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zoom RSS ファイントラック対応薄型ターンテーブル

<<   作成日時 : 2012/03/13 12:04   >>

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 おやおや?随分薄いターンテーブルだなぁ。ちゃんと回るのか?
 あ、手前に何かチェーンのようなものが出てるぞ。コレを引くのかな?
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 回った回った!結構軽く動くなぁ・・・しかし回るだけじゃダメだ。ちゃんと電気が通じていないと機関車は走らないからな!
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 おお!動いた動いた。なんだ、線路から直に通電するのか。なら反転しても極性切り替えはいらないな。こりゃ気楽に楽しく遊べそうだぞ〜!


 ・・・性懲りも無くバカな出だしですみません。正月からずっとおしりを出しっぱなしだったのも恥ずかしいです。なんか毎年この時期は心も身体も調子が悪いのです・・・


 講談社のパートワークの付録で、小型のターンテーブルが予定されています。机上運転にあんなのがあると楽しそうです。しかし定期購読をするのは大変だし、付録に付く号だけ買うのも気が引けます。いずれは製品でも出るように思いますが、気が向いたので作ってみました。他にも仕掛り品があると言うのに困ったものです。

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 ピット径110mm、最大でKATOの9600まで乗るようにしました。もうちょっと小型を、とも考えていたのですが、年末にモーター交換した9600がなかなか調子良く、旧作のB6、C56や、C12と共にスロー運転の舞台を増やしてやろう、と言うわけでこの寸法になりました。
 ちなみにC56には、C12に使ったギアと同じものを仕込み、低速が効くようにしてあります。ただ、モーターが大きいせいか、C12より少しジージー音が高いです。C62に同様の加工をした時と同じ現象です。



 では、レール上面がファイントラックと同じ6mmの高さのターンテーブルの解説をします。ダラダラ長いです。すみません!覚悟!

・ピットと回転機構
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 手動式ながら遠隔(?)操作です。100円ショップの手芸コーナーにあった1.5mmのボールチェーンを使いました。ピットレール相当位置にリング状のガイドを作り、そこをチェーンがスライドします。

 1回転は出来ませんが、反転させるだけなら充分ですし、2〜3本の留置線なら増設できます。

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 ガイドはプーリーのように回転するのではないですが、ボールチェーンの滑りが良いので、結構軽く回ります。もちろんガイド側も良く滑るようにきれいに仕上げます。プラの帯は指でしごいてクセを付けてから接着すると簡単です。

 後述しますがこのガイドにはテーブルレールの高さを決める重要な役割があります。出来るだけ一定の高さに仕上げたいので、リング状にするプラの帯は平行に気をつけて切り出します。

 まぁ、反転させるだけなら大して神経質になる必要はないです。私のもまだ段差の調整はしてません(笑)。しかしデリケートな蒸機を、なるべく微速で通過させたい箇所ではあります。こだわる人はちょっとの段差でも作らないぞ!位の心構えで作りましょう。

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 ピットはタミヤの0.5mmプラ板細工です。歪みを考えると底板などもっと厚いものを使うべきですが、とにかく全体を薄く作る、と言うことでためしに使いました。計画段階で多少歪んでも不具合がおきにくいようにも考えました。中心軸は車輪利用。KATOの中空軸のものから取りました。先端を詰めて6mm弱の高さに収めます。

 切り出しはサークルカッター。久しぶりに出してきたら刃がさびていたので、100円ショップで購入したものを使いました。DIY店等に本格的なものもありますが、そう度々使うものでもないですし、100円ショップのものでも充分実用になります。ただし目盛りは信用せずに、ちゃんと定規で計って寸法を取る方が良いです。

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 テーブルも0.5mmプラ板です。レールはPECOのNファインのフレキシブルを使いました。厚みを押さえるため一部枕木を取り去り、レール下面がはまり込む構造です。レール間にはまり込む板に中心線のスジ彫りを引いておくと、ピット側のレールを合わせる時の目安になり便利です。作例では途中の枕木部分で分断されていますが、直線を正確に出すため、1本で通して貼り付けて後で切りました。

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 中心軸、チェーンのガイドをベースに貼り付け、テーブルにチェーンを付けて滑らかに回るか確認、調整します。ピット外周を貼り付けるのはこれが済んでからです。
 なるべく歪まないように、広いところの貼り合わせには瞬間接着剤を使います。裏から流し込めるようにベースに穴を開けておきます。

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 調整の便、その他を考え、テーブルとチェーンは直付けは避け、ピンを穴に挿して動きを伝える構造にしました。チェーンをテーブル裏に直に接着するとチェーンが浮き、テーブルを下に引っ張って反対側が浮くなどの不具合が起きそうです。

 この部品はボールチェーン用のジョイントを使い、チェーンをはめてからハトメをハンダ付け。しかしこのままではジョイントの太さが2mm位あるのでチェーンのガイドの溝にははまりません。厚み方向をギリギリまで薄くして、ガイドの溝をスルスル動くようにしました。
 またこの部品は、後でピット外周を貼り付けた時にも取り出せるような幅(ガイドとピット外周のスキマの幅)にしておきました。これが引っかかってチェーンが外せないと、万一チェーンが切れた時など困ります。

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 ピット外周部は底板と同時に切り出したのですが、チェーン用の開口部を切ったせいか周囲が微妙にずれました。ここはテーブルが引っかからずに回れば特に問題は無いのです。回しながら引っかからないよう、仮止め位置を決めていきます。
 仮止め出来たらテーブルが反転しても合うか最終確認します。ピット側のレールを用意してあれば写真のように両側に置いてみて、まだならテーブル端の中心線を利用して確認します。
 良ければ裏から瞬間接着剤で固めます。

 以上、ピット内壁あたりの断面図を下に示しますので一緒に参考してください。方眼は1mmです。

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 テーブルの重量がかかるのは図の赤丸部分のみで、中心軸にはかけません。回転の抵抗はなるべく少なくなるようにします。
 この赤丸位置の高さと、テーブルの厚みの和がテーブルレール上面の高さを決定します。前述したようにチェーンガイドの方は材料の切り出しを慎重に、テーブル側は下面にプラ板(摩擦が少ないように帯状で)を貼り調整します。

 以前、中心軸だけでテーブルを支える構造のものを作った事がありますが、ちょっとのことでレールの接続点で段差が出来やすかったです。中心部での直角や軸の精度の狂いはピット外周では拡大されてしまうのです。

 合わせなくてはいけない点と、支える点は近いほど良いです。接続点に近いところで支えるこの構造だと、多少ピット底面が歪んだとしても影響が出にくいはずです。

 寒い時期に接着したプラ板、夏になったら歪がどう出るかなぁ、とは思います。まぁ、その時のお楽しみですね(笑)。


・通電機能
 テーブルへの通電は線バネを通じて線路から直に取ります。線の曲げ方に多少工夫が必要でしたが、作例の形に落ち着きました。やわらかく接し、バネの抵抗はほとんど感じません。

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 バネは0.25mmの燐青銅線を使いました。0.3mmだとかなり固くなってしまいます。対するテーブル側の接点は、レールジョイナーを利用してつけました。半分あたりに切れ込みを入れ、曲げてつぶしたものを挿しただけです。断面図に描いたように、下端はボールチェーンより上にしないと開口部で干渉します。

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 ピット側のレールはファイントラックの終端レールを使いました。車止めを利用出来るし、丁度良い位置に固定用の穴があります。
 レール先端がテーブルに届くよう、またピットのベースの厚み1mm分を逃げるよう道床を加工します。先端の枕木には0.5mm位のドリルで線バネが差し込まれる穴を2箇所開けます。テーブル側の接点がこすれる時にバネが左右に逃げないように押さえるためのものです。ここは後の写真で見てください。

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 ピンバイスの軸などを利用して、線の先を丸く整形し、枕木の穴に挿してバネを折りたたむ位置を決めます。あとで様子を見ながら曲げなおして調整しますし、テーブル側のジョイナーの接点もずらして調整出来るので、とりあえず丸の先端が線路より1mmくらい出ていれば良いです。

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 折りたたんだ所から29mmの所で再び折りたたみます。ここがフィーダを差し込むへこみの位置に来ますから、下から厚紙を折ったものでも差し込んでレール下面に圧着させて固定と共に通電させます。通電や固定はハンダ付けの方が確実でしょうが、この方が痛んだ時の交換に便利です。

 バネがやわらかく機能しないときは引っかかっているところが無いか良く見ます。私の例では大抵枕木先端の穴を拡げて直りましたが、穴から出た線の先がバラストのモールドに引っかかる、道床先端の枕木の角が線に触れている、と言うのもありました。

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 折りたたんだ部分だけでなく、縦の部分(29mmとったところ)がたわむのが加わり、非常にやわらかいバネになっています。実は上の写真のように折りたたみ部分が無くても、縦のたわみだけでバネは機能します。ただちょっと固くなり、接触時に抵抗を感じます。しかし加工は格段に楽です。お好みでどうぞ。

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 ピット側の線路は取り外し式です。道床の穴に真鍮線を挿し、ピットのベースの穴に挿して止めます。接着した方が扱いが楽ですが、線路配置によっては反対側から入線させたい場合もあり、位置を左右交換出来るようにしておきたかったのです。また単なるディスプレー台として見た場合、個人的には線路が無い方がスッキリ感じます。

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 ちゃんと機能するターンテーブルを作るとなると、結構気が重いですね。しかし反転させるだけの1線なら位置合わせも大した手間ではありません。まずは回転するディスプレイ台と考え、うまくいったら運転用に通電機能もつける、必要なら留置線も増やして・・・といった作り方で順に取りかかるのも良いかと思います。

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 機関車の向きを変えられるだけでもかなり楽しいです。机上のお手軽運転用ですから、線を増やして操作が煩雑になるよりは、私はこのままシンプルに使いましょうか。本格的なターンテーブルなら、ついに今年KATOから出るようですからね。



 いや〜非常に楽しみです!


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
薄型ターンテーブル、細部まで非常によく考えられた設計で参考になりました。記事読んでて楽しかったです。
あきらくだ
2012/03/14 02:09
あきらくだ様

 はじめまして。工作する方にお楽しみいただけるのは何よりです。アイディア自体は前からあったので、考えていると言えば考えているのですが、いきなりまとめたのでまだアナがあるかもしれません(笑)。お気付きの点がありましたらご教示ください。
バラックモデル
2012/03/14 15:23
こんにちは!時々訪れては楽しく拝見させて頂いております。
おしりの絵を見ては、「きっとお忙しいのだろう・・・」と思っておりましたが、
まさかこんな隠し玉を用意されていたとは(笑)。
それにしてもこの薄さ、転回方法と通電方法のアイデア、本当に見事です!
工作を楽しまれている様子を感じて、私も楽しくなりました。
ありがとうございます。
のなか通信
2012/03/14 22:01
のなか通信様

 こんばんは。どうも私の場合冬のおしりは鬼門なのです。座ることが多いので・・・(笑)。
 ってワケで工作自体は楽しかったのですが作業はかなりこま切れでした。

 今回の構造は本体の調整、通電機構の仕込みがほぼ独立しているので、そんな状況でも手順を迷わず都合が良かったです。
バラックモデル
2012/03/15 01:23

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