アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
鉄道模型机上の空論
ブログ紹介
妄想中心で模型を愉しむネタ置き場
ある程度まとまったらホームページに・・・
help RSS

ファイントラック対応薄型ターンテーブル

2012/03/13 12:04
画像


 おやおや?随分薄いターンテーブルだなぁ。ちゃんと回るのか?
 あ、手前に何かチェーンのようなものが出てるぞ。コレを引くのかな?
画像


 回った回った!結構軽く動くなぁ・・・しかし回るだけじゃダメだ。ちゃんと電気が通じていないと機関車は走らないからな!
画像


 おお!動いた動いた。なんだ、線路から直に通電するのか。なら反転しても極性切り替えはいらないな。こりゃ気楽に楽しく遊べそうだぞ〜!


 ・・・性懲りも無くバカな出だしですみません。正月からずっとおしりを出しっぱなしだったのも恥ずかしいです。なんか毎年この時期は心も身体も調子が悪いのです・・・


 講談社のパートワークの付録で、小型のターンテーブルが予定されています。机上運転にあんなのがあると楽しそうです。しかし定期購読をするのは大変だし、付録に付く号だけ買うのも気が引けます。いずれは製品でも出るように思いますが、気が向いたので作ってみました。他にも仕掛り品があると言うのに困ったものです。

画像


 ピット径110mm、最大でKATOの9600まで乗るようにしました。もうちょっと小型を、とも考えていたのですが、年末にモーター交換した9600がなかなか調子良く、旧作のB6、C56や、C12と共にスロー運転の舞台を増やしてやろう、と言うわけでこの寸法になりました。
 ちなみにC56には、C12に使ったギアと同じものを仕込み、低速が効くようにしてあります。ただ、モーターが大きいせいか、C12より少しジージー音が高いです。C62に同様の加工をした時と同じ現象です。



 では、レール上面がファイントラックと同じ6mmの高さのターンテーブルの解説をします。ダラダラ長いです。すみません!覚悟!

・ピットと回転機構
画像


 手動式ながら遠隔(?)操作です。100円ショップの手芸コーナーにあった1.5mmのボールチェーンを使いました。ピットレール相当位置にリング状のガイドを作り、そこをチェーンがスライドします。

 1回転は出来ませんが、反転させるだけなら充分ですし、2〜3本の留置線なら増設できます。

画像


 ガイドはプーリーのように回転するのではないですが、ボールチェーンの滑りが良いので、結構軽く回ります。もちろんガイド側も良く滑るようにきれいに仕上げます。プラの帯は指でしごいてクセを付けてから接着すると簡単です。

 後述しますがこのガイドにはテーブルレールの高さを決める重要な役割があります。出来るだけ一定の高さに仕上げたいので、リング状にするプラの帯は平行に気をつけて切り出します。

 まぁ、反転させるだけなら大して神経質になる必要はないです。私のもまだ段差の調整はしてません(笑)。しかしデリケートな蒸機を、なるべく微速で通過させたい箇所ではあります。こだわる人はちょっとの段差でも作らないぞ!位の心構えで作りましょう。

画像


 ピットはタミヤの0.5mmプラ板細工です。歪みを考えると底板などもっと厚いものを使うべきですが、とにかく全体を薄く作る、と言うことでためしに使いました。計画段階で多少歪んでも不具合がおきにくいようにも考えました。中心軸は車輪利用。KATOの中空軸のものから取りました。先端を詰めて6mm弱の高さに収めます。

 切り出しはサークルカッター。久しぶりに出してきたら刃がさびていたので、100円ショップで購入したものを使いました。DIY店等に本格的なものもありますが、そう度々使うものでもないですし、100円ショップのものでも充分実用になります。ただし目盛りは信用せずに、ちゃんと定規で計って寸法を取る方が良いです。

画像


 テーブルも0.5mmプラ板です。レールはPECOのNファインのフレキシブルを使いました。厚みを押さえるため一部枕木を取り去り、レール下面がはまり込む構造です。レール間にはまり込む板に中心線のスジ彫りを引いておくと、ピット側のレールを合わせる時の目安になり便利です。作例では途中の枕木部分で分断されていますが、直線を正確に出すため、1本で通して貼り付けて後で切りました。

画像


画像


 中心軸、チェーンのガイドをベースに貼り付け、テーブルにチェーンを付けて滑らかに回るか確認、調整します。ピット外周を貼り付けるのはこれが済んでからです。
 なるべく歪まないように、広いところの貼り合わせには瞬間接着剤を使います。裏から流し込めるようにベースに穴を開けておきます。

画像


 調整の便、その他を考え、テーブルとチェーンは直付けは避け、ピンを穴に挿して動きを伝える構造にしました。チェーンをテーブル裏に直に接着するとチェーンが浮き、テーブルを下に引っ張って反対側が浮くなどの不具合が起きそうです。

 この部品はボールチェーン用のジョイントを使い、チェーンをはめてからハトメをハンダ付け。しかしこのままではジョイントの太さが2mm位あるのでチェーンのガイドの溝にははまりません。厚み方向をギリギリまで薄くして、ガイドの溝をスルスル動くようにしました。
 またこの部品は、後でピット外周を貼り付けた時にも取り出せるような幅(ガイドとピット外周のスキマの幅)にしておきました。これが引っかかってチェーンが外せないと、万一チェーンが切れた時など困ります。

画像


 ピット外周部は底板と同時に切り出したのですが、チェーン用の開口部を切ったせいか周囲が微妙にずれました。ここはテーブルが引っかからずに回れば特に問題は無いのです。回しながら引っかからないよう、仮止め位置を決めていきます。
 仮止め出来たらテーブルが反転しても合うか最終確認します。ピット側のレールを用意してあれば写真のように両側に置いてみて、まだならテーブル端の中心線を利用して確認します。
 良ければ裏から瞬間接着剤で固めます。

 以上、ピット内壁あたりの断面図を下に示しますので一緒に参考してください。方眼は1mmです。

画像


 テーブルの重量がかかるのは図の赤丸部分のみで、中心軸にはかけません。回転の抵抗はなるべく少なくなるようにします。
 この赤丸位置の高さと、テーブルの厚みの和がテーブルレール上面の高さを決定します。前述したようにチェーンガイドの方は材料の切り出しを慎重に、テーブル側は下面にプラ板(摩擦が少ないように帯状で)を貼り調整します。

 以前、中心軸だけでテーブルを支える構造のものを作った事がありますが、ちょっとのことでレールの接続点で段差が出来やすかったです。中心部での直角や軸の精度の狂いはピット外周では拡大されてしまうのです。

 合わせなくてはいけない点と、支える点は近いほど良いです。接続点に近いところで支えるこの構造だと、多少ピット底面が歪んだとしても影響が出にくいはずです。

 寒い時期に接着したプラ板、夏になったら歪がどう出るかなぁ、とは思います。まぁ、その時のお楽しみですね(笑)。


・通電機能
 テーブルへの通電は線バネを通じて線路から直に取ります。線の曲げ方に多少工夫が必要でしたが、作例の形に落ち着きました。やわらかく接し、バネの抵抗はほとんど感じません。

画像


 バネは0.25mmの燐青銅線を使いました。0.3mmだとかなり固くなってしまいます。対するテーブル側の接点は、レールジョイナーを利用してつけました。半分あたりに切れ込みを入れ、曲げてつぶしたものを挿しただけです。断面図に描いたように、下端はボールチェーンより上にしないと開口部で干渉します。

画像


 ピット側のレールはファイントラックの終端レールを使いました。車止めを利用出来るし、丁度良い位置に固定用の穴があります。
 レール先端がテーブルに届くよう、またピットのベースの厚み1mm分を逃げるよう道床を加工します。先端の枕木には0.5mm位のドリルで線バネが差し込まれる穴を2箇所開けます。テーブル側の接点がこすれる時にバネが左右に逃げないように押さえるためのものです。ここは後の写真で見てください。

画像


 ピンバイスの軸などを利用して、線の先を丸く整形し、枕木の穴に挿してバネを折りたたむ位置を決めます。あとで様子を見ながら曲げなおして調整しますし、テーブル側のジョイナーの接点もずらして調整出来るので、とりあえず丸の先端が線路より1mmくらい出ていれば良いです。

画像


 折りたたんだ所から29mmの所で再び折りたたみます。ここがフィーダを差し込むへこみの位置に来ますから、下から厚紙を折ったものでも差し込んでレール下面に圧着させて固定と共に通電させます。通電や固定はハンダ付けの方が確実でしょうが、この方が痛んだ時の交換に便利です。

 バネがやわらかく機能しないときは引っかかっているところが無いか良く見ます。私の例では大抵枕木先端の穴を拡げて直りましたが、穴から出た線の先がバラストのモールドに引っかかる、道床先端の枕木の角が線に触れている、と言うのもありました。

画像


 折りたたんだ部分だけでなく、縦の部分(29mmとったところ)がたわむのが加わり、非常にやわらかいバネになっています。実は上の写真のように折りたたみ部分が無くても、縦のたわみだけでバネは機能します。ただちょっと固くなり、接触時に抵抗を感じます。しかし加工は格段に楽です。お好みでどうぞ。

画像


 ピット側の線路は取り外し式です。道床の穴に真鍮線を挿し、ピットのベースの穴に挿して止めます。接着した方が扱いが楽ですが、線路配置によっては反対側から入線させたい場合もあり、位置を左右交換出来るようにしておきたかったのです。また単なるディスプレー台として見た場合、個人的には線路が無い方がスッキリ感じます。

画像


 ちゃんと機能するターンテーブルを作るとなると、結構気が重いですね。しかし反転させるだけの1線なら位置合わせも大した手間ではありません。まずは回転するディスプレイ台と考え、うまくいったら運転用に通電機能もつける、必要なら留置線も増やして・・・といった作り方で順に取りかかるのも良いかと思います。

画像


 機関車の向きを変えられるだけでもかなり楽しいです。机上のお手軽運転用ですから、線を増やして操作が煩雑になるよりは、私はこのままシンプルに使いましょうか。本格的なターンテーブルなら、ついに今年KATOから出るようですからね。



 いや〜非常に楽しみです!


記事へ驚いた ブログ気持玉 10 / トラックバック 0 / コメント 4


走るプラネタリウム

2012/01/02 17:09
画像


 あけましておめでとうございます。

 相変わらずの年賀状用のお色気イラストですみません(笑)。さらに広告ですみませんが今年はコミックラウドに描いている漫画「懐中亭主」のキャラクターです。

 イラスト中の、「走るプラネタリウム」は私の空想の産物です。実際にはないと思います。しかしムギ球をレイアウトで走らせて影絵遊びをしたことがあります。プラネタリウムは星空のプロジェクターですが、ムギ球も立派(?)な「レイアウトプロジェクター」になります。コレはなかなか楽しかったです。

 ある夜、私は自作車両の室内灯のチェックをしていました。当時うちは点燈用に高周波電源を使っていましたので、コンデンサーを手持ち部品から選ぶ為、部屋の灯りを消しての光量確認の作業をしていました。
 車体をつけず、ムギ球むき出しでレイアウト(うちのは運転盤ですが)に置いて光らせていたのですが、ふと見ると三方の壁にリアルな影絵が映っています。まるで自分が人形になって運転盤の中に立った感じの景色が広がっています。

 ムギ球は点光源に近いですから影もはっきりしています。運転盤上の仮置きのストラクチュアや、留置してある車両の影はなかなか正確に拡大され、迫力のある像が写りました。下手な細工のものでも、影になると妙なリアリティーが出ます。レイアウトに街灯をつける等の作業で、同じような経験をした方もいると思います。

 動力車を繋げてゆっくり走らせると、その影は動き出しました。動くと言っても、車両の動きにつれて大きく写る景色が変化していくだけで、実際には目で追う訳です。それでもなかなか楽しい眺めで、しばらく魅入ってしまいました。
 給水塔や樹木が後ろに流れ、留置してある貨車がすれ違いのように通り過ぎ、鉄橋の下をくぐる時などは影が天井まで伸びて頭の上をかすめていく・・・影絵ながらまるで列車に乗っているようでした。

 立派なストラクチュアよりは、詰所や電柱、ホームの人形等、小物が色々並んでいる方が影の動きは面白いです。そういった意味では本格レイアウトよりは運転盤に小物を配したものの方が効果的かと思います。光源の位置は低い方が影がかっこいいです。
 また、やっぱりこの遊びはムギ球に限ります。最近のLEDも点光源に近いですが、指向性が強いので影の範囲が狭くなってしまいます。

 そして最大の問題はスクリーンです。やはりレイアウトを囲むような連続した面が欲しいです。部分的な影でも楽しいのですが、動きが細切れだと魅力も減ってしまいます。逆にムギ球の光量を考えると納戸程度の狭い部屋がせいぜいです。狭いながら物を置いていない壁がむき出しの部屋となると、なかなかありませんねぇ。

 私がこの遊びをしたのはもう随分前の話です。本棚や学習机が増えて、三方が壁なんて部屋は今ありません(笑)。



 プラネタリウムと言えば大きなドーム状のスクリーンです。ミラクルな光源があったと仮定して、あの中でこの「影絵遊び」をしたらどうなるかな〜?なんて考えました。大きすぎて目が回るかな?
 女性の肌をスクリーンにするのは、出来たら嬉しいことの極みですが、こちらはいつか漫画のネタにしましょう。

 では本年も宜しくお願いします。皆様にとって良い年になりますように。

記事へ面白い ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 2


KATOの9600、TOMIXC57に新型モーターを移植

2011/12/27 21:19
画像


 KATOの9600は当たり外れが大きいとの評価をよく目にします。アリイの9600が良く出来たものだったこともあり、ちょっと影が薄い印象です。私の買った9600も、最初はやはりラビットスタート、集電の悪さ、走行音の高さを感じました。このあたり、一般にはテンダーの集電能力を改善してやればかなり調子が良くなるはずです。

画像


 例によって分解していろいろ調べたところ、この10年近く前の設計が、最近のD51498C622といった高性能な製品の元になっているように見えてきました(C62東海道はKATO蒸機の中では単独な設計ですので、ここでは別扱いにします)。

画像


 KATOの蒸機は9600を境に、それまでの製品に比べ動輪の車軸とクランクピンが細くなっています。軸箱も小型になりました。軸は細くした方が摩擦抵抗が小さくて良いのですが、量産品としての動輪の組立精度や耐久性を考えると、初期製品で取り入れるには難しい寸法だったのかもしれません。

画像


 また、フレームの割り方や、差し込み式のアイドラーギアの軸の構造も、それまでのものとは違います。伝動は30T/23Tのウォームホィールを兼ねたダブルギアから第二動輪の20T、そして18Tのアイドラーを経て第三動輪にも連動。ギア比は大体26:1で、モジュールは0.3の通常のものです。

画像


 国内向けの蒸機としては初めてフライホイールが採用されたのもこの9600から。スケールも見直され、モーターも新設計(今や鉄コレ動力などでおなじみのものですが)の小型のもので、キャブ内にバックプレートも付きました。
 現在のD51498やC622は、かなりの部分がこの9600の構造を元に作られたはずです。乱暴に言えばモーターが違うだけに見えます。

 さてそうなると、これに当時はまだ無かった最新のモーターを移植したらどうなるか?との興味が沸いてきます。
 私の手元には最新のモーターの付いたD51とC62のAssyが1個ずつ転がっています。どうしてもうずうずしてきます・・・白状すれば今年初めに買った時からうずうずしていたのです(笑)。

 仕方なく(?)他の仕掛り品を差し置いて加工してみました。お手製でのKATO9600リニューアルというわけです。

画像


 結果的にはなかなか快調なロコになりました。フライホイールの効果は少なめですが、まずはD51498と同等の性能になる、といえます。もちろんD51との協調もバッチリです。

 しかし単純にモーターの交換だけでは希望の性能を引き出すには至りませんでした。集電性能を中心に、多少の調整が必要でした。
 逆に言えば、モーター交換をしなくても、後述する調整だけでも充分快調になるということです。

画像


 加工自体は簡単で、ほとんど写真で見たままです。元のモーターホルダーに新たなモーターが嵌るようにするのと、モーターが長い分、キャブ床板を少し切り欠くだけ。モーター側のジョイントは同形なのでそのまま嵌ります。

 ギアの枚数の関係で、モーターへの通電はD51、C62とは逆です。そうしないと他の車両と逆向きに走ることになります。ここでは赤いコードを左にします。新しいモーターの通電板は、元のモーターホルダーに差込んで先を折り曲げます。それでオリジナルと同様に装着と同時に通電される構造になるのは都合が良かったです。工作中こういうところを見つけると少しいい気分になります。

 ちなみにD51、C62では赤いコードが右です。ここを揃えるためか、モーターの向きが逆になるC62では、わざわざ逆ウォームを嵌めています。DCC加工のときに迷わないための配慮でしょうか?

 元のモーターは、どうしてもいきなり回り始める感じ(低い周波数のパルスの電源ならかなりのスロースタートも可能)でしたから、新モーターへの交換で、スタートのリアルさは格段に良くなります。

画像


 欠点として、元のモーターより長さがあり、せっかくのバックプレートが生かせないというのと、やはりコストがかかるということ・・・数千円出すなら10Φ程度の大きさで、火室に収まる長さのモーターを単独で買う方が良いでしょう。モーターのためだけにAssyを買うのもなんだか無駄の多い感じです。しかしDCCを使わずに新しいD51と重連させたい場合はAssyから確保するのが確実です。



 さて、私はTOMIXのR177を滑らかなスロー運転できるように、というのが目標にありましたので、もう少し調整が必要でした。まずはテンダーの集電からです。

画像


 テンダーの集電改善は、いろいろなやり方があると思います。私も自分なりに3軸集電に直しました。これで充分とも思ったのですが、かなりスローが効くようになったことで、ポイント上からの極スロー発進ではまだちょっと集電性能に不足を感じました。

画像


 製品の、ドローバーの通電線を集電板に接触させる構造では、どうしても集電板の上下動が固くなりがちです。ここは素直にコードで結び、集電板が柔らかく上下するように直しました。
 この機関車の調子に関しては、結局集電板の動きを直すのが一番効果的だと思います。その次に後述する軸箱の動きをチェックして直せば相当調子が良くなるはずです。

画像


 コードをハンダ付けするだけだと、ビニール被覆とハンダで固まったところの境目が動いているうちに弱り、ちぎれてしまう事が多いです。ビニール部分をもう一箇所、線で巻き込んでおくなどして固定すると長持ちします。こういうところの修繕はなかなかいやなものですから、最初にしっかり作っておきます。


画像


 軸箱の動きに関してですが、私の買ったものは、フレームのダイキャストが荒れているのか、軸箱がガッチリ嵌ったままでスムースに上下しませんでした。左右動もしない軸もありました。R177上のバック運転で、少し回転ムラが発生しました。少しずつヤスリで拡げて軸箱の動きを確保したところ、かなり改善しました。フレームの修正はかなり微妙な作業です。いきなりゴリゴリ削らず、黒染めが剥げて地肌が見える程度で調子を見ました。
 動輪押さえ板も軸箱の動きを妨げているようなので、相当する位置の出っ張りを少し削りました。

 まだもうちょっと直す余地がありそうですが、低いパルスの出る電源なら秒速1cmの超スローでも回転ムラはわかりませんので、これで良しとします。

 軸箱が固くて動かないというのは、最新のC62でも見られました。出荷する時にこの辺のチェックはどうなっているのでしょう?直線や緩いカーブなら回転ムラの問題はないですが、集電には影響するはずです。9600の走行、当たり外れが大きいといわれているのには、テンダー集電板の動きが固いだけではなく、メインのフレームの仕上がりにも原因があるのかも知れません。まあ1台買っただけですので、あまり無責任なことは言えませんが。

画像


 あと、ジョイント部から少し雑音が出ていました。後進時の方が音が大きかったので、いろいろ推測して写真のようにフライホイールに嵌る黒い部品の先端を削り、さらに2Φ程度の穴を開けました。加工前の写真が無くてすみません。

 写真で白く見える穴の部分、元はふさがっていて、中心に短い細い軸が突き出ていたのです(このナゾの軸は自動的に芯を合わせる工夫か何かでしょうか?)。
 一方フライホイール側は、内部にウォーム軸が出ています。ここがそのナゾの軸に当たっていたのが雑音の原因だったのだと思いますが・・・

 実ははっきりしたことは不明なのです。後進時にはギアの反動でウォームが後方にずれますから、単純に軸とジョイントの接触だと考えたわけです。それでここに余裕を持たせるためにモーターを後ろにずらしてみたのですが、音は余り変わらなかったのです。

 それでもこうして軸を切り落として穴を開けると、とたんに静かになりました(なんと高速運転でもD51やC62より静かな走行です)。やっぱり雑音はジョイント先端の当たりが原因で、モーターを後ろにずらした時の雑音は、また別の原因で生じたものだったのでしょうか?

画像


 その他、カプラーの先台車マウントの加工をやりました。マグネマティックNo2001のロングシャンクを取り付けます。急カーブでの入換やバック運転もトレス無く楽しむため、うちの中小型機では前部カプラーはマグネマティックを台車マウントにするのが標準です。エンドビームの切り欠きで外観は犠牲になりますが、R177に対応できる開口部はこんな感じになります。

画像


 以上で加工はおしまいです。D51より小回りの効くのが良いところです。机上運転の小エンドレスでヌルヌル走るロコは楽しいです。
 ただ、低速中心の運転となりますと通常のパワーパックのつまみでは回転角の範囲が結構狭いです。特にこの新モーターは起動電圧もかなり低く、コントロールの手さばきが一段と微妙で疲れます。こういうところはこのモーターの欠点といえます。電源はせいぜい6V位のものがいいです。今のところは以前作った秋月のキット利用のもので極スロー発進を楽しんでいます。
 しかしこの手の電源を使うなら、結局モーターは元のものでも充分スローが効くと思います。面白がってモーター交換をしたけれど、やっぱり集電やフレームなどの基本的な調整が大事なのだ、と、当たり前の事を再認識しました。

画像


 単純に9600の走りに不満がある場合は、まずテンダーの集電から直しましょう。それでまだ集電不良だったり回転ムラを感じるのなら軸箱の動きをチェックします。モーターの交換を考えるのはそれからです。
 その上でD51と重連させたいとか、もっとスタートをリアルにしたいと思う場合に、モーター交換は非常に有効です。足回りは充分に整えておかないと、せっかくのモーターも活きません。

画像


 さて、では元々快調な足回りに移植したらどうなるか?というわけでTOMIXC57の動力(C54に改造中のもの)にも取り付けてみました・・・なんていうのは後付の理由で、本当は単にもう一個モーターがあったからです。思いつきの興味だけでいきなりゴソゴソ始めるのです。仕掛品を片付けるのが先なのに困ります(笑)。

画像


 長くなりますのでざっくり写真だけ並べます。とは言え加工しようと言う方なら見ただけでお解かりの構造です。
 加工の要はモーター側のフライホイールです。ここはジョイントも兼ねています。

画像


 なるべくモーターを前に寄せたいのでフライホイール、ウォーム側のジョイントを加工して間隔を詰めました。フライホイールは後ろを1mm詰めましたが、これ以上切るとモーター軸の嵌る部分が短くなりすぎて良くありません。またモーター軸が0.8mmなので、フライホイールの穴(1.0mm)にあわせるためにエコーの1.0×0.8のパイプを使っています。

画像


 重要なのはここの芯出しです。ちょっとでもずれていると、大げさに言えば携帯のバイブレーター状態になり、スローで静かでも高速でいやな音が出ます(雑音の芽はスローの時から出てます)。
 ここは無理にフライホイールにせず、ジョイントカップだけで繋ぐ手もあります。元より悪くなったのでは意味がありませんからね。TOMIXのもの(鉄コレ動力のものなど)なら大抵合うはずです。


 結果はさらに快調で、スタートの滑らかさは極上です。KATOのD51498ともバッチリ協調します。大径スポーク動輪の極スロー発進はなかなかの見ものです。早く上回りを作りたくなりましたが、今年の工作はこれで時間切れとなってしまいました。

画像


 なんだか来年はC55の仕掛品が増えるのが目に見えるようです。鬼が笑っています。それでは皆さん良いお年を。

記事へ驚いた ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2


C62 2新動力分解をちょっと

2011/12/04 00:37
 高松の実家からお送りします。持ってきたパソコンに入っている写真でちょこっと記事を。

 KATOの新動力のC62、動力部の興味もあって1台購入しました。今まで大型機はうちではあまり走らせることもないので購入を控えて(いや単にお金がないだけ?)いたのですが、こうしてC57、D51と低速の効く高性能な新製品が出てくると、お座敷に長編成用のレールを広げなくても、こじんまりしたターンテーブルのセクションでも作れば大型機を気軽に動かせそうです。まぁそうなると日本型ターンテーブル製品の決定版が欲しくなりますが…

画像


 とりあえず東京の自宅でじっくり分解調査をとは思っていたのですが、前日行ったロックバンドのコンサートでのものすごいモッシュ(後ろからぐいぐい押される)攻撃でフラフラになってしまい、調査が手薄になってしまいました。よせばいいのに50目前の貧弱なおっさんがロックコンサート(笑)。妻と娘との三人で「ほとんど最前列だねぇ」なんて喜んでいたら、メンバー出てきた途端に猛烈なモッシュ。人波に揉まれて二人を見失い、足は浮き、頭の上を人が転がっていく…すぐに抜け出すべきだったのですが、自分の前に押し出されているだろう妻と娘が心配です。二人がつぶれないよう私はすぐ後ろで一人モッシュと戦ったのであります。今だに筋肉痛です(笑)。

 かようなわけで今回の分解記事、すごく貧弱であります。


画像


 とは言え、C62の内部構造は既に走行状態、電源との相性を含め、豊沢様の偉大なサイト「Nゲージ蒸気機関車」で紹介されています。ですのでここではフレーム内のギア周辺と、気になる点を少々。

 フレームの分解の仕方や、モーター等の各部品は去年のD51と共通します。大きな違いは軸箱の向きがD51とは逆、動輪の裏がへこませていないということです(この辺の写真がなくてすみません)。またモーターの位置もボイラーの前方で、これはD51とは逆ですが、前回のC62東海道と同じ構成です。
 ギアに関しては、見たところギアからフライホイールまでD51と同じ共通部品(付け替えての確認はしていませんが)で、当然ギア比は30:1です。車軸のギアもD51、9600と同じ20枚です。車輪を付け替えてC56やB6なんかもできるかな…?まぁ、大変な加工になりそうですが。
 ギア比が同じでもC62はD51より動輪径が大きい分、減速比は小さくなります。スロー、トルクが心配ですが、D51と同じようなスローが効きます。トルクに関しては、まだ列車を牽かせてないのでよくわかりませんが、「Nゲージ蒸気機関車」の記事を見ると十分なようですね。

 ただ、ウォームを外して動輪を手で回すと、引っ掛かりを感じるところがありました。ギアのついている第三動輪を回すと軽く全輪に伝わりますが、ほかの第一、第二動輪を手で回すと引っ掛かります。D51ではどの車輪からも軽く回転が伝わりましたから気になるところです。でもまぁ、この辺はパラノイアレベルでの話で、まずはどなたも気にしないで済む位の事です。

画像


 フレームに関しては、今回ちょっと雑な仕上がりなのかな?と感じました。私の購入品ではキズが入ったのか出っ張ったところもありました。また公式側の軸箱がすべて固く、滑らかに上下しません。アリイの製品を見ると、軸箱が固いからと言ってすぐ走行不良に結びつくわけでもなさそうですが、このC62では軸箱は滑らかに上下する方が良いようです。

 分解前に軸箱の動きの固いのに気づき、動輪押さえ板で軸箱が締め付けられているのかな?と思いねじを緩めてみましたが、やはり固いままです。じゃあもとに戻そうと締めつけてみると今度はあからさまにギクシャクした走りになりました。普通と思われる締め具合なのです。どういうことでしょう?ネジをやや緩めた状態にして、購入時の滑らかな走りに戻りました。最初はちゃんと走っていたのだから、出荷時の状態ではネジが緩めだったのでしょうか?

画像


 そもそも軸箱の動きが固いのに気が付いたのは、第一動輪のサスペンションがどの位効くのかな、と触ってみたからです。このC62をお買い上げの皆様、サスペンション効いてますでしょうか?私のは公式側はガッチリ動かず、反対側は動きはするが弾力は全くなしでした。D51と同じように板バネが仕込まれています(C62ではフレームの外側)が、このくらいの曲がり方でバネ効くのかなぁ?
 この後軸箱の嵌るベデスタル部分を少し(フレームの黒染めがなくなる程度)削りましたが、滑らかに上下するまでには至りません。サスペンションもバネの曲げを強くして、少し効くようになりましたがまだ引っ掛かります。もう少し削ればいいかもしれませんが、ちょっと怖いです。ただ現状で、動輪押さえ板のネジを締め付けてもギクシャクはしないようにはなりました。Assyを手に入れたら勇気を出してもうちょっと削ってみましょう。


 今のところ調査はここまでです。こうしてみると、KATOの蒸機は9600以降、一つのフォーマットが出来てきた感じです。足回りの部品が、おおざっぱですがそれ以前とそれ以降の二つのグループに分かれます。そんな意味で前回のC62東海道は特殊な設計で、KATOの蒸機の中でも鬼っ子です。来週東京に戻ったら、その辺も含め、もう少しいじってみようと思います。

画像


 ロックのライブは結構ストレス発散になりますが、ちょっと甘く見ていました。子供や中高年が前の方で見てはいけません。一時間余りタコのようになりながら守ったつもりの妻と娘は、なんと早々に係員の人に救出してもらっていました。汗だくで人ごみから出てきた私を見て「おとうさん湯気出てるよ」と言って大笑いでした。ガラにもないことをしたものです。もうちょっときちんと調べたかったんだけどなぁ…

ライブはお祭りです。危険なこともあります。気を付けましょう。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0


紙と真鍮でチビチビ・・・

2011/11/01 03:43
 更新が途絶えて三ヶ月・・・どうも気力がありませんが、それでもチビチビと、チビロコより小さな機関車を作っています。完成まで後ちょっとなのですが、あまり更新が開きすぎているし、実家の状況もまだまだ不安定なのでいつ工作できるか(する気になるか?)わからないし、という訳で半端ですが出しておきます。前回のC54は放置状態です。ああ・・・

画像


 「年越し機関車」の記事で紹介したバグナル風Bタンク、とりあえずここまでです。上回り位、紙工作風にチョコチョコと気軽にまとめてしまえるだろう、と思ってC54は一旦休止で取り掛かったのですがごらんの通りです(笑)。

 ほんとに後ちょっとなんですが、屋根の色どうしようとか(写真では仮に白の紙を乗せて様子を見ています)、お手軽仕様のシリンダー作り直した方が良いかとか、ちょっと手を動かせば自然に進むところで立ち止まっています。しゃれじゃなくもう一年年を越しそうです(笑)。

 計画通り紙が主体で、アクセントの部品に真鍮、洋白を使っています。前回も書きましたが、紙に打ち出し器でリベットを押し出すと非常にはっきり出ます。

画像


 相も変らぬこだわりで、このチビ介も分解出来る構造を取りました。コレもまた迷いの元になりました。

画像


 現物合わせで寸法を決めていくために、先に塗っておかないと厄介な部分も出てきます。オーソドックスなグリーンで、と思っていたのですが、今度は分解構造ゆえに「サイドタンクの縁を塗り分けたらかっこいいぞ」なんてことになりました。おまけに「一色ではつまらない」と細いラインの塗り分けをはじめて・・・
 こういうところこそ先に色を塗って仕上げ、その後張り合わせればスッキリ出来そうです。

画像


 ところでものは試しと、ボイラーバンドは瞬間接着剤をセロハンテープでマスキングして、塗装と共に段差表現を狙ってみました。
 やり方は写真でお分かりと思います。失敗して下地の色をはがしてしまいました(笑)。ボイラーは紙で、普通なら塗料の喰い付きは良いはずですが、丸めた後表面まで瞬間接着剤でこってり固めて磨いたため、下地の色の喰い付きが悪くなったのではないかと思います。
 段差の方は、セロハンテープの厚み程度では微妙すぎて、ただの塗り分けとあまり変わらず、です。

画像


 上からのアップでなんとか判る、位のものですね(修正の跡までも!)。研究の余地ありですが、なにかうまい使い道でもあれば、と思い、一応記しておきました。

 それでは、またご無沙汰するかも知れませんが、皆様どうかお元気で!
記事へナイス ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 4


二重生活と0.2mmドリル

2011/07/26 04:29
 6月は大半を高松の実家で過ごしました。まだしばらくは東京と高松との二重生活が続きそうです。ブログの更新がさっぱりですみません。私はどうも頭の切り替えの訓練が足らず、模型はともかく漫画の作業にも影響を来たし、ご迷惑をおかけすることになりました。ダラダラした生活のツケが回ってきた感じです。

画像


 両親が住んでいるのは琴電片原町駅のすぐ裏。私も幼少の頃一時住んでいました。家は建て直しましたが踏み切りの音で目が覚めるのは今でも変わりません。私の鉄道好きはここから始まりました。野良犬がかなりいてよく追いかけられたので、外で遊んだ記憶は踏み切りで電車を見ていた以外覚えがありません。引きこもりな性格もこの頃からかもしれません(笑)・・・

 ってわけで私は大抵家の中で紙を切って琴電をこしらえて遊んでいたそうです。「二両連結になっていてぺリペーまで付いていてみんな感心した」と聞きました。「ぺリペー」というのはパンタグラフのこと。私が勝手にそう呼んでいたみたいです。
 まぁ小さいうちはなにをやっても褒めてもらえるのでたいしたことではないのですが、褒めてもらうと精が出るので、かなりの時間切り紙で遊んでいました。母の実家に行く予讃線の列車の中でも黙々と電車を切っていたそうです。工作好きはこの頃から始まったのだなぁと思います。犬にはわりと感謝しています(笑)。

画像


 で、肝心の工作ですが、アリイのC54をいじっている途中です。前々回のスポークに直したTOMIX動力にかぶせる物。大まかにキャブとデッキをいじりました。
 動輪を大きく見せるため、ボイラー上辺はC57より微妙に低くなるよう調整しました。スケールのところをさらにやや車高下げ、というわけです。その上、アリイのランボードはTOMIXC57より厚みがあります。相対的にボイラーは細目に見えるはず。結構C54の頼りない感じが出そうだぞ、と思います。

 モールドを生かすため、出来る限り車体は元の部分を使う方針で加工しました。そういう訳でキャブ修正はちょっと厄介でした。

画像


 アリイのC54のキャブは窓が上がった上に肩のカーブがきついです。窓上のリベットの所から急に屋根の緩いカーブに繋げた感じ。ここに丸みがあればC54らしい、おでこの広い童顔のキャブになるだろうという計算です。

画像


 作り直した方が早いような工作ですが、窓上からのカーブを雨どい上辺まで持っていってやるとかなり丸っこくなります。リベットを気にしながらも瞬間接着剤を盛り上げて整形。あらかじめ肩の部分に切込みを入れて接着剤が流れてリベットを埋めないようにしておきました。

画像


 整形はつらいです。半艶くらいで仕上げたいのでカーブが乱れると目立ちます。カーブを削る時は幅広のヤスリを丸みの方向に動かせるといいですがリベットがあるので無理です。だましだましやりましたがちょっと跡が残っています。意地になってもうちょっと直しましたが塗装でどう出るかなぁ。

 だいたいこんなチマチマしたところに神経を使うくらいなら、モールドはあきらめて削り、極細ドリルで植え込みをやる方がまだ楽そうです。ただ、細いドリルはとにかく折るのが怖いです。モールドのリベットは0.2mm位です・・・

うわぁ〜0.2mmか!

 ・・・しかしなぜか手元には0.2mmのドリルがピンバイスに咥えられて転がっています。ちょっと練習してみようかな、と思い、試しにC54のボイラーに穴を開けてみました。こんなことをするより、全体の組立にかかった方が良いんですが。

画像


 私は結構手が震えるたちですが、細いドリルでもこうやって両手を机に乗せて横向きに開けると結構うまくいきました。垂直に持って開けようとするとひじだけで支えることになり、ちょっとのはずみでドリルを折ってしまいます。金属板だとなかなか穴が開かないでしょうがプラですからすぐに開きました。C54にはリベットを2〜30箇所植え込んで見ましたがドリルをまだ1本も折っていません。

 しかしリベット加工は穴あけよりポンチが大事です。せっかく小さな穴を開ける術があっても、ピッチやラインが揃わないと台無しです。プラ完成品に加工する場合、ボイラーなどの曲面の多い蒸機では、それなりに位置決めの工夫が必要です。

画像


 まずは一例。植え込みまでやったものではないですが、ラインとピッチを揃える単純な技法です。1mm方眼紙を帯にして仮止め、その後紙の縁に沿って、升目に合わせて突いていきます。ポンチには、ピンバイスに縫い針を咥えたものを使っています。

 プラを針で突くと、周囲が盛り上がるのもあってそれだけでもリベットに見えてきます。ポンチマークとして使うには盛り上がりが邪魔ですので軽くペーパーをかけてからドリルを当てます。

画像


 写真は弟のC62を加工したときのものです。火室が寂しいので針のポンチだけでリベット表現してみました。現物は弟の所ですのでピンボケの没写真しか残ってなく、見づらくて申し訳ありません。しかしすぐに出来るものですから、もし興味があればお試しください。

画像


 こちらは加工中のC54、煙室のリベット用で使ったやり方です。煙室はつや消しで塗るつもりなので、失敗して少し肌荒れしても目立たないだろうと思い、練習場所に選びました。ここは1mmよりもう少し細かいピッチが欲しかったので、ポンチのガイドに糸鋸を焼きなまして曲げたものを使いました。紙の方眼より丈夫で良さそうに思いましたが、やってみると細いため仮止めがしにくく、ジワジワずれていきました。
 糸鋸歯のピッチ利用という思い付きはいいのですが、ここはやはり仮止めのしやすさを優先すべきでした。ボイラーのような曲面では特に重要と思います。平面部分なら有効かもしれません。

 結局位置決めのガイドには紙で充分ではないか、と思います。細かいピッチが欲しければエクセルなどで丁度良い物を作ってプリントすれば良く、針ポンチのガイド程度なら紙でも強度は充分です。

画像


 ずれたところは再び針を斜めに刺して起こし位置修正。そのため大きさは不揃いです。このままリベットに見せるとなると苦しいですが、ポンチマークとしてはまずまず役立ちました。隣はTOMIXC57のボイラーです。

画像


 う〜ん、ちょっとだるい感じですね。植え込みに使ったのはランナー引き伸ばし線。息子のガンプラから派手な色の所を頂戴しました。地肌に対しコントラストがはっきりする素材の方が頭の出具合などわかりやすくていいです。
 しかし数個の植え込みならいいですが、これだけ並ぶと出具合をそろえるのが面倒です。大体揃えて差込み、耐水ペーパーで調整しました。多くのリベットの高さを揃えるにはもう一工夫必要です。

 あと、ランナー線だとちょっと弱いのでしょうか。ペーパーがけで断面が少し乱れているようです。ラインもビシッとは決まってませんね。ポンチのズレがてきめんに表れました。目測(しかも老眼!)での修正ですから限界が・・・。でもまぁ、今回はこの位で良しとします。「ポンチのガイドはしっかり仮止めすべし」という教訓が手に入ったのですから(笑)。



 私の場合、メンテナンスや分解が好きということもあり、車両を加工した後もいじることが多いです。だからディテールも、線材でパイピングまで足すとちょっと破損が不安ですが、こういうモールド的なものなら平気です。そんな安心感もあり、Nゲージのプラモールドになじんでいます。蒸機の加工などで製品のモールド、特にリベットを残そうと、チマチマとした工程を取りがちなのはそういう訳です。

 しかしこれでもう少し男らしい(?)工法が取れそうです。

 以上、植え込みリベットは、東京に戻ってもなんだか頭が切り替わらないので、気分転換にやってみたものです。全体の組立や水平垂直の調整に比べれば後を引かない取り掛かりやすい工作(練習?)でした。

画像


 蛇足で別の技法。屋根は雨どい分貼り足しなので、ここにもリベットをつけました。こちらは打ち出し機でペーパーを押し出したもの。ペーパーは材質が繊維だからか、金属、プラに比べても周囲も歪まず、試した中では今のところ一番形が良く出る素材です。植え込みに比べ頭が丸い感じも良いです。貼り足し出来る部分はこちらを採用したいところですが、完成品加工となると、なかなかそうもいきません。まぁ、こんな所の丸みなんてNゲージの場合まず判りませんが。

画像


 それでも、リベットの付いた薄紙というのは便利と思います。表面だけ下地を仕上げて、リベットを押し出した後、裏面に瞬間接着剤を染み込ませますとプラ並みの強度になり、潰れません

画像


 ついでにデッキのこと。デフは下から切り離し、薄くして付け直し。デッキの角度は切込みを入れて若干角度を緩くしました。暖め器は製品のは小ぶりな感じなので、自作の大き目のものを付け直す予定です。



画像


 さて、これからまた高松です。今度は母の実家の片付けもあるので、愛媛の島にも行きます。これが遊びなら夏に島だの琴電の走る港町だのと、なかなか楽しいのですが・・・

 実は母が脳出血をやってしまいました。幸いかなり回復しましたが、父は母に付きっ切りになります。今まで両親がやっていたことを、今度は私の兄弟でやることになりました。半失業の主夫生活でいつの間にか家事が身に付いていたのが、こんなところで役に立とうとは・・・。

 高松では病院へ通うアーケード街に模型屋さんがありまして、度々立ち寄りました。こういう状況ではオアシスです。何も買わずに覘くだけ、というのも申し訳なく、チョコチョコと工具なんかを買い求めました。今回使った0.2mmドリルはその一つです。

記事へナイス ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 4


床の間レイアウト

2011/06/01 00:51
画像


 コミックラウドという電子出版の漫画雑誌に、漫画を描き始めました。隔月で8pという、ほんとにちょっとだけです。小さな旦那が、妻のお乳の間に挟まって模型の修理をしながら旅をする「懐中亭主」というお話です。ペンネームは「バラックモデル」ではなく「平井一郎」です。わりと好きに描いてよいと言われたので当然のように鉄道模型がガンガン出てきます。が、漫画なりの表現ですので正確な記述ではないところがわんさかあります。マニアックな期待をされた方、あしからず。基本はどちらかというとお色気ものですかね〜(笑)。

 ってわけでここでご紹介するのはどうかとも思ったのですが、5月号で表紙のイラストを担当させていただき、組立式レイアウトなんかを描いたのでちょっとだけ。

 日本で広まった組立式レイアウトといえば、ほとんどが畳の間に直に置く形です。「レイアウト全書」や「たのしい鉄道模型」などに紹介されている写真を見ると、モデル仲間が集まって、床の空いたところに座り込んで、列車を眺めたり運転したりと、なかなか楽しそうです。しかしこの体勢、腰の弱い私にはなかなかキツそう。まぁ、それらは昭和の時代の光景ですし、折りたたみのテーブルが出回り始めてからはそれを台にして広げるのが普通のようですね。

 しかしレイアウト自体にそれなりの脚をつける、というのも結構かっこいいんじゃないかとも思います。部屋に合わせたデザインで、美観を損ねず、奥様のご機嫌も損ねずに、ごらんのように夫婦で仲良くモデルライフも夢じゃない(笑)!まぁ製作はそれだけ手間だろうし、しまう場所も取ります。材料費も大変!・・・しかし絵なら自由ですね。ちょっと自由すぎて車両など怪しいところがわんさかあります。どうもすみません。

画像


 怪しいといえば漫画本編の設定でも、小さいから模型工作が得意、というのはかなり怪しいです。細かいことには有利でしょうが、結局工作がうまいか下手かは、手先の器用さよりは、工作の段取りや、いかにうまく材料を保持するか等の要素の方が大きいと思います。自分で設定しておいて何言ってんだかですが、この辺もイメージ優先ですね〜。いい加減ですみません。

 最初のイラストはコミックラウドの公式ページから、大きなサイズのものをダウンロードできます。万が一お気に召された方がいらっしゃったらご利用ください。もちろん無料です。

記事へナイス ブログ気持玉 5 / トラックバック 1 / コメント 8


続きを見る

トップへ

月別リンク

鉄道模型机上の空論/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]