工作ごっこ


 出た。非常にお久しぶりです。またものすごい勢いで模型活動を怠けていたのですが、発表するものがちまちま溜まって来たので恐るおそる出てきました。うう、どうもこんにちは…。

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 家庭の事情で自宅から実家への別居状態になるやもしれず、そうなったら模型工作環境は高松に引っ越しか、自宅に置いたままにするか、これもその時の状況次第で模型どころではない可能性もあるので迷うところですが、まずは移動がたやすいようにいろいろ整理しておくのがやっておくべきことの一つです。

 我が家の事情で私の工作場所は余った洗面所と風呂場です。私なりに整理して今の状態がこれです。ってこれがどういう風に移動がたやすいのかわかりませんね。結局は引き出しの中の区分をきちんとするというのが主でした。隣の風呂場はNゲージ車両用ではない大きめの部品(角材などの長物の資材と電気配線材、教材的ギア、プーリー)、大きめのヤスリやたまにプラパイプ等を削るプロクソンの木工旋盤、そして余った掃除機が突っ込んであります。

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 掃除機はホースを延長し、この塗装ブース的なものに差し込めるようにしてあります。風呂場に換気扇があるので、塗装時の臭気を排気しようという訳です。モーターやファンもないガワだけの軽いもので、フィルター直径が20センチ、白い円形部分が直径29センチです。Nゲージのエアブラシ作業では、このくらいの大きさで良いでしょう。材料はネコの爪とぎ、レンジ用トレー、お米用の漏斗を100円ショップ、薄いMDFボードと白いゴムの縁押さえをホームセンター、と安価なものです。しかし手間としてはレンジ用トレーを丸く抜き、漏斗をはめこんで、さらにそこにはまるようにネコの爪とぎを丸く切ってと、相変わらずの怪しいレトロ風の形態のためのくどい工作です。四角く作れば早いのに、くどい曲線仕様で展開図にも悩む有様。もう私はわざとくどい。そしてあまり意味がない。正直塗装ブースなんてほとんど使わないし…。

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 えー、白状すればスピーカーのようなレトロっぽい形の塗装ブースで塗装したら楽しいに違いない、という妄想が制作のきっかけです。100円ショップの台所用品あてりで造形のインスピレーションが(笑)。決して必要に駆られて、というのではありません。換気扇のある風呂場を使えるのだからやる気があればいつでも塗れるのでした。

 で、風呂場が換気できることを(わざわざ)利用した掃除機吸引塗装ブースですが、それなりに臭いは取れてますね。色付けより工作中ちょっとメタルプライマーをスプレーする方が出番が多いです。

 掃除機に気化した溶剤が入るのは不安といえば不安ですが、火花の出る(ブラシのある)モーターではないし、Nゲージの塗装程度の量なら大丈夫だろうと思います。我が家の特殊環境での使用形態なので、マネする人もいないとは思いますが、もし試すなら自己責任でお願いします。

 もちろん塗装時以外は本来の掃除機として削り作業時等に活躍。ホースの延長はどこか固定しないとバタつくと思ったので、机の下面に掃除機のパイプをステーを介してねじ止めし、洗濯排水用のホースを利用して机表面に導いています。掃除機側はL型の継ぎ手を介しての着脱式。手元にスイッチが来るようにセッティングしたので、削り作業中のこまめな掃除に便利です。

 結局は掃除機のホースが手元まで来ていると便利、という話ですね。塗装ブースはおまけ。

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 で、塗装ブースを使って最初に塗ったのが模型ではなくこのニッパースタンド2号です。前回のはこちら

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 斜め型になったのが大きな違いです。利き手側に置いてこんな風に挿しこみます。前回の、真上から挿す形より少し手首が楽に感じます。刃先も良く見え、少しは進歩したような。

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 持つとしたらこう(笑)。収納量を増やしたので、手指のかかりの安定が良いように工夫しました。

 まぁスタンドがあっても、結局は工作中に興が乗ってくるといちいちニッパーをしまうことは少ないです。散らかってきたらしまうくらいの使い方です。工作中の便利さというよりは、しまっているときの形態がなんとなくかっこ良くて、そちらの価値の方が大きいです。

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 ついでにこんなものも。やや容量の大きめの安定化電源です。

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 いちいち分解できるというくどさです。以前、9年ほど前に作った小容量のものは一度も分解していないので、このくどい手間も、たぶんあまり意味がないです。自分で喜ぶだけ。
 デザイン的には理科室の電気実験器具的外観のつもりで。これも100円ショップのティッシュケースの色合いが気に入って、何かのケースに利用したい、というのが制作の発端です。あ、利用、という言葉にご注意。手軽にこんな形に出来る訳ではありません。くどい手間がかかります。切り継ぎ貼り合わせで元の形はどこへやら、です。

 しかしです。年々視力が低下して、細かい工作が苦手になってきています。何か工作がしたいが、細かいのはつらいから、と「工作ごっこ」をしているのです。わざとくどくして楽しんでいます…(笑)。でもこれ、記事の最初で移動しやすいような体制にする、なんて言っておきながら、結局ものを増やしつつあります。

 えー、一方で実は大きく減らしたものがあります。模型の書籍関係です。主にTMSですが、思い切って電子化に取り組みました。置き場所の都合で各所に散らばっていたのを順に東京に戻し、あと少しで一段落です。

 本を裁断し、スキャンが終われば処分する流れです。実行にはかなり躊躇しましたが、タブレット端末に入れればばどこででも読めるのが便利です。実家だろうが自宅だろうが関係なく、というのは私にとってやはり大きいです。

 そしてスキャナで取り込みながら、昔の記事に触れているうちに、かすみがちだった車両の製作意欲が戻ってきたのは収穫でした。

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パパーン!そういう訳で作ったのがコレ。小レイアウトの基本、Cタンク。

 トーマモデルワークスの日車Cタンクのキットです。1年以上前の発売で、動輪の抜け、足回りの軽さ、プラ車体の感じが非常に好ましく、すぐ入手したのですが、目が、目がかすむ、などと言ってなかなか取り掛かりませんでした。今年の9月になってやっと作り出した次第です。ライトを点けたりキャブ屋根取り外しにしたりと、くどい工作もしてはいますが前回のボールドウィンよりは素直なつくりです。スタートの低速が抜群でうれしいです。割と静かに走るのですがやはり構造上独特の走行音なので、そのあたりもう少し調整は進めます。

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 ディテールとしてはベルの追加のみで、金色部分を真鍮で置き換え。パイプの輪切りを使った丸窓やライトの縁は塗るよりくっきり出来ました。詳しくは走行音の調整を詰めてから別記事にしましょう。

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 で、車体はプラモールドの地色を生かし無塗装です。未塗装ではなく無塗装。ここまで塗装体制を整えておいて無塗装(笑)。でも普段使いにべたべた触っても平気な車体、つかみ棒も太いままの、昔の9㎜ゲージと呼ばれた頃の印象にまとまったと思います。もともとそういう感じが好きですが、迷わずその方向で仕上げたのは、やはりこのところしきりと目にしていた古いTMSが原因でありましょう。

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この記事へのコメント

ワークスK
2018年11月07日 15:34
イキですねー。センスはもちろんのこと、工具を愛でるその心の余裕が羨ましいです。我が工作机は茶の間のコタツ上へと移動し、家族からヒンシュクを買っています……(泣;
バラックモデル
2018年11月07日 23:46
ワークスK様

 それはそれでうらやましい冬のコタツ仕事、うちの洗面所は寒いですよ。心の余裕は視力と共に蒸発してます。うう…(笑)。工具も眺めてばかりではなく使ってこそですよね。

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