ボールドウィンのキットで遊ぶ(その2)

 模型の機関車のヘッドライトは、通常は進行方向に合わせて切替ります。運転の仕方によっては全く便利なものですが、進行方向が変わりがちな機関区や引込み線での運転ではせわしない感じです。実機の運転では何かルールがあると思いますが、少なくともちょっとバックするたびにいちいち切替りはしていないはず。
 このことは模型として割り切るという手もありますが、それだったら常時点灯もしくは消灯、という方が好みです。

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 そういうわけで今回は思い切って手動切替という構造を採りました。機回しをした時はちょっと手を添えてやらなければなりません。DCCなら手元で出来ますが、Nゲージの小型機では今のところハードルが高いです。

 我が家では低速往復チマチマ運転も多いので、これはこれで使いやすそうです。まあ、まだロコ自体完成していないので予測で言っていますが(笑)。ともあれこの辺、点灯関係中心に全体の構成も含めたイラストにしましたので、以下の解説と合わせて御覧ください。

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 スイッチ本体は針金(0.4mm洋白線)です。1本で曲げ、動きの安定用に円弧状の帯板をつけています。

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 操作する側の先端は、スコップの柄らしく整形しコールバンカーに出しています。石炭をつけたプラ板で塞げばなんとなくスコップが刺さっているように見えるはず。スナップスイッチならぬスコップスイッチ(笑)。スナップは利かず、カタカタ動きます。

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 車体には右(非公式側)レールの電気が通じていますから、それを屋根裏のプリント基板に導くだけの原始的なものです。前点灯、後点灯、消灯のほか、ちょっと微妙ですが前後両点灯も出来ます。
 スイッチは組立時にキャブ後妻板に挟むだけです。こんな風に狭いところで動きますから、ねじれたりグラグラしたりではショートの危険があります。前述した円弧状の部品はその防止用です。

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 何かハンドブレーキ関係のように見えれば、と思ってこんな形になりましたが、やっぱりちょっと不細工ですね・・・。

 で、スイッチ切替にすると、LEDを使う場合は一工夫必要です。極性がありますから、前後進両方で点灯させるためには普通ブリッジダーオードを挟みます。市販品のLED室内灯基板はそのタイプです。

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 作例では、イラスト中の回路図にも描いたように、簡単に2個組にして極性を背中合わせにしてあります。前進では右、後進では左が点くことになりますが導光材を通すと差はわかりません。
 1個余分に要りますが、LEDも小さく、安くなりましたし、ブリッジを挟むより省スペースです。この回路で逆電圧保護もされています。
 1608タイプという1.6mm×0.8mmのチップLEDと、750Ωの、これもチップの抵抗を御覧のようにプリント基板にまとめ、煙室に差し込んであります。基板は千石電商で見つけた0.4mmの極薄のものです。

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 煙室部は切り離したので接点式です。煙室前面は一応差し込み式で、万一の導光材交換時に備えました。リア側のLEDも基板にまとめて差し込み式にしました(下写真)。

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 屋根裏の基板はネジ止め式です。ネジ穴を間違えて開けています(泣)。屋根は前を引っ掛けて後からランプを差し込んで固定です。

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 屋根裏に引っ掛け用の金具をハンダ付けという形です。

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 ついでにコールバンカーの縁取り。大きなサイズの模型では線材をハンダ付け、となるのでしょうが、Nゲージでそれをやる自信はありません。0.2mmの洋白板から大雑把に整形したものをハンダ付け後ヤスリ仕上げです。写真のように持ち手をつけたままハンダ付けをし、最後に切りました。


 しかしまぁ、相変わらずのくどい分解式ですね(笑)。破損とか交換時の便宜を考えるにしても、これでは逆に壊れやすそうです。
 ただ、ここをこう作ると分解式になるな、と思うとついつい・・・コレが私のクセのようです。それなりに丈夫になるよう意識はしているのですが、もうちょっと一体にまとめる方が良いでしょうね。

 でもイラストにするときは楽しかったです。前回はばらした部品を並べてみましたが、それらがこういう風に組み合わさるのだ、と言うのは写真一発では撮りにくいです。自己満足の漫画絵でも、構造の概念が表せると面白いです。バカ分解ほど描きがいがある感じ。面倒くさいですけど。

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 あとはホワイトメタルのパーツを整えて塗装なのですが、汗の出る季節にこういうペーパーがけの作業がどうも嫌で・・・。ああ、地道はどこへやら。そんな調子ですから仕方なくイラストと手持ちの写真でお茶をにごした次第です。

 なんだか今回ピンボケ写真ばかりですみませんでした。

寝付けない時の眠り方など

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 暑中お見舞い申し上げます。

 今年も猛暑がやってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょう。私はわりと暑さには強い方だと思うのですが、それも年々弱って来ています。数年前は夏でも平気で工作出来ていたのですが、最近はダメですね~。画はまだ平気で描けるのですが、この先どうなるか・・・。

 2~3日前までは、夜が涼しくてよかったですが、また熱帯夜ですね。

 私は寝付きの悪さには自信があります。無駄な事を考えてしまうのがいかんのです。でも寝る前に模型のことなんか考えるのって好きなのです。最近は手動式ターンテーブルのシンプルなロック機構に夢中です。後は実験検証ですが、あれ?またターンテーブルを作ってしまうのか?と手を付ける前から呆れています。

 また、突然ヘンなことを考えたりもします。「脳細胞は何億もあるのに、なんで意識ってひとつなの?」とか(笑)。実は「意識」だの「時間」だのの事を考えるのも好きなのです。しかしこういうことを考えているとなかなか寝付けません。いつの間にか眉間にしわを寄せています。

 実はこの「眉間に力が入る」というのが私にとっては眠りの大敵です。長年の経験からそう思います。眉間、顔面の力を抜くと、比較的寝付きが良い感じです。そういえば子供の頃、「眠る瞬間」を捕まえようとしたことがありましたが、今だに捕らえられていません。

 顔面の力を抜き、何も考えないようにする。そうするとやがて次々と脈絡の無い映像が浮かんで来る・・・。たいていはその日やったことに関係するような映像が多いです。こうなればしめたものです。そのままそーっと、何も考えないように・・・決して「おや、この映像は何だろう」とか、「こうして一日の記憶を整理しているのかな」なんて考えないようにします。眉間にしわが寄ります。

 でも突然お色気画像とか、逆に恐怖映像とか出てくる時があります。びっくりするのでやめて欲しいです。



 しかし意識のことは不思議で仕方がありません。宮沢賢治さんの「春と修羅」の序文に「わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です」という言葉があります。若いころ読んで、序文しか憶えていない(しかもうろ覚え)のですが、この有機交流電燈という言い方は大変美しく、感銘を受けました。

 イラストでは「わたくしといふ現象は 脳細胞が漂ってゆくところの 有限時間の模型である」なんて事を考えながら描いてみました。うう、なんのこっちゃですね。「時間の模型」は言い過ぎかなぁ、「時間を変数とする写像」か・・・。しかしわざわざ「有限」と考えてしまうところが悲しいぞ(笑)。

 子供の頃は無限だと思ってましたが、夏休みもお盆を過ぎた位の年齢になってまいりました。まだ人生の宿題が山ほど残っているような・・・。