NゲージC54艶出し塗装は甘くない

 黒い蒸気機関車をどうやってかっこよく塗るか?と考え出したらきりが無いのです。製作経験豊富な方ならパッと自分好みのイメージが湧くのかもしれませんが、いかんせん私は完成させた車両が少な過ぎます…。ああ…。

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 そういうわけで「塗りながら考える」作戦を敢行!なんとかイメージに近い状態までこぎつけました。とりあえずここで一段落させます。

 小さな模型なので、メリハリが付くように、と言うのが基本になります。具体的には以下のように各所で色調を変えるという手段をとりました。結局はありきたりな作戦です。しかし細かいパーツまで取り外し式にしたのは塗り分けに役に立ちました。

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 ・部品がはっきり浮き上がって欲しいので、メインのボイラーは艶を出しました。

 ・キャブ側面とデフレクタ、テンダーは半艶です。キャブ屋根は半艶ながら砂吹き(やや離して間欠的に吹き付ける)で、少しザラっとさせました。

 ・ランボードは黒とジャーマングレーを半々にした上で砂吹きです。

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 小さな部品も含め、茶色を下塗りした上で吹き付けました。塗料の回りにくい箇所がこげ茶っぽくなり、立体感が出るかな、とのたくらみです。これはメインの部分ではほとんど意味が無かったようですが、小物や従台車、テンダー台枠あたりに効果が見られます。

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 しかしまぁ、光線次第でボワッとしてしまい勝ちです。黒だけで変化を付けるのはむつかしいですね~。

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 その点でリベットは大事なアクセントになります。ランボードに植えたのは効果的でした。リベットはプラモデルのランナー引き伸ばし線。穴は0.2mmです。ピンバイスを使い、手回しであけました。

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 え~、ところでアリイのC54のテンダー、裾に変なアールが付いていて、其処にリベットがあります。

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 修正のため既に針でマークしていますが、下側のアール部分がそうです。せっかくのリベットが目立たないのはつまらない、何より私はリベットだらけのテンダーが大好きなのです。裾はキメて欲しかった…と、意地になって植えました(笑)。

 今となっては「いじらずそのままにすべきだった」と思います。大変だった割に不細工な結果です。

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 そんな訳でプラに0.2mmの穴あけは、あまり怖くなくなりました。小径のドリルについては「懐中ボール盤」の記事でも触れましたが、金森のルーマ型が良いです。根本が太いルーマ型は、ストレート型に比べ格段に扱いは楽な上、折れにくいです。ストレート型はピンバイスに咥えるのも一苦労でした。

 え~、それでですね、こうして苦労してリベットなんかを植えて、黒一色の中にも色調を変えて、一見うまく行ったように見えるのですが…

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 今回のタイトル、艶出し塗装は甘くない、です。作用管あたり、見事にボコボコが目立ちます。これも光線の具合によりますが、半艶やつや消し状態では分らなかったところが、艶を出すといきなりこんなに見えることが…
 あと、雨どいも歪んでいるのが気になります。このくらいは目立たないだろう、と甘い考えで進めて、塗装して眺めているうちにやっぱりここは…と欠点が露見するパターンです。プラ製品の加工は塗装後にキズやらゆがみやらがはっきり出る、というのは分っていたのに…。

 こういう「意識の低さ」はやはり車両を完成させた経験が少ないからでしょう。

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 最近の工作はこんな感じで小規模にお店を広げてちまちまやっていました。プラスティック車両の加工は大した工具も要らず、チョコッと工作、って感じで楽しめるのが良いのです。しかし作業は手軽でも、意識は高めに、と言うのが今回の教訓です。仕上げでちょっとズッコケました。

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 でもまぁ、これでもいいか、とも思うし、どうしてもいやなら塗り直し、という手もあります。
 分解構造はここの修正、塗り直しでも役に立ちそうです。俺の模型は手直ししながらいつまでも楽しめるのだぁ~っ!


 …なんとも往生際が悪いなぁ。

この記事へのコメント

mack
2014年03月18日 21:22
素晴らしいC54が完成しましたね!!僕にはこんな綺麗には作る事は出来ません!!
バラックモデル
2014年03月19日 01:16
mack様

 コメントありがとうございます。仕上がりを褒めていただき嬉しく思います。長期にわたってチマチマ作ってきた結果だと思います。その代わり工作時間がかかってしまいました。だからたくさん作る事が出来ません。私はそれで良いのですが、趣味の時間の使い方によっては、完成品かキットが出るのを待つ方が得策になる場合もありますね。マイナーなC54はその辺つらいですが、KATOあたりからC55かC51でも発売されればキットが出る可能性も…
mack
2014年04月27日 01:01
噂ではワールド工芸さんからC54が発売されるとか・・・?
53R
2019年03月30日 19:54
Google検索から偶然に立ち寄らせて頂きました。 

メーカー完成が霞む程に完成度の高い、丁寧な工作、また大半の方であれば金属を使われる所もプラで対応されている点等、実物をじっくり拝見させて頂きたいと思いました。

更には恐らく昭和10年頃をプロトタイプにされたのでしょう、如何にもかの『西尾写真』に出て来そうな出来映えに至っては、『薄幸』と謳われた実機もさぞ喜んでいるに違いないでしょうか。

また、戦前の車輌好きなワタクシとしましてもとても、嬉しい気持ちになりました。

突然で大変失礼かと思いましたが、大変に素晴らしい作品に心奪われ、僭越ながらコメントさせて頂きました次第です。
バラックモデル
2019年04月02日 00:47
53R様

 コメントありがとうございます。過分にお褒めいただき恐縮です。実は記事の写真ではライティングの効果もあり、模型より良く見えていると思うのです。
 ただそのために、どこから光線を当てても肌の荒れが見えないようにしなくてはならず、それはやはり手間がかかりました。記事中の作用管周辺の乱れも、その後修正を加えました。

 リアルな描写より、太めの線ではっきり部品がわかるような表現が好きなので、製品のプラスティックのモールドのバランスを生かすよう心掛けました。メンテナンスで結構べたべた触るので、塗装がはがれにくいというのもプラスティックの利点です。

 実を言うと私、実物の知識が浅く、C54なりのクセが出せたのかどうか…。今さらちょっとテンダーが低かった、と白状してしまいますが、実機を知らない強み(?)で、全体の雰囲気で「良し」としてしまっています。すみません。

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