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みんなの「蒸機・ロッド」ブログ


TOMIXC11分解と調整

2017/05/05 05:20
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 出たっ!・・・どうもこんにちは。C11と共に久方ぶりに出てきました。長いこと休んですみません。ご無沙汰のお詫びもそこそこに失礼いたしまして早速本題に入ります。

 TOMIXのC11ですが、私が買ったものも音がうるさい、集電が悪い、走行時に車体を揺らすなどの巷の評判どおりでした。
店員さんが試走させて「調子が悪いようですから別のをお持ちしますね」と言ってくださいましたが、「いやあの、それをください」と言って買ってきたものです。ひねくれているようですが、調整するのを楽しもうという訳であります。ひと月ほど前です。模型をいじるのは相当久しぶりでしたが、調子はなかなか良くなりました。さすがにKATOのリニューアルC11には及びませんでしたが…。

※フレーム関連



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 いきなりですがフレームを割った写真です。ウォームホイール28T、同軸18Tから第二動輪の22Tへ約34.2:1のギア比です。さらに11T三枚で第三動輪へ連動。ウォームホイールの回転は、軸に挿してあるのではなく、フレームの両側が袋穴になっていて、そこで支える構造です。結構アソビが大きくがたつきます。不安です。

 で、最初に余談(笑)。しかし分解作業には重要なことです。

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 今回の発見なのですがピンセットでつまんでいる謎の部品(連動ラッチと呼びます)について。連動ギアを押さえる形で組み付けられる割りピン状のものを外すと、ギア連動を解除出来ます。古い製品でギア連動された動輪を組み付ける時、動輪の位相とギアの噛み合わせの双方を合わせるのにコツが要りました。動輪の軸箱をフレームにはめたら隣の動輪とのクランクの位相がずれちゃった。ギア連動だから片方だけ回して直す訳にもいかず、決まるまで何度もやり直すか、微妙に軸箱を持ち上げてギアの噛み合わせをはずしてずらしていくか・・・蒸機の分解調整のための関門の一つでした。

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 連動ラッチを外してフレームを傾けトントンするとギアがスライドして連動が外れます。そのまま動輪をはめ、位相を確認してから再び逆に傾け、トントンしてギアを戻します。そこで連動ラッチをパチンと嵌め込めば連動状態が保持されると言うわけです。位相と連動の手順が分けられるので今までよりずっと楽です。

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 連動ラッチはフレームを組んだ状態でも針先などでこじれば外せますので、しまった!ズレてた・・・でもやり直しが利きますし、最初から適当に動輪をはめてその後位相合わせという手順も出来ます。

 以前TOMIXC57が出た時の記事でもこの謎部品について触れましたが今回機能が判明しました。KATO9600にも似た形状の物がありますが、こちらは割りピン状ではなくギア軸が貫通していますので、軸を抜いてから外さないと壊します。これも以前の記事に写真があります。

 ではフレームの本題です。

 まずは車輪の接地関係。

 時間を戻して、買ってきて早速のことです。車体を机に置いて軽く押さえてますと、前後にカタカタします。動輪がちゃんと接地していないな、と感じました。コレでは集電も悪いし車輪もふらつく。振動もしやすく音の原因もここだろう。きっとフレームの合わせが悪いのだと素人考えをめぐらせ、意外と簡単に解決しそうなどと楽観的に考えていたのです。

 しかしちょっと違いました。たぶんわざとそういう設計のようです。

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 第一動輪だけベデスタル(軸箱がはまるところ)がちょっと深いです。牽引力を優先し、ゴムタイヤに車重をかける構造なのだと思います。

 しかし上から押さえられていない車輪にクランク連動・・・ちょっと考えても走行時に車輪が上下しそうです(実際していました)。タンク機の貴重な集電軸が線路に付いたり離れたり。これは私はいやです。前のC57では三軸ともきちんと接地してカタカタしなかったのに、軽いC11での対策でしょうか。やはり集電性能を優先して欲しいです。製品仕様でR140を通過と聞くと、ミニカーブポイントも組み入れた線路をストレスなく走ってほしいです。

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 それで、試しに第二動輪のゴムを外してみました。ゴムの厚み分だけ直径が小さくなり、今度は第一動輪と第三動輪が車体を支え、第二動輪には車重がかからない状態です。
 すると今度は第二動輪が上下しながら走りました。やはり押さえられていない車輪があばれるのです。当たり前ですが集電状態は明らかに良くなりました。また、こちらの方が重量のかかり方が安定すると思います。車体の揺れ、騒音も緩和したようです(実は他のところもいじった後なので因果関係がはっきりしません)。

 第一動輪に重量を掛けるやり方はいろいろ試しましたので最後に詳しく書いておきます。

・左右フレームの合わせのこと。

 走行時の雑音、前後進で大きさ、音質が違いました。音に関する対策としてネットの情報でよく見かけたのがジョイントの調整です。私もいじって見ました。どこかに当たっていそうで、ちょっと長さを詰めたりずらしたりしてみましたが結果は良く判りませんでした。雑音の音質から考えると、ジョイントが鳴っているというよりは、ギアの振動が伝わりやすくなるかどうか、と言う感じではないでしょうか。かなりカンで言っていますけれど・・・。

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 フレームの状態から見てみます。ウォームの軸受けがはまる部分のガタは大きく、ウォームホイールも左右に結構動きがあります。フレームはもう少し締めるべきなのでは?と考えます。
 一応そのまま他の対策を試しました。KATOD51498の時、音が出たのを思い出し、ウォームの軸受けにテープを貼って押さえてやりましたがはっきりした変化なし。ついでにウォームとウォームホイールの噛み合せの具合もテープで調整してみましたが変わらず。ポイントを見つけていないだけかもしれませんが・・・。

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 ・・・と言うことでやはりフレームの合わせを詰めました。
 ダイキャストのフレームは前と後ろ二箇所の中央のデルリンの絶縁材を介して合わせられていますが、絶縁材に接する面がややボコボコしていましたのでヤスリで平らにし、締めなおしました。元の幅を計っていないし(アホ)、微妙な寸法なので意味があるかわかりませんが、一応加工後の幅は6.7mm位。軸受けを収めた感じではガタは減っています。

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 で、ウォームホイールの左右の動きについては悪影響が出ていないか?私のは雑音の出方は前進が大きく、後進ではやや静か、と言う状態ですから、前進時の動きを制限してやりました。

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 メンディングテープやプラペーパーを1.5mmのハトメポンチで抜き、軸受けの袋穴をかさ上げしました。もちろんウォームホイールの回転に影響しない範囲で、ギリギリよりはやや緩めにしました。音質は変化し、ジー、とかビリビリと言った感じから倍音が減る感じのゴーになって音量も減りました。フレームを詰めるのと同時にやったのではっきりと因果関係があるかは判りません。しかし後で再びかさ上げを外すと音量は減ったまま倍音は増える感じです。接触状態で変わるのだと思います。袋穴にグリスを多めに塗布とかでも変わるかな?


※ロッド、車輪関連


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 同社TOMIXC57との比較です。C11は第二動輪のゴムは外れたまま写真を撮っています。目立つところを箇条書き。

・サイドロッドが分割されている。

・フレーム幅が狭く左右動のためのアソビが多い。

・メインロッドのかかり方が急角度。

 全て急カーブ対策のための構造だと思います。

 ひっくり返したまま通電して回してみますと、第二動輪がグワングワンとアバれます。線路に乗った状態ではまた違った形で影響が出ていると思います。とにかく負担の少ない状態でも目立つアバレがあるのは気になります。

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 第二動輪がメインロッドに引っ張られて回ることによる現象だと思います。クランク位置を両側から引っ張られながら回転するとこうなりそうだ、と容易に想像できるような動きです。それに分解組立でリターンクランクをはめ込む時、いちいちメインロッドが外側に開いてどうもやりにくいです。KATOの新型蒸機ではこんなバネ的な力が組み付けの邪魔になることはありませんでした。

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 メインロッドの端をヤスリがけ、クロスヘッドの内側の該当位置をナイフの先で削ぎ、開く力を殺しました。私のは結果が出たかどうか良く判らなかったのですが、多分走行に悪影響、分解調整もやりにくいので、腰をすえて調整しようと言う方は早めに直した方が良いかと思います。二枚目のは比較写真のつもりでしたが角度が揃っていなくてすみません。グラグラ感が増した感じが出したかったのです。ひっくり返しての回転ははっきりとアバレが減っています。

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 ロッド関連でもう一つ。時々、特にカーブでカチカチと音がして引っかかる動きになることがありました。私の例では後進時の非公式側第一動輪に不具合がありました。ほんのちょっとの出っ張りでも油断は出来ません。ロッドの矢印部分が黒くなっています。バランスウエイトのへりを削った証拠です。

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 素人考えの想像図ですが多分こうなっていたはずです。輪芯パーツ押し込みでカチカチ音はなくなりました。


 公式にR140を通過と謳っています。その分いろいろギリギリな感じがします。こうなると各部品の精度には気を使って作られるべきだと思うのです。

 ネットでの情報で、車輪のフレが見られるという話が見られました。私のも微妙に第一動輪がフレていました。なんとなくフレに関しては、私は甘く見ていました。実は以前の記事で絶賛したTOMIXC57135も微妙に第一動輪がフレていましたが、非常に滑らかな走りでした。フレていても悪影響が無ければちゃんと走ると思います。逆に条件によってはフレが悪影響を及ぼすこともあると思います。このR140という走行条件は厳しいはずです。

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 ちょっと後日談があります。C57はその後スポーク動輪に改造し、C54にしたのですが、改造中うっかり動輪を押さえてしまい曲げてしまったのです。意外と簡単に曲がりました。泣く泣くKATOの車輪から鉄軸を確保し修理して使いましたが、外したTOMIXの軸は焼入れしていない感じです。C11の車軸はどうでしょうか。C57と同じかどうかは判りません。無理に押さえるような事をしなければ強度は充分なのかもしれませんが、今回のC11で車輪のフレが多く報告されているので、一応記しておきました。

※動輪の接地調整について

 やはり第一動輪に車重を掛けたいです。方法はいろいろあると思います。

・第二動輪のタイヤのゴムを外す

 一見これが手っ取り早いです。しかしリターンクランクを外すなどの作業が必要です。

・軸箱上面にマスキングテープ

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 要は軸箱を下げるスペーサーを挟めば良い訳です。テープ自体は通電出来ませんが、軸箱側面で通電するようで、元よりは集電が良くなります。加えてタイヤゴムもはずしてみると、集電は大体これでOKかな、というレベルです。

・ベデスタルに金属帯板

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 通電を気にするならこちら。ただテープの時とあまり変わらないように思います。0.5×0.2の真鍮帯板を2mmほどの長さに切り、スペーサーとして挟みます。軸箱の動きでぽろっと外れそうに思うなら接点グリスなどで粘らせておくといいです。しかし帯板って模型屋さんで見なくなりましたね。

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 私はスケールにフランジの先が接しているかどうかで様子を見ています。画面上で見て第二動輪は低くなりました。0.2mmを挟んでこんな感じですから、0.15mmでもいいかと思います。
ほんの少し公式側第一動輪が上がっていますがまぁこんなもんで。
 タイヤのゴムはつけたままでも集電は良いです。はずしたままより気分的にもすっきりします。

・バネを仕込む

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 勢いでこんなことをやってしまいました。上の帯板をはめている溝を基準にピンバイスで穴あけです。0.5mmから徐々に拡げて1.5mmにしましたがはみ出しました。コイルバネはマグネ・マティックカプラーのボディーマウントタイプ(2001や1015)に付いて来るものです。バネ圧力はこれで多分丁度良いです。ちなみにMT7、MT10に入っているバネはちょっと太めで収めにくいです。

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 思いつきの雑な工作をしてしまいましたが、穴を開けてバネを仕込むだけです。手もみで割合楽に開きます。バネが皿ネジの頭に当たる形で安定しにくいので、軸箱を収める時、ずれないように気をつけます。ここも接点グリスで粘らせてやれば安定すると思います。

 集電は快調ですが、ここまで来るうちに大分快調になっていたので劇的に効果を感じることは出来ませんでした。

 以上の方法で、R140、ミニカーブポイントの連続する試験線路を秒速2〜3センチでまずは止まらずに走ります。

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 その一方でなんでもないところで止まる、と言う現象もあります。先、従台車のバネ圧や当たりの調整不足か、マグネ・マティックカプラーをマウントしてしまった影響か・・・。追求不足なのでしょうが、しかしそろそろ疲れてきて、この辺でいいか、という気分に(笑)。

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 キャブ窓を開けるとまた感じが変わりますね。多分この後カプラーやら電気的なことやらで、補足記事を書きます。

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KATO C12 分解とカプラー

2015/07/21 18:36
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 やはり出ましたC12。C56が出た時点でいずれこいつも、と誰もが思ったC12。手にした第一印象は、小さなレイアウトを作りたくなる、良く走る小さな機関車、とのキャッチフレーズ通りです。走行性能はC56同様のなめらかさ、急カーブ(メーカーの公称でR150通過)もこなします。 今回の新機軸である先輪、従輪双方からの集電も効果を上げ、ポイントの連続するような線路でもスローで止まらずに走ります。小スペースで手軽に遊ぶロコとしては十分な実力です。これで定価が1万円。蒸機に興味が無くても、この走行性能だけで欲しくなる方も多いのではないでしょうか。ディテールだってすごいです。Nゲージもここまで来たか、という感じ。
 一方、このキャッチフレーズで、この形式で、一向に変わる気配のないカプラー関係にもどかしさを感じました。こちらは運転の仕方にもよるし、私個人の感想かもしれません。

 動力部に関しては、製品の基本的な構成はC56と同じだと十分予想(というかほぼ判っている)出来ますが、それでも一応分解しました。念のためです(笑)。

 最初にお断り。この記事の写真は購入当初の状態とは限りません。お間違えの無いように。

 破損のこと。

 前部左のステップは破損しています。いつ壊れたのかは分かりません。特に力を加えるような持ち方、加工をした覚えはないので、もしかすると最初から?この辺は店頭でチェックしようにも老眼の私にはとても無理です(笑)。

 加工のこと。

 カプラーはマグネ・マティックカプラーに付け替えています。特に前部は台車マウントに加工していますから、端梁はくりぬいてあります。交換前に写真を撮るべきなのですが、先走っていじってしまいました。申し訳ありません。混乱を招くような写真もありますのでご注意ください。
 キャブ内が薄緑に見えたり椅子が青く見えたりする写真があるかもしれませんが、購入後の色差しです。

 では恒例の動力部の分解です。

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 フレームはC56とは別の、C12専用のもので、車体に合わせて前後に長くなっています。それ以外はC56に似た構造ですが、細かく違いがあります。

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 先、従輪に集電機能を持たせるための丸い突起が前後にあります。従輪側は、C56でもテンダーからの通電用に付いていましたが、同じようなものが前側にもあります。既存の構造を素直に追加した感じです。サスペンション機構は、C56では第1動輪だけでしたがC12では第2動輪の軸箱にもバネをかけてあります。
 モーターから2条のウォームあたりの構成はC56と全く同じです。

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 また、C56とは違う点で、フロントデッキ下までダイキャストのフレームが伸びています。集電の面では重量を稼げるので歓迎すべき点です。逆に先台車にカプラーをマウントしようとするとここは結構邪魔になります。当たる箇所は削って対処しました。

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 第2動輪用のバネは線バネです。ギアがすぐそばにあり、第1動輪のような板バネではスペースが厳しいです。しかしそこに別部品の線バネを使ってまで追加した、ということは、ここも集電に関して効果が大きいのではないかと推察します。

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 一応フレームも割って、ギア構成も確かめました。モジュール、歯の枚数等C56と全く同じでした。実際の走り出しの滑らかさ、低速走行の性能もC56と同じ感触です。

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 さて、メーカー発表にもある通り、この製品では先台車、従台車共に「両輪からの」集電機構を組み込んであります。 片側の車輪だけなら構造も簡単で、古いC62やC57でも集電はしていたと思いますが、両側の車輪となるとちょっと面倒です。従台車からの集電なら古くから行われていましたが、先台車の両輪から、となるとこのC12が初めてだと思います。

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 車輪の構造は、一般のKATO製品の中空軸車輪の絶縁軸を短くしたもの。その両側の金属車軸の剥きだした部分に集電線を当てています。集電線にスプリング効果は無いですが、台車のバネが両輪を線路に押し当てる構造です。集電線の後方は、左右絶縁されたフレームの円柱に接します。前述したように、C56その他最近のKATO蒸機同様の、テンダーからの通電と同じ首振り可能の構造です。

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 スポークの抜けた車輪で集電出来る、というのも結構意義が大きいと思います。集電出来る車輪の選択肢が増え、蒸機に関してはいざとなればどの車輪からも集電出来ることになります。
 写真では参考までにC56の動輪の金属部分と並べてみましたが、こうして見るとこれら二つは同じような工程で作られていそうだな、と推測してしまいます。車輪の奥行きを削り、板状になったところをプレス(?)で抜いたような感じです。

 この形状に賛否はあるかと思いますが、実際に走らせてみるといろんな角度から見てもスポークの透過が良く、存在感というか、動輪に負けずにせっせと回転しているのがはっきりして楽しいです。

 ただちょっと心配なのは、ここ、汚れが溜まりやすいのではないか、と思います。もともと蒸機の先輪って、汚れが付きやすくありませんか?まだまだ十分走らせた訳ではありませんが、すでに何度か掃除しました。表面の質もちょっとざらついた感じです。車軸は外しやすい構造なので容易にクリーニング可能ではあります。

 ところで現時点で予告されている製品(旧型国電)の解説に、新たにスポークの抜けた車輪を採用、とあります。もちろん集電可能のはず。先輪用でなく台車に付く形ですからピボット軸ですよね。Assyで手に入るようになれば工作派の方々がいろいろ使いそうです。スポークの抜けた集電車輪でテールライトの点く「トフ」「トブ」なんか作りたいです。作る前に出たりして(笑)。

 それはともかく、以上の集電機構、目にしてみれば予想通りというか、既視感があるというか、多分みなさん同じように「やっぱりこうなるよな」と思われた構造ではないでしょうか。ウェブの開発者インタビュー記事によると、このあたりのバネのバランスには結構なご苦労があったとのこと。量産品への導入は(しかもこの値段で)なかなか難しかったのかもしれません。それでもKATOが作ればこうなるよ、と実際の見本と効果をはっきり示してくれました。本当に小さなレイアウトが作りたくなる、良く走る機関車です。

 で、小さなレイアウトを作って見ました。

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 …すみません(笑)。机上に組線路を展開しただけです。風景は頭の中。貨物船やら路面電車とのクロスやらを思い浮かべながらぬるぬる走らせましょう。ほら、楽しい楽しい!

 え、でまあ、私は基本ぐるぐる回しをのんびり眺める派なのですが、やはりポイントの並ぶ線路は面白いのです。たとえ机上の組線路での遊びでも、引込線を付けておいて貨車なんかを並べ、気が向いた時に機回しや付け替えも出来るようなセッティングが好きです。
 雨宮の記事(その1その2)で走行試験に使ったプランを少々ゆったりさせ、エンドレス、ターンテーブルを組み込みました。TomixのR140、ミニカーブポイントの渡線に30度のクロスがありますから、下手な機関車はすぐにエンコです。

 うちでは、ここを安心して走らせることの出来るロコは例の雨宮とC56、それに今回のC12位。BBボギーの電機はスローではエンコ率が高いです(今ちょっと手入れが至っていないからかも)。
 C12にはメーカー公称よりややきついカーブですが、私の買った物は無理なくスローで走りました。単なるぐるぐる回し、列車単位で引込線に入り、今度は別の列車、という程度なら十分楽しめます。

 しかしC12となるとバック運転もやりたい。機回し線を使って列車の後部にロコを付け替えて、といった運転もしたくなります。このプランでは無理ですが欲を出せばシーナリーガイド掲載の「川正線の一日」のようなダイヤを組んだリアルな運転も…!。古い本の話ですみませんが、C12の運転となると真っ先にあの記事を思い出してしまいます。

 そういった運転となると、このC12は製品のままでは弱いです。なにも「川正線」まで出来なくても、機回しでバックで出発、程度の入れ替え運転は付属パーツ取り付け位で対応出来てほしかったのです。レイアウトのプランを練るときだって、機回しが出来るか出来ないかという要素は非常に大きいと思います。

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 このC12、C56同様後部にマグネティックナックルカプラーを仕込むことが出来る仕様にはなっています。別部品として調達しなければなりませんが、付属のナックルカプラーと違い、トリップピンが付いています。アンカプラー上で自動解放も出来る、と言われています。
 客車の編成なら調整次第でうまく作動するかもしれませんが、軽い貨車を2〜3両となると、ちょっとはじいてしまい、どうも不安定です。貨車の小編成も味がありますよ、とわざわざHPで勧めている位なので、それならそれも自動連結、解放をさせたくなります。

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 そうなるとどうしても作動の軽い従来のマグネ・マティックを付けたいのです。うちの状況を白状すれば、軽い貨車の1両単位の解放は、マグネ・マティックでも結構失敗しがちなのです。これは別の解決案を妄想中です。
 で、それはともかく、マグネ・マティックを付けようとすると、製品のカプラーポケット、MT7には1oは高いです。

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 加工の範囲が大きくなりますが、ここはもう少し低く収まるボディーマウント用のショートシャンクをあちこち削りながら収めました。ポケットの床も少し薄く削ったのですが、それでもまだちょっと高いです。おまけに加工中にナイフを滑らせ、車軸が外れるようになってしまいました。何とか直しましたが満身創痍の状態です。Assyが出たらポケットの床をくりぬいてMT7を付けてみようと思います。

 またこの従台車、カーブから直線への侵入時、台車が傾いたままになりがちでした。台車にマウントしてあるカプラーも一緒にセンターからずれますから、自動連結のためには支障が出ます。集電性能確保のためのバネの影響もあるかと思いますが、私の経験上、1軸の先、従台車で結構見られる現象です。

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 Nゲージでは車輪の横動は線路に対しても、台車に対しても共に遊びを大きくとっています。台車はふらつきがちで、いつもピシッと中心に来る訳ではありません。
復元装置を付けるのも難しそうなので、車輪側で台車の姿勢を誘導してやりました。

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 車輪の横動の範囲が大きかった(といってもほんの少し)のでプラ片を貼って制限し、直線部にかかった時の、車輪が台車を押し戻す量を増やしました。完全にはセンターに戻りませんが、連結には問題が無くなりました。横動制限用のプラ片の摩擦で、車輪の回転に影響があると困りますが、これは今のところ大丈夫のようです。

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 前部カプラーも、R140通過のためには、現状では台車マウントにせざるを得ません。ディテールの細かいところにナイフを入れるのには抵抗がありますが、運転の楽しさ優先ならこちらです。個人的には、後部カプラー同様、台車マウントでフロントビーム切り欠き、という仕様で出しても良かったと思います。

 現状のKATO蒸機の製品の流れから、この構造は受け入れられにくいとは思います。しかし製品の仕様での、自動連結すら諦めた単純な重連用カプラーもちょっと…。大型機ならともかく、タンクロコのC12にこれではもう投げやりな感じがします。難しいところだとは思いますが、バック運転も魅力の形式ですのでC56と共に何とかならないでしょうか。別売りでオートカプラーをマウントした先台車と交換用のフロントビームを出すとか…。

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 私はとりあえずマグネ・マティックのMT7をあちこち削って付けました。集電面でC56から進化した先台車の、絶縁のために太くなった車軸が災いして、C56の時よりやや面倒な加工になりました。ホワイトメタルのカプラーポケット後部を、バネが出そうな位ギリギリまで削りました。集電機能が裏目に出ましたが、スペースの無いところなので仕方ありません。また、先述したようにフレーム先端も少し削る必要がありました。

 ちなみにこの絶縁のための中空軸は、Bトレイン用等の1.0oのモーター軸に固くはまりますから、回しながらカッター等で細く削ることが出来ます。カプラー側を削らずに車軸を細くして対応、という手もありそうです。

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 面倒ついでに、カプラー周囲の切り欠きが少しでも目立たぬようにする「目隠しプレート」を貼りました。製品の後部カプラー周囲のマネです。直線部ではそこそこ効果があると思いますし、カプラー取り付け部分の補強にもなります。妥協案ではありますが、私はこの位の見た目で十分です。

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 ま、R140カーブではこの位ガバチョと口が開いてしまいますが…。しかし製品でも後部カプラーは最初からガバチョ仕様ですから、前部もガバチョで出して欲しかった…。ちなみにこのカーブ1/80に換算するとなんとR263ですよ。ガバチョ位いいじゃないですか。

 …この辺の感覚は人それぞれですね。あまり調子に乗るのはいけません。

 で、従台車で見られたカプラーのセンターズレは、先台車ではそれ程感じられないのでそのままです。こちらでは車輪の横動を制限すると、その分端梁の切り欠きも大きくしなければならなくなりそうです。

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 以上の様にカプラー加工には結構手こずりました。工作的に高い技術が必要な加工、というわけではありませんが、様子を見ながらの加工と調整はやはり面倒で、時間もかかります。
 もちろん私としては、こういった「何とか付けたぜ!」みたいな工作は好きです。でもメーカー様の工夫を「うししし、分解してやる」なんて言いながら覗いてゆくのも楽しいのです。

 KATOの蒸気機関車は、その都度新たな工夫が見られ楽しい限りです。今回はカプラーに関して結構文句を言ってしまいましたが、実はすでに開発中なのではないか?なんて勝手に期待もしています。そもそもカプラーで文句が言いたくなるのも、このC12の実力があってこそです。ポイントが連続した線路で止まってしまう機関車では、とても入れ替えには使えません。


 カプラーと急カーブ、というと真っ先に思い出すのは伊藤剛さんの8620です。小さな模型ではどうでしょう。「観賞時にはディテールを乱さず、運転時は急カーブ上でも機能するオートカプラー」…。Nゲージ蒸機のフロントに収めるというのは相当な難関ですよね!

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※製品付属のカプラーの連結解放に関しては、アーノルドカプラーを使えばまだ簡単に機能させられるかも知れません。しかし今回はアーノルドカプラーは除外して考えました。ここまで精密な外観の機関車に、アーノルドカプラーを使う人もあまりいないだろうと思います。
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ボールドウィンのキットで遊ぶ(その2)

2014/08/17 01:19
 模型の機関車のヘッドライトは、通常は進行方向に合わせて切替ります。運転の仕方によっては全く便利なものですが、進行方向が変わりがちな機関区や引込み線での運転ではせわしない感じです。実機の運転では何かルールがあると思いますが、少なくともちょっとバックするたびにいちいち切替りはしていないはず。
 このことは模型として割り切るという手もありますが、それだったら常時点灯もしくは消灯、という方が好みです。

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 そういうわけで今回は思い切って手動切替という構造を採りました。機回しをした時はちょっと手を添えてやらなければなりません。DCCなら手元で出来ますが、Nゲージの小型機では今のところハードルが高いです。

 我が家では低速往復チマチマ運転も多いので、これはこれで使いやすそうです。まあ、まだロコ自体完成していないので予測で言っていますが(笑)。ともあれこの辺、点灯関係中心に全体の構成も含めたイラストにしましたので、以下の解説と合わせて御覧ください。

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 スイッチ本体は針金(0.4mm洋白線)です。1本で曲げ、動きの安定用に円弧状の帯板をつけています。

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 操作する側の先端は、スコップの柄らしく整形しコールバンカーに出しています。石炭をつけたプラ板で塞げばなんとなくスコップが刺さっているように見えるはず。スナップスイッチならぬスコップスイッチ(笑)。スナップは利かず、カタカタ動きます。

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 車体には右(非公式側)レールの電気が通じていますから、それを屋根裏のプリント基板に導くだけの原始的なものです。前点灯、後点灯、消灯のほか、ちょっと微妙ですが前後両点灯も出来ます。
 スイッチは組立時にキャブ後妻板に挟むだけです。こんな風に狭いところで動きますから、ねじれたりグラグラしたりではショートの危険があります。前述した円弧状の部品はその防止用です。

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 何かハンドブレーキ関係のように見えれば、と思ってこんな形になりましたが、やっぱりちょっと不細工ですね・・・。

 で、スイッチ切替にすると、LEDを使う場合は一工夫必要です。極性がありますから、前後進両方で点灯させるためには普通ブリッジダーオードを挟みます。市販品のLED室内灯基板はそのタイプです。

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 作例では、イラスト中の回路図にも描いたように、簡単に2個組にして極性を背中合わせにしてあります。前進では右、後進では左が点くことになりますが導光材を通すと差はわかりません。
 1個余分に要りますが、LEDも小さく、安くなりましたし、ブリッジを挟むより省スペースです。この回路で逆電圧保護もされています。
 1608タイプという1.6mm×0.8mmのチップLEDと、750Ωの、これもチップの抵抗を御覧のようにプリント基板にまとめ、煙室に差し込んであります。基板は千石電商で見つけた0.4mmの極薄のものです。

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 煙室部は切り離したので接点式です。煙室前面は一応差し込み式で、万一の導光材交換時に備えました。リア側のLEDも基板にまとめて差し込み式にしました(下写真)。

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 屋根裏の基板はネジ止め式です。ネジ穴を間違えて開けています(泣)。屋根は前を引っ掛けて後からランプを差し込んで固定です。

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 屋根裏に引っ掛け用の金具をハンダ付けという形です。

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 ついでにコールバンカーの縁取り。大きなサイズの模型では線材をハンダ付け、となるのでしょうが、Nゲージでそれをやる自信はありません。0.2mmの洋白板から大雑把に整形したものをハンダ付け後ヤスリ仕上げです。写真のように持ち手をつけたままハンダ付けをし、最後に切りました。


 しかしまぁ、相変わらずのくどい分解式ですね(笑)。破損とか交換時の便宜を考えるにしても、これでは逆に壊れやすそうです。
 ただ、ここをこう作ると分解式になるな、と思うとついつい・・・コレが私のクセのようです。それなりに丈夫になるよう意識はしているのですが、もうちょっと一体にまとめる方が良いでしょうね。

 でもイラストにするときは楽しかったです。前回はばらした部品を並べてみましたが、それらがこういう風に組み合わさるのだ、と言うのは写真一発では撮りにくいです。自己満足の漫画絵でも、構造の概念が表せると面白いです。バカ分解ほど描きがいがある感じ。面倒くさいですけど。

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 あとはホワイトメタルのパーツを整えて塗装なのですが、汗の出る季節にこういうペーパーがけの作業がどうも嫌で・・・。ああ、地道はどこへやら。そんな調子ですから仕方なくイラストと手持ちの写真でお茶をにごした次第です。

 なんだか今回ピンボケ写真ばかりですみませんでした。

記事へナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2


KATO C57 4次形 分解

2014/06/12 22:18
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 着実に車種を増やしているKATOのNゲージ蒸機、今回はC57です。こうしてみると、なかなかかっこ良いではないですか。私は古風なスポーク動輪が好みなので、実のところスルーしようかとさえ思っていたのです。しかし皆様ご存知のwebサイト「Nゲージ蒸気機関車」で発表された動力部の写真、これまでより滑らかな走行性との評を拝見し、やはり現物で確認したくなりました。

 一通り走らせて見ると、やはりスタートの感じが良いように思います。新世代のKATOの蒸機で、動輪径、軸配置など一番近いC62北海道形と比べても、低速のコントロールが楽な感じです。

 まあ、これは感覚的なもので、個体差もあるかも知れませんね。実は上記サイトの写真中、ウーム、どうやら改良されていそうだぞ…、と感じる所があったのです。早速分解して調べます。もちろんなくても分解しましたけど(笑)。

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 全体はやはり上記サイトを参考にバラしました。最初の取っ掛かり時点で迷わずバラせるのは非常に助かります。いつも参考にさせていただいています。ありがとうございます。

 感じた点その1

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 まずはウォームです。外径に比して進み角(ウォームの歯の傾き)が大きく見えます。2条ウォームです。以前C56を分解した時に見たものがまた出ました。ウォームの進み角は伝動効率に関係するそうで、角度は大きい方が効率が良いとのことです。C56のより細いですから、進み角は大きくなっています。
 また、逆伝動(車輪からモーター側に回転を伝える)もしやすくなっています。このC57はどうかな?と手で押してみるともうちょっとでウォームが回りそうです。同じ径の2条ウォームが使われている、KATOの16番のEF510の動力台車は逆伝動出来ましたので、もっとがんばれば(笑)きっと回るはず!・・・まぁ、無理はいけません。でも、押して動くNゲージ蒸機なんて、あったら面白いですね。

 で、フライホイールの効きはC62より良いようです。感覚的には、2条ウォームは効率が良い、逆伝動しやすい、と言う上の理屈に合う結果です。

 実際は逆伝動というと大げさで、あくまで「逆伝動しやすい」です。Nゲージ車両の慣性なんて知れたものです。フライホイールを回す、と言うよりは、止めにくくなっている、程度のことです。
 しかしこの「止めにくくなっている」ことが、下り坂や重連で機関車が押された場合のノッキング(ギクシャク)防止に役立っているのでしょう。
 ノッキングはD51498の開発時にも問題になったそうです。雑誌(RMM 2012 7月号)のKATO開発部インタビュー記事には、その時に「いかにウォームを回し続けるかがポイント」で、そのため「ウォームの前後にフライホイールを装備」とあります。2条ウォームはその効果をさらに高めているわけです。

 ところで16番以上の模型でも、こういった現象が起こっているのでしょうか?1条ウォームの蒸機が、長い貨車を牽いて下りにかかるとノッキング、とか。そういえば古くはインサイドギア用のパーツに、17:2など2条ウォームがありましたね。実は協調運転をスムーズにするための対策?

 感じた点その2

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 動輪のギアは、C62よりずっと大きいです。また、歯も細かく見えます。きっとギア比が大きく、その分スローが利くはず・・・?

 しかしウォームが2条と判明した以上、コレはちょっと怪しいです。2条ウォームでは1回転でウォームホイールの歯は2枚進みます。C62、D51に使われている1条のものの倍の回転数になります。同じモーターですから単純に考えて倍以上減速しないとさらなるスローは望めません。

 しかし運転した感じではC62よりスローが利く感触です。

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 で、どのくらいのギア比なのか。フレームを割って見てみます。

 余談になりますが、KATOの蒸機、かつてはフレームはネジ止めで組まれていました。しかし新世代になってからは絶縁のブッシュを介してのはめ込み式になっています。
 毎度分解の時は、合わせ目にドライバーを差込み、こじってフレームを割っていますが、今回特にはめ込みがきつく、ジワジワ30分ほどかけて外しました。ダイキャストですから無理にこじると曲がります。ASSYパーツは出ていますので交換は可能ですが、ここはなるべく外さない方が良いです。普通は外しませんね(笑)。

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 結局キズを入れてしまいました(泣)。

 それはさておき、肝心なのはギアの歯数です。ウォームホイールが23T、M0.3(23歯、モジュール0.3)で、同軸の11T、M0.25から第三動輪に伝えています。結構期待できそうです。

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 こちらが動輪のギアです。動輪のギアは外径寸法から割り出したものですから1枚前後するかも知れませんが、多分36枚です。

 で、コレらが正しいとして計算すると、2条ウォームと言うのも入れた総合のギア比は、約37.6:1です。C62は30:1でしたから25%増のギア比です。しっかりと減速されていました。構造上でもC62よりスローが利く設計になっていた訳です。良かった良かった。

 えー、簡単ですが以上です。効率の良い2条ウォーム、C62に比べて減速比の増加という改良点がありました。

 2条ウォームのことについては、私は勉強不足で解説にも自信が無いです。ついついゴチャゴチャ書いてしまいましたが、内容は疑ってかかってください。 

 それでも少なくともギア比は大きくなっています。個体差はあるにせよ、滑らかな発進、停止が期待できると思います。


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 画期的なリニューアルで登場したD51498から3年半、KATO蒸機はまだ進化を続けていました。この調子でいつかC55やC51が出るといいなぁ。出来れば8620、8850なんかも・・・さらなる進化と共に!


 以下、オマケなど。

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 テンダーのカプラーはマグネマティック(MT-7)を台車マウントにしてみました。先にTOMIXC57を改造のC54、KATOのD51498で試してみて、そこそこ使える感触だったので、このC57にも付けてみました。プラ板から作ったカプラーユニットを台車端梁にはまるようにして接着しましたが、ちょっとグラグラするので補強を当てています。

 重い列車を牽かせるのはちょっと不安です。無理せず車体側に付けるのが良いと思いますが…昔ながらの台車マウントが好き、という理由だけでやってみたものです。

 C54、D51の様子を写真で。

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 C54は簡単でしたが、D51は高さの調整用にプラ片を追加しています。カプラーの出方は、どちらも端梁の真上に洋白線のカプラー押さえが来るよう取り付けるとちょうど良くなりました。

 台車の首振りを邪魔しないように、本来は車体側のカプラーポケット周辺もカットする必要があると思います。
 しかし最近の製品のテンダー台車はあまり首を振りませんので、D51、C57ではそのままです。C54ではポケット両側を0.5mmほど削りました。

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 ラストでチョコッと出た給砂塔。ペーパークラフトのキットが出たときに、買おうか、どうしようか、と悩みながらいたずらしていたら、トラス部分が出来てしまったのでそのまま完成させました。メインのトラスはGMの火の見やぐらの幅を詰めたものです。

 手遊び的にこねくっていたのでややこしいですが、やぐらの×の部分を外して幅詰め、その後×を適当にカットしてはめ込みました。寸法がうまく合わず、一段ずつ上にずらしてはめ込んだかも知れません。なんだか面倒に見えますが、GMのキットはカットも楽でしたし、プラボンドでぺたぺた付くので割とすぐ出来ます。リベットもついているのがうれしいです。

 手すり、はしごはハガキと手芸(造花)用針金から。「灯台リニューアル」の記事内の技法です。後はプラ細工。グレーのプラ板を使ってますが、意味はありません。バルブ、パイプ状の部分はこれもGMの工場施設か何かのキットから拝借しました。

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 ターンテーブルに似合う機関区施設、買い物が続いたので、節約モードで自作になりそうですね〜(笑)。

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ボールドウィンのキットで遊ぶ(その1)

2014/06/01 03:19

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 またまたのご無沙汰ですが、ここ2ヶ月ほどトーマモデルワークスのボールドウィンのキットで遊んでおりました。組み立てやすさ、低速性能の評判は相変わらずのキットです。久しぶりに金属工作を、と、私も発売後すぐに購入しました。

 C54を仕上げていた時の流れで、自室の予備の机でも作業できるよう体制を整え、少しずつでも作業を進められるようにしました。狭いながらも工作室はあるのですが、ここは以前ご紹介したように使用していない洗面所利用の部屋。最近どうも窓のない密閉空間が気分的にキツく、工作意欲が湧いても、閉じこもるのがいやでやめてしまう事が多かったのです。

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 で、上の写真はほとんどフルセットで拡げた時ですが、準備、片付け共に5分以内で済みます。
 バイスを挟まなくてもそこそこの糸鋸、ヤスリ作業が出来るような台と、糸鋸やリューターをコンパクトに収めるスタンドを追加しました。

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 板は小さく切って100均のトレーに。線材は程ほどに切り、小さな筆箱のようなものを作って収めています。私のNゲージの工作ではこの程度で充分です。

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 ハンダゴテは普通のもの(30W)も使うのですが、小ささに魅かれてテスター棒くらいの6Wのもの(12V)を使ってみました。熱量は小さいですがそれなりに先端を削れば熱は伝わるようです。30秒もあれば熱くなり、コテ先も小さく、このような工作には結構使いやすいです。しかしこの前ヒーターが断線してしまいました。線の一方がパイプ状の本体にアースされている構造のようですから、無造作にフラックスに漬けるのは良くないかも知れません。

 断線といえば「懐中ボール盤」のモーターも焼いてしまいました。調子に乗ってロストのシリンダーブロックに貫通孔を開けようとして…やはりちょっと無理な作業でした。コレはまた秋葉原でモーターを買ってきて交換します。文具程度の大きさの電動ドリルはこの体制での金属工作には便利です。これからは無理せず使いましょう。

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 そんな感じで、4月になってからちょっとづつですが地道に手は動かしていましたので、私としてはこれでも結構早い進行状況なのです。ああ、地道はエライ!

…しかしまあ、まだロッドもつけていないのに何を威張っているのか?と呆れられそうです(笑)。例によって実際工作した時間より、眺めてアレコレ考える時間の方が多かったです。そんなときでも工具を広げた体制での方が、ちょっとバラしたり削ったり出来て進展が早かったと思います。

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 で、何をアレコレ考えていたのかと言うと、全体の印象を変えることと、点灯化のことです。

 キットは明治村の保存機がモデルで、どちらかというとかっちりした印象のロコです。私はもうちょっと曲線味が欲しかったのでキャブ、サイドタンクを作り直しました。煙室とボイラーの間のバンドは磨き出しにしたかったので首チョンパして真鍮リングを挟みました。

 あまり実機に詳しくないのに生意気ですが、私にとってボールドウィンといって思い浮かぶのはこんなスタイルです。さらにサイドタンクを少し下げ、腰を低く見せました。見ただけで「こいつ、スローが利きそうだ」という印象にしたかったのです。ここのキットは実際利きますし。

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 リベットは大分以前に作った打ち出し機で打ちました。プラやペーパーには何度か使いましたが、本格的に金属工作に使ったのは今回が初めてです。0.2mm洋白板に打ちました。

 KATOのピボット軸を利用した、目盛を合わせて手打ちというお粗末なものですがそれなりに打てます。ダイは1mm真鍮線ですからダレるのも早いと思いますが、作る数も少ないのでこれで良しとしています。

 ゴルフボールで軽く「コン」と打っていますが、いつの間にか針が曲がってきていました。見通しを良くしようと支えの板を切欠いたのがまずかったようです。だましながら使っています。

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 え〜、点灯加工についてはまた近いうち書きます。すみません。どうも集中力が続かなくなってきた今日この頃…。バラした部品を並べてときめくとしますか…(笑)。

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NゲージC54艶出し塗装は甘くない

2014/03/02 04:50
 黒い蒸気機関車をどうやってかっこよく塗るか?と考え出したらきりが無いのです。製作経験豊富な方ならパッと自分好みのイメージが湧くのかもしれませんが、いかんせん私は完成させた車両が少な過ぎます…。ああ…。

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 そういうわけで「塗りながら考える」作戦を敢行!なんとかイメージに近い状態までこぎつけました。とりあえずここで一段落させます。

 小さな模型なので、メリハリが付くように、と言うのが基本になります。具体的には以下のように各所で色調を変えるという手段をとりました。結局はありきたりな作戦です。しかし細かいパーツまで取り外し式にしたのは塗り分けに役に立ちました。

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 ・部品がはっきり浮き上がって欲しいので、メインのボイラーは艶を出しました。

 ・キャブ側面とデフレクタ、テンダーは半艶です。キャブ屋根は半艶ながら砂吹き(やや離して間欠的に吹き付ける)で、少しザラっとさせました。

 ・ランボードは黒とジャーマングレーを半々にした上で砂吹きです。

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 小さな部品も含め、茶色を下塗りした上で吹き付けました。塗料の回りにくい箇所がこげ茶っぽくなり、立体感が出るかな、とのたくらみです。これはメインの部分ではほとんど意味が無かったようですが、小物や従台車、テンダー台枠あたりに効果が見られます。

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 しかしまぁ、光線次第でボワッとしてしまい勝ちです。黒だけで変化を付けるのはむつかしいですね〜。

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 その点でリベットは大事なアクセントになります。ランボードに植えたのは効果的でした。リベットはプラモデルのランナー引き伸ばし線。穴は0.2mmです。ピンバイスを使い、手回しであけました。

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 え〜、ところでアリイのC54のテンダー、裾に変なアールが付いていて、其処にリベットがあります。

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 修正のため既に針でマークしていますが、下側のアール部分がそうです。せっかくのリベットが目立たないのはつまらない、何より私はリベットだらけのテンダーが大好きなのです。裾はキメて欲しかった…と、意地になって植えました(笑)。

 今となっては「いじらずそのままにすべきだった」と思います。大変だった割に不細工な結果です。

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 そんな訳でプラに0.2mmの穴あけは、あまり怖くなくなりました。小径のドリルについては「懐中ボール盤」の記事でも触れましたが、金森のルーマ型が良いです。根本が太いルーマ型は、ストレート型に比べ格段に扱いは楽な上、折れにくいです。ストレート型はピンバイスに咥えるのも一苦労でした。

 え〜、それでですね、こうして苦労してリベットなんかを植えて、黒一色の中にも色調を変えて、一見うまく行ったように見えるのですが…

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 今回のタイトル、艶出し塗装は甘くない、です。作用管あたり、見事にボコボコが目立ちます。これも光線の具合によりますが、半艶やつや消し状態では分らなかったところが、艶を出すといきなりこんなに見えることが…
 あと、雨どいも歪んでいるのが気になります。このくらいは目立たないだろう、と甘い考えで進めて、塗装して眺めているうちにやっぱりここは…と欠点が露見するパターンです。プラ製品の加工は塗装後にキズやらゆがみやらがはっきり出る、というのは分っていたのに…。

 こういう「意識の低さ」はやはり車両を完成させた経験が少ないからでしょう。

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 最近の工作はこんな感じで小規模にお店を広げてちまちまやっていました。プラスティック車両の加工は大した工具も要らず、チョコッと工作、って感じで楽しめるのが良いのです。しかし作業は手軽でも、意識は高めに、と言うのが今回の教訓です。仕上げでちょっとズッコケました。

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 でもまぁ、これでもいいか、とも思うし、どうしてもいやなら塗り直し、という手もあります。
 分解構造はここの修正、塗り直しでも役に立ちそうです。俺の模型は手直ししながらいつまでも楽しめるのだぁ〜っ!


 …なんとも往生際が悪いなぁ。

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NゲージC54塗装作業まで

2014/02/22 08:04
 物事を進めていく力がどんどん蒸発していく今日この頃…いや、そもそも私の人生自体が迷ったり立ち止まったりしてばかりだよなぁ。いやはや(笑)。

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 更新遅れてすみません。写真は製作中のC54、仕上がりの感じを掴むのに、ちょっとスプレーで塗ってみた時のものです。いたずらでデフを外して写真を撮りました。こうしてみると、デフのないC54って細身のC53のようで結構かっこいいな、と思います。

 強度の確保や塗装の便を考え、デフや冷却管等の小さな部品はピンを植えての差込式(最終的には接着)になっています。しかし効果はどうでしょう。接着強度は増してもプラスティックが割れたらおしまいです。非常に余計な手間だろうとは思いつつ、それでもこんな遊びも出来るのだからまぁいいか、と徒労の言い訳にしています。
 しかし結構本気でデフなしで作ろうか、いや、C53風のデフも良いな、と迷っていたのも事実。結局C54としてストレートに仕上げると決めた以上、迷っていた時間はやはりもったいないです。こういうクセはなかなか直らないですねぇ…。

 で、実はこれがひと月程前の状態でして、その後色々考え、修正してやっと塗装前の状態にこぎつけました。

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 以前の記事にも書いたように下回りのベースはTOMIXC57、上回りはアリイC54です。スッキリしたのが好みなので、上回りはリベット追加とモールドの弱いところの修正に留め、配管類はアリイのオリジナルの密度のままという方針でした。しかし下回りに比べて寂しい感じがしてきたので、若干の追加をしました。このへん詳しくは塗装後の記事で記すつもりです。

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従台車からテンダーステップあたりの雰囲気も、C57のままで済まそうという方針でしたが、せっかくなのでC54らしさを盛り込むと同時に、元の製品の不満な点も改善しておきました。

 Nゲージではほとんどの製品で、第三動輪と従台車にかけてのイコライザーや後部台枠が途切れ、隙間が出来ています。曲線通過を考えると量産品ではやむをえない処理なのかもしれません。

 この部分、今までは正直意識から外れておりましたが、いろいろいじっているうちに、配管を施す以前に修正すべき所ではないか?と考えるようになりました。もちろん走行性を考慮した上での話です。

 TOMIXC57の下回りでは、検討してみると修正は可能でした。R177になるとちょっと隙間が見えますが、このサイズのロコが通過する常識的な半径(R280以上)ならOKです。

 ところで、古いファンの方ならC54といえば久保田富弘氏の作品を思い浮かべられることと思います。これが掲載されている「蒸機を作る」(機芸出版社)は、私も製作中何度も見直した本です。ここの加工に当たっては、この本の中で同氏がお書きになっている「1軸従台車の処理の改善」(9900の記事)が非常に参考になりました。

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 上記の本を参考に、ほとんど直感的、常識的な加工で済みました。言うまでも無く動輪と接触しないことが肝心です。動輪の横動、従台車のガタツキの双方の動きを確かめながら、現物合せで様子を見、当たるようなら削っていきます。
 ただしこの加工、動輪の横動が少ないTOMIXC57だから可能だったのかもしれません。KATOの旧製品やアリイの動輪は結構動きますから不自然に見えないような加工は苦しいかも。

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 調子に乗ってリベットなんか植えてみて、なんだかいい感じになりました。でも塗装後どう見えるかなぁ?

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 灰箱のシルエットも付くといいのですがまずはこんなもので良しとし、塗装にかかります。



 え〜…、その前に分解の様子です。

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 まずキャブを上に抜き、

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 フロントデッキを前に引き抜くとボイラーが上に外れます。フロントデッキにはフレームの穴に挿す棒を付けてあり、ボイラーは火室部にパチンとはまる構造です。

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 後は前述のように小さなパーツ類もこまごまと外れる構造です。相変わらずくどいですね〜(笑)。

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 さあ塗装です。使っていないお風呂場を資材置き場にしているのですが、たまに、本当にたまに塗装室になります。ずっと新聞紙バックに缶スプレーだったのですが、エアブラシ(20年以上前のピースコンヤング!)を発掘し、整備したのをきっかけに、お台所用品を使い少しグレードアップしました。

 準備は万端、迷わず突き進もう!…と行きたいところですが、艶の度合いやらニュアンスを付けたいやら白線を入れるかどうかやら…迷おうと思えばいくらでも迷えますね(笑)!

 
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雨宮のキットで遊ぶ

2013/04/28 10:00
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 トーマモデルワークスの雨宮に、ようやく取り掛かりました。さすがは小型の動力を多数送り出してきたメーカーさんだけあり、普通に気を付けて組み立てるだけで非常に良く走ります。後は仕上げのみ、と言った感じですが、塗装前に走行関係の実験をしておきたいので、ひと月ほどこの状態で止まっています。

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 先にディテール関係のことを。

 あまりディテールは追求しないのですが、組みやすいキットなので色気が出ます。以前作った「懐中ボール盤」を試したいのもあり、端梁にリベットを植え込んでみました。
 細いドリルは結構しなり、マークからズレがちでちょっとラインが乱れてます。しかしまぁ、小さいものだし、メカっぽい雰囲気が出れば、というつもりの加工ですので良しとします。

 シリンダーの取り付けは、キットの説明書の指示だと幅が広がりすぎる感じがしました。ピストン孔を大きめにしてスペーサーは使っていません。

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 港の入れ替え機に仕立てるので、ベルは最初から付けるつもりでした。と言いながら、港湾のロコはみんなベルが付いているのかどうか、私はよく知りません。ただ、神戸港での話で、汽笛を鳴らすと周囲のオフィスから苦情が来たので、ベルに替えたような話を聞いたことがあります。それでなんとなく、イメージの中で港とベルがセットになっているのです。
 ほかにはデッキのつかみ棒とキャブの天窓を追加しました。

 塗装はシンプルに黒か、うちのバグナルに合わせてカラフルに塗り分けかで迷っています。黒にしてもベルやバンドの磨き出し、窓枠縁取り等でアクセントを付けたく、塗り分けの便を考え手すり取り付けは塗装後です。

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 港の入換機となると、気になるのはポイント通過の実力です。コレは調整しだいとは思いますがかなり良いです。

 うちではTOMIXのミニカーブポイントを使っていますが、ここを秒速2センチのスローで滑らかに通過します。もちろんB型機ですから集電は厳しく、止まることもあります。それでもトルクに余裕を感じる速度変化の少ない安定した走りです。モーターがキャブ一杯ですが、その分力が強いのだと思います。

 後ろの自作のバグナルはモーターが小さく、ポイントの急カーブとフログの段差で通過のたび速度が落ち、安定感に欠ける走行です。1年ほど前に出した動画でポイントを滑らかに通過しているものがありますが、あれは大きなカーブのポイントです。ミニカーブで連続するとやはりキツイです。

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 実はバグナルと同じワールドの小型モーターも試してみました。やはりバグナル同様ポイント通過で速度が落ちます。ポイントやカーブで負荷変動の大きい走らせ方だと、もう一段減速比が欲しいところです。

 ただ、貨車2〜3両の編成で、R100のエンドレス周回なら、充分実用になりました。キャブ内がスッキリし、人形も乗せられます。

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 さて、雨宮の走りを見ているうちに、こういう線路での入換運転も夢ではないぞ、と思えてきました。もちろんスローでヌルヌルと、快調に、です。

 ミニカーブのポイントは、フランジウエイに通電機能があります。キットの素組みでもかなりのスローで通過できます。もちろんその為にはきちんと組立調整が出来ていないといけません。

 フレームがゆがむと車輪の接地が悪くなり、集電性能に影響します。ネジ止めで組む構造、また後で通電ラグを共締めの構造ですので、結構ズレがちです。私はズレないよう接着剤も併用しました。
 またフレームの折り曲げが甘く、膨らんでしまうと、車輪が不必要に左右にガタツキます。これも困ります。ウォームの反動でウォームホイールが中心線から動き、かみ合わせがズレてうるさい音が出る、前後進で音が変わるといった現象が起こります。振動しながらの走行では集電が悪くなるはず(と経験上私は思います)です。

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 集電上重要なポイントになる軸バネの強さですが、「線路に乗せた時、重量で車体が沈み切るギリギリの強さ」がベストではないか、と思います。線路の凸凹に対し、車重とバネだけで車輪を線路に接地、なおかつ車輪にバネ圧がかかった状態を保つ、という理屈です。上から触ってバネの弾力が判る様だとダメだと思います。実際それでは集電不良になりがちでした。
 逆に弱すぎてもダメです。電気の接点は、接圧が低いと接触抵抗が高くなる、というのをネット上で読んだことがあります。直感、経験的に、この理屈は正しいと感じます。
 ただ、こちらの調整は厄介ですね。根気良く探るしかないのでしょうか?集電不良で止まった時、上からほんのちょっと触っただけで動き出す、ということがあるので、まだちょっと弱いのかな、と思っています。

 ともあれ、気をつけて組めば、ほとんど音のしない、パワーパックのツマミをを少し回しただけで低速走行が安定する機関車になると思います。うちで組み立てたものは1.5V、15mAくらいで秒速2〜3センチの安定走行でした。
 線路と車輪がきれいなら、秒速3〜4センチあたりの、スケールスピードで20km/hの程ほどのスローでは、ミニカーブのポイント通過もほぼ間違いないはずです。

 しかし構内速度くらいの10km/hで連続したポイントを通過させるとなると・・・

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 必殺コンタクトシューです。これの効果は大分前に確認はしていたのですが、摩擦が増える、粘着を減らすという欠点があります。線路への追従性や、扱いやすさも考える必要があります。以前の実験は考え無しにトルクの弱い動力に取り付けてしまったので結果的に半端なものでした。バグナルに付けたくても、ポイント通過時にトルク不足になるようでは意味がありません。雨宮はその点合格です。

 軸距の短いタンク機、そのオーバーハング上に取り付けとなると、コンタクトを常に線路上に位置させるための工夫が必要です。軸距の短い二軸車はどうしても首を振りがちです。カーブではオーバーハング部は大きく線路から外れます。コンタクトを大きくするとポイントのフログ部分でショートする危険性があり、見栄えも悪い。しかし集電の効率からはオーバーハング部に付けたいのです。

 作例は写真のとおり小さいです。ここまでの写真全部に付いていたのですが、気付いた人は少ないと思います。

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 実はコレ、フランジが付いています。左右一体で車輪同様線路に追従します。先輪の一部そのものと言ってよく、バックゲージ、チェックゲージもほぼ同じ寸法。ただ回転せずに線路をこする点が違います。

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 部品としては、このようにプリント基板をベースとした一体構造です。作ってしまえばポン付け可能、取り外しての調整も容易です。雨宮の裏面が、このバネを引っ掛けろ、と言わんばかりの構造です(笑)。ただ、公式側シリンダー裏面のショートには注意です。塗装をすれば多分大丈夫でしょうけど、今のところテープで絶縁してあります。

 で、フランジ付きの左右一体構造は、軌道平面上での追従性には有効ですが、上下方向の追従性は、不完全な面があります。カーブ上でフランジが受ける横圧でモーメントが発生し、蒸機の先輪が片足を上げるのと同様の現象がたまに見られます。左右が分離していればこんなことにはなりませんが、そうなると構造が複雑になり、いじるときに気を使います。
 しかしこれは大丈夫です。急カーブでコンタクトの片側が浮いたとしても、それはカーブの内側です。集電の補助の必要なポイントの絶縁区間はカーブの外側です。カーブの外側のコンタクトはそもそも横圧を受けているのだから常に接しています。
 直線区間では正常に接しているのでポイントの直線側の通過に問題はありません。また、カーブポイントではカーブ内側に絶縁区間が来るところもあります。この構造で不具合が発生する可能性は考えられます。


 では現状での動画を上げておきます。まだ完全ではありませんが、相当効果を感じています。



 4月の頭から工作台の上に線路を敷いて試運転を続けています。前半は忙しかったのですが一応毎日、休憩時間に何往復かさせていました。
 その頃はほとんど止まらず、楽しい憩いのひと時を過ごしていたのですが、数日前からやや不調ぎみ。家業が一段落して「これだけ走るなら小さいモーターで試して見よう」なんて再び分解などに手を出したのがまずかったのでしょうか。止まりだすと続けざまに集電不良。線路を磨いたらかなり回復しましたがまだ本調子ではありません。

 本体のバネをいじってしまったのでまたちょっと調整しなおしましょう。あ、それより後輪側にもコンタクトのある部品を考えて作ってみるのもいいかな?そうすれば最強かも。まだまだ実験遊びが続きそうです(笑)。

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 蛇足ながら、工作台の上に並ぶ線路、ちょっと気に入りました。デタラメながら「模型鉄道」なりのリアリティーみたいなものを感じます。


追記(2013-5-12)

後部にもコンタクトを付けてみました。非常に快調です。

ファイントラックのクロスにはフランジウェイの通電機能がありません。ポイント通過は快調でも、クロスではどうしても失敗率が高かった(5回に1回くらいは確実に停止)のです。


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写真は実験中の仮部品で、不細工の上、取り付け方や上下動の範囲など、不完全な部分も多いですが、これでもほぼ集電不良は追放されました。動画の半分くらいの速度でも失敗がありません。

反面やはり粘着が減るようです。貨車2〜3両なら問題ないですが、集電ブラシ付きの緩急車を繋ぐと所々(R100のカーブ上、クロスレール等)でスリップしています。このあたりの研究はまだ必要ですね〜。
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C56の動輪交換と2条ウォームのこと

2012/11/17 06:35
 先日ホビーセンターKATOに行って来ました。西武線の新井薬師から歩いていきました。この街は若い頃アルバイトで通っていたのでなじみがあります。30年近く前とあまり替わっていません。いまだに細い道をバスが走りにくそうにしています。

 ホビーセンターでのお話では、新しい蒸機はどれも売れ行きが良いとのこと。この調子でどんどん蒸機の新製品、リニューアルを望みたいです。リニューアルと言えばお店の方も月末から建て替え工事だそうで、おそらく次に来る時は新店舗ですね。あの赤い電車はどうなるのでしょう。

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 今回のC56の動力は本当に小さく、Nゲージの小型機にいろいろ応用が利くのではないかと思っていました。しかし実機で1400mmの動輪ではC12、近いところで8550くらいしかありません。C12はいずれ出ると思います。ちょっと加工して、9600に使われている1250mmものに交換できたら、スケールではやや大きめながら、Nゲージ古典機への応用範囲が広がりそうです。
 とは言っても特に何を作ろう、なんて目的があるわけではないのです。あれも作れる、これも作れると「妄想」するために、現物で確認したくなったのです。これぞまさしく「机上の空論」遊びですよ(笑)。

 おまけに前回の分解の後、目ぼしい古典機などの寸法的を当たってみるとどれも結構キツそう(特に高さ)です。結局モーター、ウォームまで交換か、ウォームホイールの軸を下げるなどの重加工が必要とは判っていました。やってもきっと空しいぞ、と思いながらも、なじみのホビーセンターも見納めだろうから、と、動力のAssy発売日につい買いに出かけてしまいました。とても天気の良い日でしたし(笑)。

 動輪の付け替えは、軸箱やギアの関係で動輪を軸から抜かなければ交換出来ませんから、それなりに覚悟のいる加工になります。結果的にもわりと空しい感じなので、記事にするのもどうか、という程度の話になります。物好きな方だけお付き合いください(笑)。

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 交換に覚悟はいりますが、軸箱や軸、クランクピンは共通部品なので作業はすぐです。見た目には一応効果があります。当然のように走行性能も良いです。9600の動輪はタイヤも交換してゴムタイヤを外し、3軸全てで集電するよう組みましたので、このままCタンクの動力として快調に走ります。ミニカーブ用ポイントのR140の渡り線もスローでほぼ止まらず通過・・・なのですが、車輪径が小さくなったのでちょっと加工が必要です。

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 第3動輪のギアカバーが、踏面ギリギリです。多分ポイント通過時に線路を擦っています。ポイントにも個体差があり、通るポイントと通らないポイントがありました。
 ギアカバーを削れば良いのですが、実はこの辺の構造はかなり微妙です。あまり削るとギアが露出するだけでなく、軸箱を押さえる部分(ギアのある公式側)まで取れてしまいます。0.2mm位が限界でしょう。

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 動輪の嵌め換えについて。軸や軸箱、クランクピンは共通部品ですが、先述したように軸箱の嵌る向きが9600とC56で逆です(上写真)。よって単純交換は無理で、軸から抜いての嵌め換えになります。ギアも違いますから同様に嵌め換えます。
 動輪のバラシ、再組立での位相保持については「高性能蒸機の動輪をスポーク輪芯に」の記事に書いたような構造になっていて、今回の作業でも走行に支障は出ませんでした。

 ただ、動輪を抜く時などにねじるような力を加えると多分ダメです。動輪が軸から抜きにくい時は動輪抜きのジグなど使って無理せず抜きましょう。今回の9600はちょっと固かったので、真鍮版にU字型の切込みを入れた簡単なジグに嵌めてたたき出しました。

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 ばらした動輪の写真も、ちょっと珍しいかなと思うので出しておきます。補強を入れながら見事にスポークを透かしています。スポーク輪芯への改造記事でD51のボックスのスポーク化をやってますが完全に空しいものになってしまいました(笑)。しかしあのとき位相保持の構造を確認出来たから今回の加工が出来たわけで・・・いや、今回も相当空しいんですが(笑)。

 ところで、上の写真で輪芯の軸穴が8角形になっているのがお判りでしょうか?これで位相が保持されているのだから驚きです(写真がマズくて分りにくいとは思いますが右上のC56のやつで何とか・・・)。

 あと、写真は無いのですが、リターンクランクの嵌る穴の深さが9600とC56で違いました。9600は袋穴ですがC56(新D51、C62も)は裏まで貫通です。9600の主動輪にC56のリターンクランクは途中までしか挿し込めず、グラグラになります。
 C56のリターンクランクの穴は、表面は角穴ですが途中から細く丸穴になって貫通ですから、9600の方もそれに合せてドリルで貫通させておきました。

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 「陸蒸気からひかりまで」の中から、軸距は微妙に違うものの、私なりに許容範囲で目ぼしいものと比べてみました。しかしイラストと実物を合せるのはなかなかうまく合いませんね。微妙に遠近によるパースがかかるのでイラストが少し小さくなります。B6は自前の動力に付け替えたものと並べましたので正しく比較できます。とにかくどれも高さがアウトなのはお判りいただけるはずです。

 8100も7850も動輪径は1219mmですから元々9600より小さめです。クラウスはさらに小さく1100mmですが、この位のタンク機は使いやすそうなので一応合せてみました。ボイラーを高くするデフォルメを許せば、小運転で重宝する上、走行性抜群のCタンクを作ることが出来ます。

 この辺の古典機、ボイラー上辺が17〜18mm位ですが、動力のフライホイールの頂上が19mm位なので、まだ2mm前後下げる必要があります。細いウォームとワールド工芸の0612モーターを使えば収まるのですが、この足周りは新モーターあってのものだから、ギアの並びをいじってモーターを下げるべきとも思います。いや待てよ、それで古典機に収まる動力が出来るんなら、いつかKATO製の古典機が新製品で!?・・・なんて無謀な考えもチラリ。新しい蒸機は良く売れるとは言え、まさか古典機まではねぇ。

 やはり空しいです。なんだか疲れてしまいました。

 ・・・ということで、レポート終了です。

 おまけ
 「1:80/16.5mmゲージEF510動力台車は2条ウォーム」

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 KATOのホビーセンターで、前回の疑問の「なぜC56のウォームは2条なのか?」を聞ければな、とも思っていました。しかし窓口の方も説明は受けておらず、「コストを削るのにかなり苦労したはず。なぜ新規の部品を作ってまで?」との反応でした。

 ところで、RMM2012年7月号にKATOの1:80/16.5mmゲージEF510の開発についてのインタビュー記事があります。この中に「ウォームの効率を上げるために2条ウォームを採用」との記述がありました。前回ワークスK様にいただいたコメントにも効率向上のため、と記されています。その他参考にさせていただいたwebサイトや書籍にも「1条より2条(多条)ウォームの方が効率が良い」と書かれています。まだまだ力学的な理解までは噛み砕いていないのですが、私なりに勉強中です。

 で、2条ウォームの動力台車、ホビーセンターで一つ買ってきました。

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 これ、逆駆動(手で押して動く)します。押してモーターが回り発電(1〜2V)してしまうのが面白いです。
 C56の2条ウォームに関してワークスK様のコメントにはもう一つ、逆駆動が若干楽になってるはずだから瞬間停電でのシャクリ防止に効果があるのではないか、と書かれていました。C56ではちょっと無理でしたが、この動力台車は逆駆動しますね。
 C56でも、停止状態からは無理でも、走行中の瞬間停電なら、慣性でフライホイールは回っているでしょうから、なんとなく動輪側からの逆駆動が伝わりそうに思います。

 この動力台車、押して動くとは言っても結構力が要ります。もっと軽く押して動くようにするには、ボールベアリングの使用や、潤滑油の選定などが必要だそうです。ギア比も大きめ(44:1位)なので不都合です。また、個体差があるでしょうから、どの台車でも逆駆動できるとは言い切れません。

 一応分解しましたので写真だけ並べます。

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 手で押して動く機関車というのは面白そうです。条件の悪いこの台車で逆駆動してしまうのだから、条件を揃えて、さらに小さいNゲージで、なんて妄想してしまいます。慣性の小さいNゲージではあまり意味が無いかも知れませんが、仮にNゲージにも組み込めるなら、そういったメカニズム自体の持つ滑らかな発進、停止の効果を見てみたいです。


 ※ご存知の方が大半でしょうが、逆駆動に興味のある方は、鉄道模型用の「押して動くウォーム・ギヤ」を開発された方のブログ「Giants of the West」(dda40x様)がありますので、是非お読みになってください。
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KATONゲージC56分解

2012/11/07 13:13
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 出た。出ましたよ。なんだかしみじみうれしいです。ここ数年の高性能蒸機の発売はもちろんうれしいことなのですが、大型機ばかりとなるとうちではちょっと荷が重い。この位の小さな機関車が欲しかったのです。
 スロー走行の実力がD51、C62と変わらずで、机上の小さなエンドレスで遊べるのがとても楽しいです。牽引力に関してはうちではあまり重要視していませんが、軽さの割りに結構牽く様です。そして走行音は無音に近い静かさです。


 では、例によって機構部を分解して見ていきます。

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 D51、C62に比べ、フライホイールが小さいです。ウォームギアはモーターに直結のように見えますが、内部がジョイントカップになっており、モーター側のジョイントが差し込まれる構造です。

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 試作品の動力部が公開されたときに、太いウォームあたりに妙な違和感を感じました。ジョイントを収めるため太いのだろうと予想はしていたのですが、特に深くは考えていませんでした。手にして分解して見て驚きました。

 まぁそれは置いておいて、とりあえずばらして行きます。

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 動輪の押さえ板を外したところです。軸箱の周辺はD51標準型に準じた構造です(D51498は軸箱の向きが逆、車輪の裏側がへこんでいる)。

 第3動輪のギアが、なんだか細かい感じがします。

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 どんどんばらします。フレームのレリーフ、手が込んでいますね。写真では見えませんがモーションプレートは回り込んだ部分までしっかりディテールが浮き出してあります。

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 で、車軸のギアは実際細かいです。M0.25(モジュール0.25)です。D51、C62は共にM0.3、20枚のものでした。その前の9600も同じギアでした。共通の部品を使ってコストを抑えているのでしょう。しかし、だとしたらなぜC56で新規のギアを導入したのでしょうか?

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 ギアはまたD51に比べ径も大きくなっています。ギアの歯数はちゃんと数えていませんが、外周寸法(7.7mm)から判断して29枚だと思います。

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 フレームを割って見ると、ウォームに対する歯だけM0.3で、後はM0.25と、細かくなっています。
 M0.3、23TとM0.25、11Tのダブルギアから25Tと34Tのアイドラーを経て第三動輪の29Tに伝動する構成ですから、計算するとなんとおよそ60:1のギア比となります。D51のギア比は30:1でしたから倍のギア比です。
 D51とC56は動輪径は同じで、モーターも同じものに見えますから、半分の速度で走ることに・・・!?

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 実は上の計算は普通の「1条ウォーム」での話です。なんとこのC56、螺旋が2つの「2条ウォーム」でした。螺旋が二つあるのでウォームの太さの割りにねじれの角度がきつく見えます。試作品を見たときの違和感はこれでした。

 1条ウォームは1回転でウォームホイールを1歯進めるのに対し、2条ウォームは2歯進みます。このギア構成なら1条ウォームだとモーターが60回転で動輪1回転ですが、2条ウォームですからモーター30回転で動輪を1回転させることになり、結局D51とほぼ同じ減速比となります。

 しかしなぜこんな構成にしたのでしょう?抜群すぎるほどのコストパフォーマンスの製品なのに、わざわざ新規の部品を作ってまで2条ウォームにする訳は?
 非常に気になるのですが、素人にはわからない設計や工程上の難しい話がからんできそうです。分解して気が付いたところはこの位です。

 蛇足ながら、重加工の工作派の方なら、通常の「1条ウォーム」を使っての60:1の高ギア比の伝動メカに、さらに小さなワールドのモーターを利用してのNゲージ古典機やナローの動力のベースに転用を考えるかも知れませんね。

 以下、分解ついでにいじったところを書きます。

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 ネット上でよく言われていますが、先輪や第一動輪のバネがきつく、頭の上がった「のけぞり」状態の個体が見られるようです。うちに来た2台はどちらもこの「のけぞり個体」だったので、バネを曲げて姿勢を直しました。
 上の写真はバネを調整した後のものですが、ひっくり返すとまだ第一動輪が持ち上がっています。この位で線路に置くと水平になります。先輪のバネも影響するようならカットして弱めます。多分第一動輪のバネを弱めるなら、先輪も一緒に弱めることになると思います。

 バネはある程度効いていないと集電や牽引力に不具合が出るはずです。微妙な調整になるので自信が無ければ手を出さないのが良いとは思います。しかし水平が出ていないのは、私を含め非常に気にする人も多いのではないかと思います。是非とも早急に改良を望みます。

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 調整する場合は自己責任で。フレームを割れば調整は簡単ですが、其処までしたくない場合は動輪押さえ板を外し、第一動輪を持ち上げ、板バネの裏を針などで支えてピンセットの先などで押して曲げます。

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 C56となるとバック運転も見所の一つですから、前部のカプラーは是非付けたいところです。うちに来た2台は共にR140をスローで安定して走りましたが、このカーブでバック運転となると、カプラーは先台車にマウントするのが無難です。

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 自動開放のことも考え、2台のうち1台はマグネマティックカプラーを先台車に取り付けました。「9600に新型モーター移植」の記事でも出しましたが、付属の重連用カプラーを取り付ける突起を棒状に整形し、そこにカプラーを嵌めて接着しました。

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 カプラーの首が出るエンドビームは切り欠いて対処しました。9600でやった時は抵抗が無かったのですが、このC56は細かく出来ていて、ナイフで切るのにちょっと躊躇しました。私はドカーンと2台買ったので冒険できました。

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 先頭からの眺めはこんな感じになります(右側)。切り欠きの幅は大体R177曲線上での首振り範囲です。R140通過時でも、カプラーの首はエンドビームの切り欠きに当たりますが、そこでつっかえてもカプラーのバネが効いて先台車はカーブを切ることが出来ます。速度が落ちる、内側車輪が上がるなどの苦しそうな状態は見られなかったので、そのまま使っています。

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 重連可能になったので新型モーター移植の9600も繋いで三重連をやってみました。ピッタリ協調して滑るように走るのは気持ちがいいです。まぁ机上で三重連はちょっとやりすぎですが、何台かあるのなら一つくらいカプラーを台車マウントにしてみてもいいかと思います。なかなか快調です。

 この機関車、この出来で実売価格8000円程度と言うのは本当に安いです。C56は小編成の運転に持って来いです。客車も貨車も、ミキストも似合います。小レイアウトの主役にぴったりの形式、その上優れた運転性能を備えています。それで8000円です。

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 ちょっとしたストラクチュアでも置けばたとえ机上の組線路でも結構感じが出せます。レイアウトを作るのは大変とか、リアルな景色より組線路での記号化された運転の方が面白い、といった方もいると思います。
 気が向いたときに組線路の小さなエンドレスを机上にポンと置く。その線路にC56と貨車の4〜5両も繋げばなかなか見栄えのする列車になります。ボギー台車の客車を長く繋げるのは結構ホネですが、2軸の貨車は線路に乗せるのも簡単。すぐに出してすぐにしまえる手軽さがいいです。小さなエンドレスでも、安定したスロー走行が運転の楽しさを増加してくれます。

 「のけぞり個体」はもちろん、扱い上の欠点になっている、立て付けの不安定なデッキのつかみ棒あたりを改良して(もしくは外して)入門用セットで売り出せば、この趣味を長く続けたい、と思わせるに充分なものになるのではないでしょうか。とにかく夢が広がる機関車です。

 この調子でC11、C58なんかもリニューアルしてくれるといいですね。

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