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みんなの「線路」ブログ


KATO電動ターンテーブル分解

2014/06/07 23:42
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 よし出た。発表から長かったですがよしです。車両の進歩も喜ばしいことなのですが、やっぱりこういう製品が出ると元気が出ます。運転の楽しみが増え、鉄道の風景に魅力のある動きが加わります。ここ数年で増えてきた高性能蒸機達に、スローの実力を発揮してもらう舞台としても欠かせないアイテムです。

 量産品として確実な動作が必要なため、ギアやらスリットやらが見える部分もありますが、それもまたミニチュア世界の楽しさです。機構がチラチラ覗き、仕組みを感じながら遊ぶのがまた楽しいのです。

 で、一通り遊んだら早速分解です。やはり私はチラリズムだけでは満足出来ません(笑)。こういう「仕組みもの」となればなおさらです。

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 まずは序の口。この辺までは分解するのに抵抗はないですね。はめ込み式で割と素直に外れました。とは言え分解は自己責任でお願いします。やはり操作室は窓を何とかしたいし(実は既にしてしまっていますが)、ガーダー部分も塗装で表情を変えたい場合もあります。梅小路タイプに改造するのも面白そうです。もしかしたらパーツが出たりして。

 やはり操作室にモーターが収まっているのには感動します。ただモーターの差込がゆるく、グラグラするのが怖かったです。最初はちょっとのことでもヒヤヒヤします。爆発したらどうしようとか(笑)。今となってはここはあまり気になりません。非常にシンプルな構造でした。後のお楽しみです。

 ここから先の分解は、テーブル本体を外さなくては出来ません。テーブルの外し方は上面から中心軸のネジを外すのと、ピットの裏から給電リング部のネジを外す2通りあります。

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 テーブル上面からの分解です。テーブル線路のレール間の歩み板を外すとネジが現れます。これを外します。

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 前後しますがテーブル位置の外周部分は外しておきます。もちろん全周外しても良いです。ごらんのように給電リングの接点がむき出しになります。テーブル側に集電用の線がずらりと並んでいますが、ここを曲げないよう注意が必要です。心配なら次の裏から外すやり方にしたいところですが、レイアウトに組み込んだ場合はたいていこのはずし方になるでしょう。

 ぐるぐる回るものなので、つられてネジが緩まないよう、一部を平面に削った回り止めのスリーブをはめてあります。組立の時、穴側の面と合わせてはめるようにします。

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 一方こちらは裏面からの分解です。給電リングはピットの裏からネジ止めされています。こちらを外すやり方ならテーブルにリングをつけたまま外せます。コネクターの付いたフラットケーブルは穴をくぐらせて抜きます。

 テーブル裏面には各機構がユニット状にまとめられています。非常にコンパクトで驚きます。それに比して給電リング部は大きめです。
 旋回、ラッチ、スイッチ各ユニットから2本ずつ線が出ています。コレとテーブル線路への給電を加えた計8本のラインを、回転に関係なくコントローラーに繋ぐためには、8個の同心円状の接点が必要です。構造上この大きさになるのでしょう。

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 もちろんこちらの分解方法でも給電リングは外せます。
 こちらの分解方法だと良く判りますが、給電リングはびっくりするほど固く締め付けられています。手で軽く回せるような感じではありません。旋回には相当トルクが要りそうですが、外周部で駆動する構造だから、結構てこの原理も利いてくるのでしょう。それでもかなりトルクは必要なはずです。

 その反面、接点の接触状態は安定します。加えて、基盤上で各ラインから接点バネを2箇所づつ出して、左右対称に配され、どちらに回っても同じ接触状態になるような配慮もされています。


 では、この先は分解中の色々な状態の写真を使いながら作動の概要を解説して行きます。一応太字でもう一度

※分解は自己責任でお願いします。

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 コントローラーには、旋回用のスイッチと、テーブルが反転した時、線路の極性を揃えるためのリバーススイッチが付いています。旋回スイッチを操作してターンテーブルを回転、停止させます。

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 一応内部も。底足のゴムをはがすとネジが現れます。割とスカスカです。基板上にはIC2個と、FETのモーターコントロールの回路らしきものが2系統。スイッチ類も一般的なもので、バラしてボードに組み込むのも楽そうです。

 コントロールの仕方はシンプルです。スイッチを右回り、左回りのどちらかに倒すと、ターンテーブルが旋回を始めます。中間の停止位置にすると旋回速度が落ち、次の線路の位置まで行って停止します。

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 で、その旋回の動力機構はこれだけです!実にシンプルでコンパクトです。ターンテーブルの動力と言えば、マブチモーターにせっせと大径のギアを噛ませて減速させたものですが、最新のメカニズムはこれだけで済んでしまうのですね〜。上記のリング部の固さもわけなくクリアして回っています。

 力は直径6mmのギアヘッド付きコアレスモーターから、2枚のギアを経てピット底の円周上の歯に伝わっています。小さなモーターの収まる操作室の真下では、回転力は既にギアダウンされ、ゆっくりとした強いトルクに変換されていたのですね。モジュールも荒めなので多少取り付けがぐらついても問題は出ないのでしょう。ねじれはしませんからトルクの反動は抑えられているようです。

 …まぁ、しっかり固定されるべき所ではあります。作動時にはちょっと首を振っていますので、きちんと直されるよう希望します。


 旋回機構はあっけなく終了。次は停止のメカニズムです。

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 ピット周囲には10度間隔で線路が付くようになっています。30度を1つのブロックとしてまとめていますから3本単位で線路のある、なしの状態を選んでブロックを配置します。テーブルはこの10度間隔の任意の位置でピタリと停止する必要があります。

 写真はその外周部分を外して見た様子です。ピット内壁に相当する部分がぐるりと円周状に立ち上がっていて、やはり10度ごとの線路の位置にスリットがあります。定位置停止のための重要な部分です。

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 テーブル側でスリットに相対する部分です。操作室側に切替スイッチのレバーとラッチバーが上下に並んでいます。写真ではラッチバーが出た状態ですが、実際の旋回中では引っ込んでいて、停止時にゆっくり出てきます。

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 スイッチはバネ式の単純なものです。こちらもラッチバーが出た状態ですが、実際の旋回中では引っ込んでいます。

 で、実際の動き方の流れはこうです。

 コントローラーのレバーを「旋回」にすると、まずラッチバーがゆっくり引っ込み、その後テーブルが動き出します。切替スイッチは無効の状態で、スリット通過時にはただカチカチ音を出すだけです。 

 コントローラーを「停止」にすると、まず旋回速度が落ちます。その後停止位置であるスリットにスイッチレバーがはまり込むと切替スイッチが作動。旋回が止まりラッチ機構が動き出し、ラッチ用のバーがゆっくり出てきて、やはりこのスリットにしっかりはまり込んでテーブルを固定します。 

 ゆっくりしたラッチの動きは感動的です。ここも結構トルクの必要な部分です。

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 ラッチの動力源はなんと3.2mm径の小さなコアレスモーターです。40、50、60位の(ちゃんと数えてませんが)平ギアで1300:1位に回転を落とし、ラックギアを使って両端のバーを動かしています。端まで行った時の停止用のスイッチは見当たりませんが、コントローラー内の基板が回転方向、電流値を検出、などして判断するのでしょう。

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 ラッチバーの先端は斜めにカットしてあり、多少停止位置がズレてもスリットにはまり込んでゆくようになっています。切替スイッチは単純なものですから、切替のタイミングには誤差があります。実際右回り、左回りで停止位置が微妙に違います。これを修正するための、ちょっと大胆な工夫が見られます。

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 なんとテーブルの線路をズラして対応させています。テーブル本体は大まかな位置(とは言え0コンマ何ミリレベルの誤差ですが)に止まり、ラッチバーが出てくるときに線路も一緒に動いて位置を修正しています。このため線路はある程度動くよう、アソビを設けてテーブルに取り付けられています。

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  線路下にガイドがあり、ここをラッチバーがスライドします。ラッチバー先端はある程度左右に振れる構造で、ズレを修正しながらスリットにはまって行きます。線路はバーに誘導され、一緒に正しい位置(線路中心がスリット位置の真上)に来るわけです。実に良く考えられています。


 まぁ、欲を言えばテーブル本体を誘導して欲しかったところです。しかし本体に微調整分のアソビを設けるには、給電リング部の固さやら、旋回用のギアのバックラッシュやら、いろいろ都合があったのでしょう。

 機能優先の大胆な工夫ではありますが、普通に遊んでいると全く気付きません。やはり優れた設計です。ターンテーブルでは、きちんと線路が合うのが何より大事です。


 以上、分解しての解析を、非常に楽しんだのでした。もちろんこの先もいろいろ楽しめます。なかなか良い製品です。

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 チラチラ出ていましたが操作室は少し手を入れました。ピットのレールが無いのが何とも惜しいですが、付けるには寸法的にかなりきついです。半分に割ったリングにして、なんて大胆な方法もチラリと考えましたが、とりあえずこのまま遊びましょう。

 新しいC57もスロー性能が向上しています。ターンテーブル遊びにはピッタリです。
 
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雨宮のキットで遊ぶ

2013/04/28 10:00
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 トーマモデルワークスの雨宮に、ようやく取り掛かりました。さすがは小型の動力を多数送り出してきたメーカーさんだけあり、普通に気を付けて組み立てるだけで非常に良く走ります。後は仕上げのみ、と言った感じですが、塗装前に走行関係の実験をしておきたいので、ひと月ほどこの状態で止まっています。

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 先にディテール関係のことを。

 あまりディテールは追求しないのですが、組みやすいキットなので色気が出ます。以前作った「懐中ボール盤」を試したいのもあり、端梁にリベットを植え込んでみました。
 細いドリルは結構しなり、マークからズレがちでちょっとラインが乱れてます。しかしまぁ、小さいものだし、メカっぽい雰囲気が出れば、というつもりの加工ですので良しとします。

 シリンダーの取り付けは、キットの説明書の指示だと幅が広がりすぎる感じがしました。ピストン孔を大きめにしてスペーサーは使っていません。

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 港の入れ替え機に仕立てるので、ベルは最初から付けるつもりでした。と言いながら、港湾のロコはみんなベルが付いているのかどうか、私はよく知りません。ただ、神戸港での話で、汽笛を鳴らすと周囲のオフィスから苦情が来たので、ベルに替えたような話を聞いたことがあります。それでなんとなく、イメージの中で港とベルがセットになっているのです。
 ほかにはデッキのつかみ棒とキャブの天窓を追加しました。

 塗装はシンプルに黒か、うちのバグナルに合わせてカラフルに塗り分けかで迷っています。黒にしてもベルやバンドの磨き出し、窓枠縁取り等でアクセントを付けたく、塗り分けの便を考え手すり取り付けは塗装後です。

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 港の入換機となると、気になるのはポイント通過の実力です。コレは調整しだいとは思いますがかなり良いです。

 うちではTOMIXのミニカーブポイントを使っていますが、ここを秒速2センチのスローで滑らかに通過します。もちろんB型機ですから集電は厳しく、止まることもあります。それでもトルクに余裕を感じる速度変化の少ない安定した走りです。モーターがキャブ一杯ですが、その分力が強いのだと思います。

 後ろの自作のバグナルはモーターが小さく、ポイントの急カーブとフログの段差で通過のたび速度が落ち、安定感に欠ける走行です。1年ほど前に出した動画でポイントを滑らかに通過しているものがありますが、あれは大きなカーブのポイントです。ミニカーブで連続するとやはりキツイです。

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 実はバグナルと同じワールドの小型モーターも試してみました。やはりバグナル同様ポイント通過で速度が落ちます。ポイントやカーブで負荷変動の大きい走らせ方だと、もう一段減速比が欲しいところです。

 ただ、貨車2〜3両の編成で、R100のエンドレス周回なら、充分実用になりました。キャブ内がスッキリし、人形も乗せられます。

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 さて、雨宮の走りを見ているうちに、こういう線路での入換運転も夢ではないぞ、と思えてきました。もちろんスローでヌルヌルと、快調に、です。

 ミニカーブのポイントは、フランジウエイに通電機能があります。キットの素組みでもかなりのスローで通過できます。もちろんその為にはきちんと組立調整が出来ていないといけません。

 フレームがゆがむと車輪の接地が悪くなり、集電性能に影響します。ネジ止めで組む構造、また後で通電ラグを共締めの構造ですので、結構ズレがちです。私はズレないよう接着剤も併用しました。
 またフレームの折り曲げが甘く、膨らんでしまうと、車輪が不必要に左右にガタツキます。これも困ります。ウォームの反動でウォームホイールが中心線から動き、かみ合わせがズレてうるさい音が出る、前後進で音が変わるといった現象が起こります。振動しながらの走行では集電が悪くなるはず(と経験上私は思います)です。

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 集電上重要なポイントになる軸バネの強さですが、「線路に乗せた時、重量で車体が沈み切るギリギリの強さ」がベストではないか、と思います。線路の凸凹に対し、車重とバネだけで車輪を線路に接地、なおかつ車輪にバネ圧がかかった状態を保つ、という理屈です。上から触ってバネの弾力が判る様だとダメだと思います。実際それでは集電不良になりがちでした。
 逆に弱すぎてもダメです。電気の接点は、接圧が低いと接触抵抗が高くなる、というのをネット上で読んだことがあります。直感、経験的に、この理屈は正しいと感じます。
 ただ、こちらの調整は厄介ですね。根気良く探るしかないのでしょうか?集電不良で止まった時、上からほんのちょっと触っただけで動き出す、ということがあるので、まだちょっと弱いのかな、と思っています。

 ともあれ、気をつけて組めば、ほとんど音のしない、パワーパックのツマミをを少し回しただけで低速走行が安定する機関車になると思います。うちで組み立てたものは1.5V、15mAくらいで秒速2〜3センチの安定走行でした。
 線路と車輪がきれいなら、秒速3〜4センチあたりの、スケールスピードで20km/hの程ほどのスローでは、ミニカーブのポイント通過もほぼ間違いないはずです。

 しかし構内速度くらいの10km/hで連続したポイントを通過させるとなると・・・

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 必殺コンタクトシューです。これの効果は大分前に確認はしていたのですが、摩擦が増える、粘着を減らすという欠点があります。線路への追従性や、扱いやすさも考える必要があります。以前の実験は考え無しにトルクの弱い動力に取り付けてしまったので結果的に半端なものでした。バグナルに付けたくても、ポイント通過時にトルク不足になるようでは意味がありません。雨宮はその点合格です。

 軸距の短いタンク機、そのオーバーハング上に取り付けとなると、コンタクトを常に線路上に位置させるための工夫が必要です。軸距の短い二軸車はどうしても首を振りがちです。カーブではオーバーハング部は大きく線路から外れます。コンタクトを大きくするとポイントのフログ部分でショートする危険性があり、見栄えも悪い。しかし集電の効率からはオーバーハング部に付けたいのです。

 作例は写真のとおり小さいです。ここまでの写真全部に付いていたのですが、気付いた人は少ないと思います。

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 実はコレ、フランジが付いています。左右一体で車輪同様線路に追従します。先輪の一部そのものと言ってよく、バックゲージ、チェックゲージもほぼ同じ寸法。ただ回転せずに線路をこする点が違います。

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 部品としては、このようにプリント基板をベースとした一体構造です。作ってしまえばポン付け可能、取り外しての調整も容易です。雨宮の裏面が、このバネを引っ掛けろ、と言わんばかりの構造です(笑)。ただ、公式側シリンダー裏面のショートには注意です。塗装をすれば多分大丈夫でしょうけど、今のところテープで絶縁してあります。

 で、フランジ付きの左右一体構造は、軌道平面上での追従性には有効ですが、上下方向の追従性は、不完全な面があります。カーブ上でフランジが受ける横圧でモーメントが発生し、蒸機の先輪が片足を上げるのと同様の現象がたまに見られます。左右が分離していればこんなことにはなりませんが、そうなると構造が複雑になり、いじるときに気を使います。
 しかしこれは大丈夫です。急カーブでコンタクトの片側が浮いたとしても、それはカーブの内側です。集電の補助の必要なポイントの絶縁区間はカーブの外側です。カーブの外側のコンタクトはそもそも横圧を受けているのだから常に接しています。
 直線区間では正常に接しているのでポイントの直線側の通過に問題はありません。また、カーブポイントではカーブ内側に絶縁区間が来るところもあります。この構造で不具合が発生する可能性は考えられます。


 では現状での動画を上げておきます。まだ完全ではありませんが、相当効果を感じています。



 4月の頭から工作台の上に線路を敷いて試運転を続けています。前半は忙しかったのですが一応毎日、休憩時間に何往復かさせていました。
 その頃はほとんど止まらず、楽しい憩いのひと時を過ごしていたのですが、数日前からやや不調ぎみ。家業が一段落して「これだけ走るなら小さいモーターで試して見よう」なんて再び分解などに手を出したのがまずかったのでしょうか。止まりだすと続けざまに集電不良。線路を磨いたらかなり回復しましたがまだ本調子ではありません。

 本体のバネをいじってしまったのでまたちょっと調整しなおしましょう。あ、それより後輪側にもコンタクトのある部品を考えて作ってみるのもいいかな?そうすれば最強かも。まだまだ実験遊びが続きそうです(笑)。

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 蛇足ながら、工作台の上に並ぶ線路、ちょっと気に入りました。デタラメながら「模型鉄道」なりのリアリティーみたいなものを感じます。


追記(2013-5-12)

後部にもコンタクトを付けてみました。非常に快調です。

ファイントラックのクロスにはフランジウェイの通電機能がありません。ポイント通過は快調でも、クロスではどうしても失敗率が高かった(5回に1回くらいは確実に停止)のです。


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写真は実験中の仮部品で、不細工の上、取り付け方や上下動の範囲など、不完全な部分も多いですが、これでもほぼ集電不良は追放されました。動画の半分くらいの速度でも失敗がありません。

反面やはり粘着が減るようです。貨車2〜3両なら問題ないですが、集電ブラシ付きの緩急車を繋ぐと所々(R100のカーブ上、クロスレール等)でスリップしています。このあたりの研究はまだ必要ですね〜。
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ファイントラック対応ミニターンテーブル

2012/08/28 02:38
 前々回の記事でご紹介したミニターンテーブルの詳細記事です。

 もう大分経ってしまいましたが、トーマモデルワークスから小さな雨宮が出ましたね。バグナルのお友達にもピッタリですので、発売からすぐに購入しました。発売の発表がある頃から、彼らで遊ぶのに小さなターンテーブルがあるといいなと、ごそごそやっていました。ボールチェーンで動かす前作同様、手動でシンプルなものを計画。なるべく丈夫に、という点にも気を配りました。前作はその薄さからちょっとペラペラ感のあるものでしたが、今度はわりとがっしり出来ました。まだテーブルを止めてないのですぐにすっこ抜けてしまうのが困るのですが、それが無ければ他の線路と一緒に箱に放り込んでも平気です。

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 やはり机上運転用に、ファイントラック対応の厚さ6mmです。37mmの複線間隔に収まるよう、幅を50mm程度にし、テーブル径は39mmになりました。かなり小さいのでどう作っても割合丈夫に仕上がるとは思いますが、自分なりに構造を考えました。

・テーブルは主体がプリント基板を丸く切ったもの。蓋のあるタイプと考えれば基盤にレールを貼るだけで済み、通電も容易。

・ピット部分(見えませんが)のベースもプリント基板で、テーブルへの通電に細い線類を使わないで済むようにする。

・駆動方法はなるべく片手で済むように。ボールチェーンで引っ張るのは、テーブル部分を押さえなくてはならず、狭い引込み線などでは操作しずらい。

・小さいので適当に動かしてもレールが合うよう、ストッパーをつける。

 以上を念頭に、下写真のような構造になりました。

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 動かし方は半回転ごとに逆に回します。これは前作と同じですが、今回はストッパーも付けました。水色の矢印の間をストップピンが往復し、ストッパーのところでぶつかって止まる、という原始的な方法です。複数の線路を繋ぐのは出来ませんが、機関車を反転するだけならこれで充分です。

 簡単にしようと思ったので、駆動方法は最初はテーブルに指を引っ掛けて直に回そう・・・位に考えていました。しかしこれだけ小さいと指の取っ掛かりをどう付けるかも問題でしたので、やはりレバーを出して、それで操作ということにしました。

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 レインボープロダクツの教材用か、息子達のプラレールのジャンク部品か、とにかくその辺にあったギアを使い、駆動部はすぐに完成です。大きい方のギアは適当に切った上で延長し、レバーにしました。ギア比3:1(60:20)ですから、レバーを60度動かしてテーブルが180度反転します。増速伝動になりますのですぐにクルッと回ってしまいますが、レバーの振り角度をあまり大きくしたくないのでこのギア構成を取りました。
 がんばればゆっくりとした回転も出来なくはないです。かなり微妙な手さばきが必要となりますが(笑)。

 軸はベース側に立てますが、なるべくハンダでしっかり付けたいところです。ギア駆動&ストッパーの付いた構造ですので、軸には結構力がかかるはずです。製作中面白がってカチャカチャ回していて、軸がポロッと取れたことがあります。ハンダの付け直しを(しかも垂直に)しないで済むようにしましょう。
 そういった意味でベースの真鍮版(10.0×0.4mmの帯板)も、もう少し厚みが欲しいです。

 次に通電関係です。

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 上記の軸をつけた真鍮帯板と、通電用のプリント基板を合せたものが全体のベースになります。ここに上写真のように接点を通じてレールから給電。通電は半回転すると極性の切り替わる仕組みです。

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 この切り替え、ターンテーブルではよくある構造ですが、作例では接点の位置がオフセットしています。これは2つの接点と、手前のネジ頭(ピンボケですみません)の3点でテーブルの支持をするためです。3点支持だから接触は良好、テーブル高さも安定します。
 レール高さの調整は、反転のみの機能ですから、入線する1箇所のみで合せれば良く、これはネジを回して行います。もちろん接点部も大体の高さは合せておきます。接点はKATOの動力車のジャンクから。丁度良さそうなポッチの付いた燐青銅の帯板がありましたので使いました。
 テーブル側のプリント面は、ベース側の2つの接点が同じ領域に接しない(ショートしない)よう、90度で切ってあります。

 こんな風にPカッターで切り込みを入れ、接点をハンダ付けしていくだけで回路が出来上がるのはプリント基板の利点です。しかしこの工作ではちょっと具合の悪い面もあります。

 基板の厚みは1,6mmです。こうしてテーブル、ベースの両方に使うと・・・

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 ファイントラックはレール上面まで6mm、レール自体2.2mmほどありますから、レベルを合せるためにはテーブル面まで3.8mmに収めなくてはなりません。プリント基板を2枚使うと3.2mm、軸のベースの真鍮版が0.4mmですから単純に足すと3.6mmですよ。コレでは接点なんかを仕込むスペースが無〜い。そうでしょう?奥様!

 コメント欄で「薄く仕上げるやりくり」は楽だったなんて書いてしまいましたが、忘れていました(笑)。結構前の工作だったので・・・

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 ごらんのように軸のベースは削ってはめ込んでました。あと、テーブル上面のレールも基盤を削って落とし込んでます。レールに関しては、単純に接着するよりずっと強度が上がるので、結構有意義な作業ではありますが・・・

 で、こういう作業、実はよくやるのです。分解してもかっこよく見せたい私は、プリント基板にまとめるとなんだか製品みたいに見えて嬉しくなってしまうのです。だからよく使います。しかしNゲージで使うには1.6mmがキツイ時が多々あり、こうして削ったり、時には穴を開けてダイオードをはめ込んだりしてます。ヒマなことしてますね〜(笑)。

 そういうわけで、材料にプリント基板を使う、と言う工作をする場合、頭の中ではこういう削りはセットになっていて、特に印象に残っていないことが多いです。すみません。

 作業としては、Pカッターでしっかり溝を掘り、リューター、ヤスリで仕上げといった感じです。レール用の溝は、Pカッターで彫った後、レール自体を刃物に使うと丁度の幅になります。
 ともあれ粉塵が凄いのでもちろんマスクをしてやります。でも基盤のにおいは好きですね。中毒でしょうか?

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 そんな作業の甲斐もあり、無事ファイントラックとレベルも並びました。一般にはベース側の基盤はプラ板などに変えて作った方が良さそうです。

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 テーブルは前述のようにレール底の部分を少し掘り下げ、スーパーX(接着剤)で貼り付けてあります。通電は、レール中央に切り込みを入れ真鍮線をハンダ付け。これを穴に通し裏のプリント面に繋ぎました。

 基盤の色がいい感じだったので、未塗装のまま板張り風に筋をつけ、プラ細工で少々のディテールを追加しただけです。

 ところで、プリント基板を円形にカットするのは、サークルカッターだけでも出来無くはないですが、ある程度切り込んで溝を付けたら後は糸鋸を使った方がいいと思います。
 カッターは、ある程度切り込んだら逆に回し、Pカッターのようにして溝彫りする、というのをくり返すと、かなり深く溝は彫れます。しかし溝が深くなると円周を歪ませやすくなる感じでした。結局モーターに嵌めて回し、歪みを削りました。

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 最後に車止め。元のレールをベースに使った金属製です。こういった小さなターンテーブルではオーバーランは必至です。ショート防止にレール間の絶縁は忘れずに。帯板を三角形にしてレールにハンダ付けしてありますが、中はプラ板のはめ込みで、そこに洋白線を通してあります。
 何もこんなところ手間かけて絶縁してまで金属で作らなくても、鉄コレのプラスティックの付属線路でも切り取ってきて貼り付ければ早いです。ただここ、レバー操作の時、指を掛ける場所でもあるのです。

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 こんな感じでテーブルを回す時は車止めに指が掛かるのです。レバー操作の時の手触りは大事と思い、ちょっと手間をかけました。手動式は手が動力源。指先はいわば伝動部品である。手触りの良し悪しはまさに潤滑油の良し悪しなり!なんて言えるとも思うのですが・・・う〜ん、しかしどうせこんなちっさい所の手触りなんてあまり意味無かったですね。実際よく分りません(笑)。でもしっかりしているから安心して指を掛けられます。手動式では大事なことだと思います。

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 そろそろ涼しくなるでしょうか?早くこっちも作らなきゃ!

 実は機関車のキット、作るのは初めてなのです。万全の準備をして、楽しく組み立てようと工具を手配していたら、いつの間にか購入から2ヶ月が経ってしまいました。なるべくまとまった時間をとって作りたいです。


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ミニターンテーブルと可動フログポイント

2012/08/23 23:25
 このブログ、始めたのが前回のオリンピックの後でしたから4年経ったことになります。一応、Nゲージ小型車両のスロー走行、というのが本題のつもりで続けて来ましたが、どちらかというと気まぐれな思いつき記事が多いですね。記事としてはそっちの方が面白いかも知れません。

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 少し前にこんなターンテーブルを作りました。前作に続き名付けて「ファイントラック対応ミニターンテーブル」です。狭いスペースでの操作性を第一に考えてボールチェーンはやめ、プリント基板がベースの手動レバー式、原始的なストッパーをつけました。おもちゃ的な動きですが、結構楽しく遊べます。机の隅っこに引込み線風に線路を組んでクルクル回しています。

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 とは言え、こういったもので遊ぶためには、やはり車両の走行性能が土台に無いとストレスが溜まります。これまで車両のギア比を変えたり、イコライザーやコンタクトシューを付ける工作をしてきて確かに効果を感じています。しかしそんな工作は、Nゲージでは特殊なものだし、おまけに老眼で細かい工作もだんだんきつくなって来ました。

 一方で小さな車両の完成品やキットに魅力的なものがだんだん増えてきています。パラノイア的に走行にこだわるのはそろそろやめ、もっと素直にこれらの模型で楽しみたいとも思います・・・本当はかなり前からそう思っています(笑)・・・結局は一生いろいろこだわっていじってそうですが。

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 大雑把に言って、電源次第でスローは効くと思います。ただ小型車では集電が問題です。単純なエンドレスならクリーニング次第でのんびりとした運転を楽しめますが、やはり問題はポイントです。上で引込み線風の運転なんて軽く言いましたが、小型車ではかなりきついです。イコライザーの付いたうちのバグナルでも時々エンコです。でもこういう小さな機関車、引込み線に似合うんですよね。

 言うまでも無いですが集電不良の原因となるのはポイントのフログ部分です。無電区間の長いものもあり、小型車では致命的です。もちろん無電区間のないポイントもあります。シノハラのポイントを試しましたが、やはりフログでよく止まりました。小さな車両になると、フログの段差でバランスを崩すのも集電不良の大きな原因だと思います。

 そういうわけでポイントの改造をして見ました。車両側の対策ばかりしてきましたが、今度は線路側から、というわけです。線路側のフォローがあれば、イコライザーなどの無い小さな二軸車でも結構スローでスルスルとポイントを通過するようになりました。

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 とりあえずファイントラックの小さなポイントを可動フログに改造しました。元々フランジウェイで集電が出来るように工夫があるものですが、どうもここの段差が具合が悪い感じだったのです。結局反対側の車輪は線路から浮く訳ですし・・・


 出来るだけ段差も無くそうとしましたが、フログ部分の材質がハンダの乗らないもので、荒っぽい工作になってしまいました。まだまだ調整が必要で、きちんと発表できる状態ではないですが、津川のデキさんを低速の効くPWMの電源で秒速2センチで往復させて5回に1回エンコ、程度です。デキはバランスが微妙で、低速では無改造のポイント通過はまず無理、線路の継ぎ目のちょっとした段差でも止まるくらいだったので、可動フログはかなり効果のある対策と思います。

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 引込み線用に、もう2〜3個改造したく、構造の簡略化を考えてはいます。製品を改造するより自作の方が良いかもしれません。だけど机上運転での扱いやすさを考え、ファイントラックに組み込みました。本当はどこかがちゃんとしたものを製品で出してくれるのが一番ですよね。車両ほどではないですがやっぱり細かい工作ですから。老眼にはキツイのです(笑)。

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 どんどんブログの更新が開いてすみません・・・次のオリンピックまで何記事書けるかなぁ。体操の内村選手、スローで見ると本当に回転がきれいですよね。
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