鉄道模型机上の空論

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zoom RSS 雨宮のキットで遊ぶ

<<   作成日時 : 2013/04/28 10:00   >>

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 トーマモデルワークスの雨宮に、ようやく取り掛かりました。さすがは小型の動力を多数送り出してきたメーカーさんだけあり、普通に気を付けて組み立てるだけで非常に良く走ります。後は仕上げのみ、と言った感じですが、塗装前に走行関係の実験をしておきたいので、ひと月ほどこの状態で止まっています。

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 先にディテール関係のことを。

 あまりディテールは追求しないのですが、組みやすいキットなので色気が出ます。以前作った「懐中ボール盤」を試したいのもあり、端梁にリベットを植え込んでみました。
 細いドリルは結構しなり、マークからズレがちでちょっとラインが乱れてます。しかしまぁ、小さいものだし、メカっぽい雰囲気が出れば、というつもりの加工ですので良しとします。

 シリンダーの取り付けは、キットの説明書の指示だと幅が広がりすぎる感じがしました。ピストン孔を大きめにしてスペーサーは使っていません。

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 港の入れ替え機に仕立てるので、ベルは最初から付けるつもりでした。と言いながら、港湾のロコはみんなベルが付いているのかどうか、私はよく知りません。ただ、神戸港での話で、汽笛を鳴らすと周囲のオフィスから苦情が来たので、ベルに替えたような話を聞いたことがあります。それでなんとなく、イメージの中で港とベルがセットになっているのです。
 ほかにはデッキのつかみ棒とキャブの天窓を追加しました。

 塗装はシンプルに黒か、うちのバグナルに合わせてカラフルに塗り分けかで迷っています。黒にしてもベルやバンドの磨き出し、窓枠縁取り等でアクセントを付けたく、塗り分けの便を考え手すり取り付けは塗装後です。

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 港の入換機となると、気になるのはポイント通過の実力です。コレは調整しだいとは思いますがかなり良いです。

 うちではTOMIXのミニカーブポイントを使っていますが、ここを秒速2センチのスローで滑らかに通過します。もちろんB型機ですから集電は厳しく、止まることもあります。それでもトルクに余裕を感じる速度変化の少ない安定した走りです。モーターがキャブ一杯ですが、その分力が強いのだと思います。

 後ろの自作のバグナルはモーターが小さく、ポイントの急カーブとフログの段差で通過のたび速度が落ち、安定感に欠ける走行です。1年ほど前に出した動画でポイントを滑らかに通過しているものがありますが、あれは大きなカーブのポイントです。ミニカーブで連続するとやはりキツイです。

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 実はバグナルと同じワールドの小型モーターも試してみました。やはりバグナル同様ポイント通過で速度が落ちます。ポイントやカーブで負荷変動の大きい走らせ方だと、もう一段減速比が欲しいところです。

 ただ、貨車2〜3両の編成で、R100のエンドレス周回なら、充分実用になりました。キャブ内がスッキリし、人形も乗せられます。

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 さて、雨宮の走りを見ているうちに、こういう線路での入換運転も夢ではないぞ、と思えてきました。もちろんスローでヌルヌルと、快調に、です。

 ミニカーブのポイントは、フランジウエイに通電機能があります。キットの素組みでもかなりのスローで通過できます。もちろんその為にはきちんと組立調整が出来ていないといけません。

 フレームがゆがむと車輪の接地が悪くなり、集電性能に影響します。ネジ止めで組む構造、また後で通電ラグを共締めの構造ですので、結構ズレがちです。私はズレないよう接着剤も併用しました。
 またフレームの折り曲げが甘く、膨らんでしまうと、車輪が不必要に左右にガタツキます。これも困ります。ウォームの反動でウォームホイールが中心線から動き、かみ合わせがズレてうるさい音が出る、前後進で音が変わるといった現象が起こります。振動しながらの走行では集電が悪くなるはず(と経験上私は思います)です。

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 集電上重要なポイントになる軸バネの強さですが、「線路に乗せた時、重量で車体が沈み切るギリギリの強さ」がベストではないか、と思います。線路の凸凹に対し、車重とバネだけで車輪を線路に接地、なおかつ車輪にバネ圧がかかった状態を保つ、という理屈です。上から触ってバネの弾力が判る様だとダメだと思います。実際それでは集電不良になりがちでした。
 逆に弱すぎてもダメです。電気の接点は、接圧が低いと接触抵抗が高くなる、というのをネット上で読んだことがあります。直感、経験的に、この理屈は正しいと感じます。
 ただ、こちらの調整は厄介ですね。根気良く探るしかないのでしょうか?集電不良で止まった時、上からほんのちょっと触っただけで動き出す、ということがあるので、まだちょっと弱いのかな、と思っています。

 ともあれ、気をつけて組めば、ほとんど音のしない、パワーパックのツマミをを少し回しただけで低速走行が安定する機関車になると思います。うちで組み立てたものは1.5V、15mAくらいで秒速2〜3センチの安定走行でした。
 線路と車輪がきれいなら、秒速3〜4センチあたりの、スケールスピードで20km/hの程ほどのスローでは、ミニカーブのポイント通過もほぼ間違いないはずです。

 しかし構内速度くらいの10km/hで連続したポイントを通過させるとなると・・・

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 必殺コンタクトシューです。これの効果は大分前に確認はしていたのですが、摩擦が増える、粘着を減らすという欠点があります。線路への追従性や、扱いやすさも考える必要があります。以前の実験は考え無しにトルクの弱い動力に取り付けてしまったので結果的に半端なものでした。バグナルに付けたくても、ポイント通過時にトルク不足になるようでは意味がありません。雨宮はその点合格です。

 軸距の短いタンク機、そのオーバーハング上に取り付けとなると、コンタクトを常に線路上に位置させるための工夫が必要です。軸距の短い二軸車はどうしても首を振りがちです。カーブではオーバーハング部は大きく線路から外れます。コンタクトを大きくするとポイントのフログ部分でショートする危険性があり、見栄えも悪い。しかし集電の効率からはオーバーハング部に付けたいのです。

 作例は写真のとおり小さいです。ここまでの写真全部に付いていたのですが、気付いた人は少ないと思います。

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 実はコレ、フランジが付いています。左右一体で車輪同様線路に追従します。先輪の一部そのものと言ってよく、バックゲージ、チェックゲージもほぼ同じ寸法。ただ回転せずに線路をこする点が違います。

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 部品としては、このようにプリント基板をベースとした一体構造です。作ってしまえばポン付け可能、取り外しての調整も容易です。雨宮の裏面が、このバネを引っ掛けろ、と言わんばかりの構造です(笑)。ただ、公式側シリンダー裏面のショートには注意です。塗装をすれば多分大丈夫でしょうけど、今のところテープで絶縁してあります。

 で、フランジ付きの左右一体構造は、軌道平面上での追従性には有効ですが、上下方向の追従性は、不完全な面があります。カーブ上でフランジが受ける横圧でモーメントが発生し、蒸機の先輪が片足を上げるのと同様の現象がたまに見られます。左右が分離していればこんなことにはなりませんが、そうなると構造が複雑になり、いじるときに気を使います。
 しかしこれは大丈夫です。急カーブでコンタクトの片側が浮いたとしても、それはカーブの内側です。集電の補助の必要なポイントの絶縁区間はカーブの外側です。カーブの外側のコンタクトはそもそも横圧を受けているのだから常に接しています。
 直線区間では正常に接しているのでポイントの直線側の通過に問題はありません。また、カーブポイントではカーブ内側に絶縁区間が来るところもあります。この構造で不具合が発生する可能性は考えられます。


 では現状での動画を上げておきます。まだ完全ではありませんが、相当効果を感じています。



 4月の頭から工作台の上に線路を敷いて試運転を続けています。前半は忙しかったのですが一応毎日、休憩時間に何往復かさせていました。
 その頃はほとんど止まらず、楽しい憩いのひと時を過ごしていたのですが、数日前からやや不調ぎみ。家業が一段落して「これだけ走るなら小さいモーターで試して見よう」なんて再び分解などに手を出したのがまずかったのでしょうか。止まりだすと続けざまに集電不良。線路を磨いたらかなり回復しましたがまだ本調子ではありません。

 本体のバネをいじってしまったのでまたちょっと調整しなおしましょう。あ、それより後輪側にもコンタクトのある部品を考えて作ってみるのもいいかな?そうすれば最強かも。まだまだ実験遊びが続きそうです(笑)。

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 蛇足ながら、工作台の上に並ぶ線路、ちょっと気に入りました。デタラメながら「模型鉄道」なりのリアリティーみたいなものを感じます。


追記(2013-5-12)

後部にもコンタクトを付けてみました。非常に快調です。

ファイントラックのクロスにはフランジウェイの通電機能がありません。ポイント通過は快調でも、クロスではどうしても失敗率が高かった(5回に1回くらいは確実に停止)のです。


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写真は実験中の仮部品で、不細工の上、取り付け方や上下動の範囲など、不完全な部分も多いですが、これでもほぼ集電不良は追放されました。動画の半分くらいの速度でも失敗がありません。

反面やはり粘着が減るようです。貨車2〜3両なら問題ないですが、集電ブラシ付きの緩急車を繋ぐと所々(R100のカーブ上、クロスレール等)でスリップしています。このあたりの研究はまだ必要ですね〜。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰であります。ウチもこのシリーズ欲しかったんですが
予算と組立キット恐怖症?なので買えません。でも悔しいので似たような物作ってアルモデルのHP「作品拝見2012」の下の方に載せてもらってますので笑ってやってください。
 話戻ってやはりB形は集電が辛いですね、ウチ的には控車を付けて集電連結しようとかイコライザーかなとも思っていたのですが
この手があったか!!!と、大変参考になりました。
RODEO
2013/04/28 21:36
RODEO様

 アルモデルのはもちろんチェック済みです。きちんと細工されたクロスヘッドを見ると、うちのズボラ仕様のもなんとかしないと、と思います。上下組立用のネジをサイドタンクの給水口に見立ててますね?ああいうの大好きです。

 集電効率なら控車の方が効きますね。記事のコンタクトの基板のところに線を繋いだのを作っておけば控車用アタッチメントになるな〜。それに港湾入換専用なら繋ぎっぱなしでもいいし。逆に「その手があったか!」です(笑)。
バラックモデル
2013/04/28 23:33
おはようございます。
フランジ?のついたコンタクトシューというのは初めて見ました。たいへん興味深いです。
さくてつ
2013/04/29 07:35
さくてつ様

 私も見たことがありません。まだ研究が必要ですが、小さくてもレールから外れないのがいいです。大して抵抗が増えるようには感じません。
バラックモデル
2013/04/29 12:45
今日浜松町でトーマさんのポーターを買っていたので安心しました。走行面は大丈夫そうですね。あとは僕の腕の問題ですが・・・
フランジ付のコンタクトシューというのは面白いですね。線路から外れないし。余裕があったらやってみようと思います。
トトロ
2013/04/29 18:16
トトロ様

 ポーターも雨宮と同じ動力に見えますね。おまけに重量がありそうですからきちんと組むと相当良いと思います。
 浜松町、今年は行ける予定だったのですが、風邪引いてしまいました。B6の構造などチェックしたかったなぁ。
バラックモデル
2013/04/29 21:05
どうも、追記拝見いたしました。毎度の挑戦には脱帽ですが、う〜ん集電効果向上なれど軸重軽減は如何ともしがたいですね。ともに小型機故の問題ですが奥が深いとも思えます。逆にクロスレールの方に通電区間を設けるとか小細工もありかなと。
 ちなみにウチの物は単純線専用でポイントもクロスも考慮してません(笑)。
RODEO
2013/05/13 21:17
RODEO様

 クロスの加工は、リバース状の配線にならなければ結構簡単なのですが、市販の線路でどこまでいけるか見たいので、とりあえず加工は考えないことにします。

 軸重に関しての対策は、コンタクトのユニット自体の重さで接する自重式を考えています。通電部の接触を確保するために非常に弱いバネは入れるかも知れません。後は摩擦の抵抗をいかに減らすか、なのですが、Nゲージってポイントもクロスも相当な悪路なんですよね〜(苦笑)。小編成を程ほど牽ければ良しとしましょうかね。
バラックモデル
2013/05/13 22:13

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