鉄道模型机上の空論

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zoom RSS ファイントラック対応ミニターンテーブル

<<   作成日時 : 2012/08/28 02:38   >>

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 前々回の記事でご紹介したミニターンテーブルの詳細記事です。

 もう大分経ってしまいましたが、トーマモデルワークスから小さな雨宮が出ましたね。バグナルのお友達にもピッタリですので、発売からすぐに購入しました。発売の発表がある頃から、彼らで遊ぶのに小さなターンテーブルがあるといいなと、ごそごそやっていました。ボールチェーンで動かす前作同様、手動でシンプルなものを計画。なるべく丈夫に、という点にも気を配りました。前作はその薄さからちょっとペラペラ感のあるものでしたが、今度はわりとがっしり出来ました。まだテーブルを止めてないのですぐにすっこ抜けてしまうのが困るのですが、それが無ければ他の線路と一緒に箱に放り込んでも平気です。

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 やはり机上運転用に、ファイントラック対応の厚さ6mmです。37mmの複線間隔に収まるよう、幅を50mm程度にし、テーブル径は39mmになりました。かなり小さいのでどう作っても割合丈夫に仕上がるとは思いますが、自分なりに構造を考えました。

・テーブルは主体がプリント基板を丸く切ったもの。蓋のあるタイプと考えれば基盤にレールを貼るだけで済み、通電も容易。

・ピット部分(見えませんが)のベースもプリント基板で、テーブルへの通電に細い線類を使わないで済むようにする。

・駆動方法はなるべく片手で済むように。ボールチェーンで引っ張るのは、テーブル部分を押さえなくてはならず、狭い引込み線などでは操作しずらい。

・小さいので適当に動かしてもレールが合うよう、ストッパーをつける。

 以上を念頭に、下写真のような構造になりました。

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 動かし方は半回転ごとに逆に回します。これは前作と同じですが、今回はストッパーも付けました。水色の矢印の間をストップピンが往復し、ストッパーのところでぶつかって止まる、という原始的な方法です。複数の線路を繋ぐのは出来ませんが、機関車を反転するだけならこれで充分です。

 簡単にしようと思ったので、駆動方法は最初はテーブルに指を引っ掛けて直に回そう・・・位に考えていました。しかしこれだけ小さいと指の取っ掛かりをどう付けるかも問題でしたので、やはりレバーを出して、それで操作ということにしました。

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 レインボープロダクツの教材用か、息子達のプラレールのジャンク部品か、とにかくその辺にあったギアを使い、駆動部はすぐに完成です。大きい方のギアは適当に切った上で延長し、レバーにしました。ギア比3:1(60:20)ですから、レバーを60度動かしてテーブルが180度反転します。増速伝動になりますのですぐにクルッと回ってしまいますが、レバーの振り角度をあまり大きくしたくないのでこのギア構成を取りました。
 がんばればゆっくりとした回転も出来なくはないです。かなり微妙な手さばきが必要となりますが(笑)。

 軸はベース側に立てますが、なるべくハンダでしっかり付けたいところです。ギア駆動&ストッパーの付いた構造ですので、軸には結構力がかかるはずです。製作中面白がってカチャカチャ回していて、軸がポロッと取れたことがあります。ハンダの付け直しを(しかも垂直に)しないで済むようにしましょう。
 そういった意味でベースの真鍮版(10.0×0.4mmの帯板)も、もう少し厚みが欲しいです。

 次に通電関係です。

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 上記の軸をつけた真鍮帯板と、通電用のプリント基板を合せたものが全体のベースになります。ここに上写真のように接点を通じてレールから給電。通電は半回転すると極性の切り替わる仕組みです。

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 この切り替え、ターンテーブルではよくある構造ですが、作例では接点の位置がオフセットしています。これは2つの接点と、手前のネジ頭(ピンボケですみません)の3点でテーブルの支持をするためです。3点支持だから接触は良好、テーブル高さも安定します。
 レール高さの調整は、反転のみの機能ですから、入線する1箇所のみで合せれば良く、これはネジを回して行います。もちろん接点部も大体の高さは合せておきます。接点はKATOの動力車のジャンクから。丁度良さそうなポッチの付いた燐青銅の帯板がありましたので使いました。
 テーブル側のプリント面は、ベース側の2つの接点が同じ領域に接しない(ショートしない)よう、90度で切ってあります。

 こんな風にPカッターで切り込みを入れ、接点をハンダ付けしていくだけで回路が出来上がるのはプリント基板の利点です。しかしこの工作ではちょっと具合の悪い面もあります。

 基板の厚みは1,6mmです。こうしてテーブル、ベースの両方に使うと・・・

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 ファイントラックはレール上面まで6mm、レール自体2.2mmほどありますから、レベルを合せるためにはテーブル面まで3.8mmに収めなくてはなりません。プリント基板を2枚使うと3.2mm、軸のベースの真鍮版が0.4mmですから単純に足すと3.6mmですよ。コレでは接点なんかを仕込むスペースが無〜い。そうでしょう?奥様!

 コメント欄で「薄く仕上げるやりくり」は楽だったなんて書いてしまいましたが、忘れていました(笑)。結構前の工作だったので・・・

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 ごらんのように軸のベースは削ってはめ込んでました。あと、テーブル上面のレールも基盤を削って落とし込んでます。レールに関しては、単純に接着するよりずっと強度が上がるので、結構有意義な作業ではありますが・・・

 で、こういう作業、実はよくやるのです。分解してもかっこよく見せたい私は、プリント基板にまとめるとなんだか製品みたいに見えて嬉しくなってしまうのです。だからよく使います。しかしNゲージで使うには1.6mmがキツイ時が多々あり、こうして削ったり、時には穴を開けてダイオードをはめ込んだりしてます。ヒマなことしてますね〜(笑)。

 そういうわけで、材料にプリント基板を使う、と言う工作をする場合、頭の中ではこういう削りはセットになっていて、特に印象に残っていないことが多いです。すみません。

 作業としては、Pカッターでしっかり溝を掘り、リューター、ヤスリで仕上げといった感じです。レール用の溝は、Pカッターで彫った後、レール自体を刃物に使うと丁度の幅になります。
 ともあれ粉塵が凄いのでもちろんマスクをしてやります。でも基盤のにおいは好きですね。中毒でしょうか?

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 そんな作業の甲斐もあり、無事ファイントラックとレベルも並びました。一般にはベース側の基盤はプラ板などに変えて作った方が良さそうです。

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 テーブルは前述のようにレール底の部分を少し掘り下げ、スーパーX(接着剤)で貼り付けてあります。通電は、レール中央に切り込みを入れ真鍮線をハンダ付け。これを穴に通し裏のプリント面に繋ぎました。

 基盤の色がいい感じだったので、未塗装のまま板張り風に筋をつけ、プラ細工で少々のディテールを追加しただけです。

 ところで、プリント基板を円形にカットするのは、サークルカッターだけでも出来無くはないですが、ある程度切り込んで溝を付けたら後は糸鋸を使った方がいいと思います。
 カッターは、ある程度切り込んだら逆に回し、Pカッターのようにして溝彫りする、というのをくり返すと、かなり深く溝は彫れます。しかし溝が深くなると円周を歪ませやすくなる感じでした。結局モーターに嵌めて回し、歪みを削りました。

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 最後に車止め。元のレールをベースに使った金属製です。こういった小さなターンテーブルではオーバーランは必至です。ショート防止にレール間の絶縁は忘れずに。帯板を三角形にしてレールにハンダ付けしてありますが、中はプラ板のはめ込みで、そこに洋白線を通してあります。
 何もこんなところ手間かけて絶縁してまで金属で作らなくても、鉄コレのプラスティックの付属線路でも切り取ってきて貼り付ければ早いです。ただここ、レバー操作の時、指を掛ける場所でもあるのです。

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 こんな感じでテーブルを回す時は車止めに指が掛かるのです。レバー操作の時の手触りは大事と思い、ちょっと手間をかけました。手動式は手が動力源。指先はいわば伝動部品である。手触りの良し悪しはまさに潤滑油の良し悪しなり!なんて言えるとも思うのですが・・・う〜ん、しかしどうせこんなちっさい所の手触りなんてあまり意味無かったですね。実際よく分りません(笑)。でもしっかりしているから安心して指を掛けられます。手動式では大事なことだと思います。

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 そろそろ涼しくなるでしょうか?早くこっちも作らなきゃ!

 実は機関車のキット、作るのは初めてなのです。万全の準備をして、楽しく組み立てようと工具を手配していたら、いつの間にか購入から2ヶ月が経ってしまいました。なるべくまとまった時間をとって作りたいです。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
このターンテーブルのアイデアいいですね。
現在作成中の電動式がまだ実用に時間がかかりそうなので、手動のものを作ろうとしているのですが、参考にさせて頂きます。

2012/08/28 06:53
ム様

 ありがとうございます。励みになります。
 ム様のところも拝見しております。ターンテーブル作りは色々考えるのが面白いですね。
 ところで祖師谷用だとすると2線ですが、厚みに余裕があればストッパーや接点を可動リングに付ける等で複数線への対応も出来ると思います。
バラックモデル
2012/08/28 12:00
はじめまして。トトロといいます。
小さなターンテーブル、いいですね。
これ、糸かけプーリィのような大きな負荷が掛かると空回りするような機構を挟めば、電動化できるんじゃないかと。
僕も参考にさせていただきますね。

こういうターンテーブル、どっかで製品化してくれないかなあ(笑)
トトロ
2012/09/02 02:56
トトロ様

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 なるほど。プーリーと糸はシンプルで良いですね。私も電動化するならこうかなぁと考えてはいました。横に小屋を建て、サーボのようなものでレバーを直に、とちょっとややこしいです(笑)。
 カプセルプラレールにすらターンテーブルがあるのだから、Nでも簡単なのを売っているといいですね。小型の機関車がバンバン出て来れば可能性も・・・
バラックモデル
2012/09/02 09:46

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