鉄道模型机上の空論

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zoom RSS 二重生活と0.2mmドリル

<<   作成日時 : 2011/07/26 04:29   >>

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 6月は大半を高松の実家で過ごしました。まだしばらくは東京と高松との二重生活が続きそうです。ブログの更新がさっぱりですみません。私はどうも頭の切り替えの訓練が足らず、模型はともかく漫画の作業にも影響を来たし、ご迷惑をおかけすることになりました。ダラダラした生活のツケが回ってきた感じです。

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 両親が住んでいるのは琴電片原町駅のすぐ裏。私も幼少の頃一時住んでいました。家は建て直しましたが踏み切りの音で目が覚めるのは今でも変わりません。私の鉄道好きはここから始まりました。野良犬がかなりいてよく追いかけられたので、外で遊んだ記憶は踏み切りで電車を見ていた以外覚えがありません。引きこもりな性格もこの頃からかもしれません(笑)・・・

 ってわけで私は大抵家の中で紙を切って琴電をこしらえて遊んでいたそうです。「二両連結になっていてぺリペーまで付いていてみんな感心した」と聞きました。「ぺリペー」というのはパンタグラフのこと。私が勝手にそう呼んでいたみたいです。
 まぁ小さいうちはなにをやっても褒めてもらえるのでたいしたことではないのですが、褒めてもらうと精が出るので、かなりの時間切り紙で遊んでいました。母の実家に行く予讃線の列車の中でも黙々と電車を切っていたそうです。工作好きはこの頃から始まったのだなぁと思います。犬にはわりと感謝しています(笑)。

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 で、肝心の工作ですが、アリイのC54をいじっている途中です。前々回のスポークに直したTOMIX動力にかぶせる物。大まかにキャブとデッキをいじりました。
 動輪を大きく見せるため、ボイラー上辺はC57より微妙に低くなるよう調整しました。スケールのところをさらにやや車高下げ、というわけです。その上、アリイのランボードはTOMIXC57より厚みがあります。相対的にボイラーは細目に見えるはず。結構C54の頼りない感じが出そうだぞ、と思います。

 モールドを生かすため、出来る限り車体は元の部分を使う方針で加工しました。そういう訳でキャブ修正はちょっと厄介でした。

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 アリイのC54のキャブは窓が上がった上に肩のカーブがきついです。窓上のリベットの所から急に屋根の緩いカーブに繋げた感じ。ここに丸みがあればC54らしい、おでこの広い童顔のキャブになるだろうという計算です。

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 作り直した方が早いような工作ですが、窓上からのカーブを雨どい上辺まで持っていってやるとかなり丸っこくなります。リベットを気にしながらも瞬間接着剤を盛り上げて整形。あらかじめ肩の部分に切込みを入れて接着剤が流れてリベットを埋めないようにしておきました。

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 整形はつらいです。半艶くらいで仕上げたいのでカーブが乱れると目立ちます。カーブを削る時は幅広のヤスリを丸みの方向に動かせるといいですがリベットがあるので無理です。だましだましやりましたがちょっと跡が残っています。意地になってもうちょっと直しましたが塗装でどう出るかなぁ。

 だいたいこんなチマチマしたところに神経を使うくらいなら、モールドはあきらめて削り、極細ドリルで植え込みをやる方がまだ楽そうです。ただ、細いドリルはとにかく折るのが怖いです。モールドのリベットは0.2mm位です・・・

うわぁ〜0.2mmか!

 ・・・しかしなぜか手元には0.2mmのドリルがピンバイスに咥えられて転がっています。ちょっと練習してみようかな、と思い、試しにC54のボイラーに穴を開けてみました。こんなことをするより、全体の組立にかかった方が良いんですが。

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 私は結構手が震えるたちですが、細いドリルでもこうやって両手を机に乗せて横向きに開けると結構うまくいきました。垂直に持って開けようとするとひじだけで支えることになり、ちょっとのはずみでドリルを折ってしまいます。金属板だとなかなか穴が開かないでしょうがプラですからすぐに開きました。C54にはリベットを2〜30箇所植え込んで見ましたがドリルをまだ1本も折っていません。

 しかしリベット加工は穴あけよりポンチが大事です。せっかく小さな穴を開ける術があっても、ピッチやラインが揃わないと台無しです。プラ完成品に加工する場合、ボイラーなどの曲面の多い蒸機では、それなりに位置決めの工夫が必要です。

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 まずは一例。植え込みまでやったものではないですが、ラインとピッチを揃える単純な技法です。1mm方眼紙を帯にして仮止め、その後紙の縁に沿って、升目に合わせて突いていきます。ポンチには、ピンバイスに縫い針を咥えたものを使っています。

 プラを針で突くと、周囲が盛り上がるのもあってそれだけでもリベットに見えてきます。ポンチマークとして使うには盛り上がりが邪魔ですので軽くペーパーをかけてからドリルを当てます。

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 写真は弟のC62を加工したときのものです。火室が寂しいので針のポンチだけでリベット表現してみました。現物は弟の所ですのでピンボケの没写真しか残ってなく、見づらくて申し訳ありません。しかしすぐに出来るものですから、もし興味があればお試しください。

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 こちらは加工中のC54、煙室のリベット用で使ったやり方です。煙室はつや消しで塗るつもりなので、失敗して少し肌荒れしても目立たないだろうと思い、練習場所に選びました。ここは1mmよりもう少し細かいピッチが欲しかったので、ポンチのガイドに糸鋸を焼きなまして曲げたものを使いました。紙の方眼より丈夫で良さそうに思いましたが、やってみると細いため仮止めがしにくく、ジワジワずれていきました。
 糸鋸歯のピッチ利用という思い付きはいいのですが、ここはやはり仮止めのしやすさを優先すべきでした。ボイラーのような曲面では特に重要と思います。平面部分なら有効かもしれません。

 結局位置決めのガイドには紙で充分ではないか、と思います。細かいピッチが欲しければエクセルなどで丁度良い物を作ってプリントすれば良く、針ポンチのガイド程度なら紙でも強度は充分です。

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 ずれたところは再び針を斜めに刺して起こし位置修正。そのため大きさは不揃いです。このままリベットに見せるとなると苦しいですが、ポンチマークとしてはまずまず役立ちました。隣はTOMIXC57のボイラーです。

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 う〜ん、ちょっとだるい感じですね。植え込みに使ったのはランナー引き伸ばし線。息子のガンプラから派手な色の所を頂戴しました。地肌に対しコントラストがはっきりする素材の方が頭の出具合などわかりやすくていいです。
 しかし数個の植え込みならいいですが、これだけ並ぶと出具合をそろえるのが面倒です。大体揃えて差込み、耐水ペーパーで調整しました。多くのリベットの高さを揃えるにはもう一工夫必要です。

 あと、ランナー線だとちょっと弱いのでしょうか。ペーパーがけで断面が少し乱れているようです。ラインもビシッとは決まってませんね。ポンチのズレがてきめんに表れました。目測(しかも老眼!)での修正ですから限界が・・・。でもまぁ、今回はこの位で良しとします。「ポンチのガイドはしっかり仮止めすべし」という教訓が手に入ったのですから(笑)。



 私の場合、メンテナンスや分解が好きということもあり、車両を加工した後もいじることが多いです。だからディテールも、線材でパイピングまで足すとちょっと破損が不安ですが、こういうモールド的なものなら平気です。そんな安心感もあり、Nゲージのプラモールドになじんでいます。蒸機の加工などで製品のモールド、特にリベットを残そうと、チマチマとした工程を取りがちなのはそういう訳です。

 しかしこれでもう少し男らしい(?)工法が取れそうです。

 以上、植え込みリベットは、東京に戻ってもなんだか頭が切り替わらないので、気分転換にやってみたものです。全体の組立や水平垂直の調整に比べれば後を引かない取り掛かりやすい工作(練習?)でした。

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 蛇足で別の技法。屋根は雨どい分貼り足しなので、ここにもリベットをつけました。こちらは打ち出し機でペーパーを押し出したもの。ペーパーは材質が繊維だからか、金属、プラに比べても周囲も歪まず、試した中では今のところ一番形が良く出る素材です。植え込みに比べ頭が丸い感じも良いです。貼り足し出来る部分はこちらを採用したいところですが、完成品加工となると、なかなかそうもいきません。まぁ、こんな所の丸みなんてNゲージの場合まず判りませんが。

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 それでも、リベットの付いた薄紙というのは便利と思います。表面だけ下地を仕上げて、リベットを押し出した後、裏面に瞬間接着剤を染み込ませますとプラ並みの強度になり、潰れません

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 ついでにデッキのこと。デフは下から切り離し、薄くして付け直し。デッキの角度は切込みを入れて若干角度を緩くしました。暖め器は製品のは小ぶりな感じなので、自作の大き目のものを付け直す予定です。



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 さて、これからまた高松です。今度は母の実家の片付けもあるので、愛媛の島にも行きます。これが遊びなら夏に島だの琴電の走る港町だのと、なかなか楽しいのですが・・・

 実は母が脳出血をやってしまいました。幸いかなり回復しましたが、父は母に付きっ切りになります。今まで両親がやっていたことを、今度は私の兄弟でやることになりました。半失業の主夫生活でいつの間にか家事が身に付いていたのが、こんなところで役に立とうとは・・・。

 高松では病院へ通うアーケード街に模型屋さんがありまして、度々立ち寄りました。こういう状況ではオアシスです。何も買わずに覘くだけ、というのも申し訳なく、チョコチョコと工具なんかを買い求めました。今回使った0.2mmドリルはその一つです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもです。状況色々大変な様でお見舞い申し上げます。
さて、リベット打ちの件ですが前になんだったか歯車上の工具で表面を通すと間隔が均一になるとかありました(裁縫道具だったかミニタリー用だったか失念)。簡単なのは製図用ディバイダーでケガクと割と均一になるかと思います。でも穴明けと埋め込みの難儀さは一緒ですよね(汗)。

RODEO
2011/07/26 21:21
RODEOさま

お見舞いありがとうございます。じたばたするのは全く私の力不足であります。
デバイダーよさそうですね。いいのを持っていませんが、代わりに針をはんだ付けして標準的な間隔のを作ってしまうという手も。いや、テンダー裾用に、針をずらっと並べてはんだ付けしたものを作りかけて置きっぱなしにしてるんですよ。ちょっと正気ではないですね。オレはそんなにリベット植えたいのか?と思い直しました(笑)。
バラックモデル
2011/07/27 22:39
お暑いですが、大丈夫でしょうか。万事あまり頑張りすぎないで、どうぞ工作で息を抜いてください。

私事で恐縮ですが、工作物に清潔感が足りないのが現在の課題なのですが、丁寧な工作がそれを生み出すのだと、また勉強させられました。ありがとうございます。

ところで、私もリベット表現に裁縫用のルレットと歯車状の器具を使おうとしたことがありましたが、スケールが大きすぎてダメでした。今は狭い範囲はアルミホイルに罫書針で点を打って、それを貼ったりと試行錯誤しています。
のなか通信
2011/08/08 18:59
のなか通信さま

お見舞いありがとうございます。お蔭様で今回は割合余裕がありました。野良仕事の後、蝉時雨を聞きながらの風呂はいいものでした。しかし暑いのには変わりませんね。のなか通信さまも、健康にはお気をつけください。

丁寧に工作しようとすると、やはり時間のかかるのが大きな欠点となります。私は試行錯誤自体が趣味みたいなので、それでも良いのですが、今回のキャブはかなり時間の無駄使いでした。作り直しか、リベットは気にせず整形→後で植え込みが早いと思います。

のなか通信様はどんどん作品を作られていますね。試行錯誤の上で工作の量をこなすのが上達につながるのだと、こちらも勉強になりました。当たり前のことなのですが私にはなかなか出来ません。
バラックモデル
2011/08/11 03:02

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