鉄道模型机上の空論

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<<   作成日時 : 2011/02/06 18:41   >>

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 ちょっと所用でゴタゴタしていて、模型活動が無い状態です。正月のお色気画像(笑)などをいつまでもさらしているのも恥ずかしいので、寒中見舞いっぽい画でお茶を濁します。パソコンも持っていない頃に描いた画でデジカメで撮ったデーターです。うまく撮れずに端っこの色とか変です。スキャナーよりちょっと大きかったので取り込めませんでした。

 父が転勤族だったので私は団地育ちです。幼稚園から小学校の低学年までは、板橋の団地に住んでいました。団地といっても二棟だけの小規模なものです。画のような大きめの団地も近くにありました。ネルソンこそいませんでしたが、板橋駅近くの貨物ホームのあたりにもありましたね。高島平は建設中だったと思います。

 その板橋の団地に、スポーツ万能で勉強も出来る、2つくらい年上のお兄さんがいました。無口ながら団地仲間では一目置かれる存在。野球やドッヂボールなどをする時は、私は厄介者(つまりは運動神経が鈍い)でしたから、あまり彼と遊ぶことはなかったのです。しかしそのお兄さんは何度か砂場で「特急さくら」遊びをしてくれました。

 彼はオリエンタルの「EB30」のプラモデルに、紺色のショートピースの空き箱を白のビニールテープで繋げた寝台列車を作って持ってきました。「長崎行き」と「佐世保行き」があり、分割併合もやる、というマニアックさです。
 交通博物館の巨大レイアウトに憧れる少年に、この遊びはたまりません。砂場もたちまちレイアウトです。自分用の車両も持って来ようと思いました。しかし山やトンネルを作り、雑草を植えた砂場は私にはもはや「模型」の世界に見えている。プラレールはあったけど物足りなく思えてきます。おもちゃを使うのはルール違反のような気がしてきたのです。

 私は画用紙を箱にした車体だけの機関車を作りました。どう見てもおもちゃにも見劣りするものです。しかし遊んでいるうちにそれが「模型」に見えてきました。「本物に見える」ではなく「模型に見える」と言うところがミソです。今思えばアレは「鉄道模型ごっこ」。私の脳内には本物の「鉄道模型」の世界が展開していました。

 鉄道ごっこではなく、鉄道模型ごっこです。実際の鉄道に憧れて、その真似をしてイメージに浸る遊びが鉄道ごっこ。鉄道模型に憧れて、その真似をしてイメージに浸る遊びが鉄道模型ごっこ。

 まぁ鉄道ごっこなんて言い方は普通はしませんね。細かく汽車ごっこ、電車ごっこ、なんて分かれてます。今の鉄道シミュレーターはハイテクを使った運転手ごっこです。そうすると鉄道模型はまさにトータルで鉄道の真似をする鉄道ごっこか・・・あ、こんな言い方をすると叱られますね。しかし「型を模す」という行為と「ごっこ」は近いものと思っています。大げさな話ですが、人間の本能には「ごっこをせよ」という風なプログラムがあるはずです。

 この論法で「鉄道模型ごっこ」は「鉄道ごっこ」である鉄道模型を、さらに「ごっこ」する高次のごっこ、「メタごっこ」です(笑)。すごい事をしていたのですね〜。いや、単に模型を買ってもらえない少年が、画用紙の機関車を砂場で走らせているだけだったんですが(笑)。でも楽しかったです。

 高次だのメタだの言っても、世間の目からは「ごっこ」は低く見られます。楽しい遊びも大抵「いじめっ子」達がやってきて、♪「幼稚っぽ〜いな!」♪「ぽいな!」と掛け合いで囃されてやめになる、といった具合でした(笑)。砂場を占領している訳だし、大勢で囃されてはたまりません。いくら一目置かれるお兄さんでも、年下の味噌っカス(私)なんかとのごっこ遊びを見られると、立場が悪そうでした。

 多分そんな風にからかわれた後だったと思います。家に入る彼について行き、黙ったまま上手に作られたプラモデルの「ファントム」なんかが飾ってある戸棚を眺めていました。私のうちでは3人目が生まれ、5人家族で狭苦しい思いをしていました。一方彼は一人っ子。同じ団地に住みながらも、こんな風にプラモデルを飾る戸棚がある、いいなぁ、なんて思いながら見ていました。ふと彼は本棚の前へ行き、1冊の本を出してパラリと拡げました。

 見事な庭園鉄道の写真が見えました。大人が、自分の庭で、広々と長編製の模型列車を走らせています!砂場とは大違い。全てが本物!あっと思い覗き込むと、彼はパタッと本を閉じ、しまってしまいました。

 「俺が本当にやりたいのはコレなんだ」と言いたげな秘密めいた仕草。「もっと見せて」と言えば、あるいは話がはずんだのかも知れませんが・・・彼のうちに上がったのはその一度だけ。
 このときの本、おそらく「鉄道模型趣味」でしょう。私が見たのは、レイアウトテクニックや、カラーブックスにも載っている有名な庭園鉄道の写真でした。
 「鉄道模型ごっこ」を教えてくれたお兄さんのうちで、私はTMSを初めて見たのだと思うと、なんだか感慨深いです。

 今でも「鉄道模型ごっこ」の意識は残っています。実物より模型への憧れの方が強い。昔風の16番組立式をNゲージでやりたいとか、やたら分解式にしてニセのキット風に並べたいとか・・・何か鉄道のいたずら書きをする時も、実物の風景より、レイアウトを意識している方が多いです。
 三つ子の魂百までとはよく言ったものだと思います。

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