鉄道模型机上の空論

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<<   作成日時 : 2009/11/28 02:01   >>

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 かなり快調になった小型蒸機で小編成の貨物を机上運転で楽しんでいたのもつかの間、シバサキのキットを組んだ炭車があったな、と出してきたのが運のツキ。炭車にはやはりキュウロクだろう、と先頭に立たせ、R177を炭車を牽いてスローでゴロゴロやっていたのですが、TOMIXのC57の走りを見てしまうと発進やら急カーブでのしゃっくりやらが気になりだして・・・全くメーカーにとっちゃこんな比較は大迷惑な話ですが、使う側からすればついつい同じ目で見てしまう・・・そして何とかしようと手を出して泥沼に・・・下手な調整などするものか!という確固たる意思を持たないとダメですね(笑)。

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 実はこの9600ちょっとワケあり品で、右のリターンクランクがユルんでぐらついています。それにもかかわらず贅沢さえ言わなければそこそこ快調な走行なのです。コレはコレでクランクを接着してそのまま使う、というのが一番賢いやり方ですが、どうせワケありなら、ダメにしてもいいくらいの気持ちで思い切ったことも出来るぞ、と俎板にあがりました。

 TOMIXのC57で書いたこととは全く逆に、アソビを増やしてみたらどうだろう?というわけです。スキマを詰める方はいろいろやったことはありますが、逆の調整は初めてです。ベデスタルやロッドの穴を微妙にゆるめにしていって様子を見てみました。

 ゆるめるといってもせいぜい0.1mm位までです。いたずら半分で取り掛かったので、手で回してみてなんとなく引っかかるところをあてずっぽうでちょっとずつ拡げて見るという幼稚なやり方です。ロッドの穴はエッチングで残ったバリのような部分をリーマーで広げていって最終的には全部取りましたが、特に変化はありませんでした。ですからここは出来るだけいじらない方が良いと思います。やっている途中でいろいろわかって(?)きて、もっと考えてやれば良かったと後悔しましたが後の祭り(笑)。それでもかなりいい線まで行ったのも確か。「方向によって」はR177を秒速2cmでロッドを引っ掛けずに安定して滑らかに回るような状態までいきます。スタートはTOMIXのC57に比べれば少しざらざらした感じになりますがほとんど同等。これはフライホイールのあるなしの差だと思います。途中までリターンクランクはゆるんだままでの調整です。後で穴を埋めて直しましたがほとんど変化無しでした。

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 前後進、どちら向きのカーブでも同じ性能が出れば完全ですが至らずでした。もっとがんばれば多少ゆるめた調整でも絶好調にできるのじゃないか?という感触は捨て切れませんが、調整中に軸箱がどんどん汚れが付いていきましたので、ベデスタルを拡げると集電面で悪影響が出てくるんじゃないか?との懸念があります。

 現在は再びベデスタルを詰めてアソビを減らしています。一概には言えませんがゆるめの方がスタートは軽い感じです。乱暴なやり方ではありますが少々拡げたくらいならまた詰めることも出来ます(後述)ので、不調で実験台にしてもよいロコをお持ちなら、研究してみるのも面白いと思います(もちろん自己責任で!)。私も随分勉強になりました。

 調整関係の作業はあまり続けていると気が滅入る、または取り付かれたようになりますので、とりあえずメモ的に動画を撮って一段落させています(笑)。



 9600はアソビを減らした状態です。ゆるめ調整の時よりちょっと固い感じのスタートですが、この状態で充分遊べる、として良いと思います。パルスの秋月のキットの2PK2400でゆっくりスタートさせていますが、こんなにアップで見るので無ければ普通のパックでも印象は変わりません。ただ、このように回転ムラが残っていますと、急カーブ、低速になればなるほどギクシャクが目立ちます。

 動画内に、改造中のC12と前回も出た旧作のC56の走行状態も出しておきます。C12とC56はどちらも動力ユニットは同じものです(動輪押さえ板は実物同様ブレーキ位置が違いますが)。9600と並行してこれらもいじってみて、調整のメインはフレームの合わせ方だろう、という方向性が見えて来ました。

 先にちょっと余談めいたことを・・・

 C12は集電が厳しいのもあって、なかなか製品の改造に取り掛かる気にならなかったのですが、思い切って一台潰し、ゴムタイヤの無い動輪を手配してようやく改造にかかりました。集電性能は相当アップして快調ですから、手をつけずに死蔵させてるよりはマシ、と考えました。
 で、もうひとつ。第一動輪へのギアの連動を外してみました。ある程度調整した上でなら変わらずにちゃんと走ります。それどころかスタートがずっと軽くなって良いです。早速C56にも応用。ギアのかかっていない動輪に負荷のかかりやすいゴムも何だなぁということでこちらももう一個残ったゴムなしタイヤに交換。牽引力は減りましたが、程ほどの貨物の編成なら急カーブでの勾配も上りますので良しとします。

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 連動ギアがあるせいでふさがっていた第一動輪上のフレームですが、ついでに抜いてみるのも一興、とC12で試してみました。いい感じです。C56でもやろうかなぁと思いますが、結構力仕事なのと、ゴムタイヤをはずした上に軽量化になるのもいやなのでやってません。

 ところでこの改造中、C56のフレームがズレたようです。画面を拡大で表示していただければ、直したはずの第一動輪がヒョコヒョコ浮いているのが見て取れます。上から押さえると少しカタカタします。ネジの締め方などでフレームの合わせが違ってしまったのか私の確認ミスなのかはわかりません。しかし私はアリイのフレームはどうもつくりが怪しいのではないかという疑いを持っています。

 で、この辺からが本題です。

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 長い棒を当てるとはっきりしますが、うちのアリイのフレームは元々左右にズレがあるし、アソビの量もこれまた左右で違います(笑)。動輪の接地も揃っていません。うちで買った5台に限ってのことかも知れませんが、気になる方は調べてみてください。

 ただ、こういったズレがあっても良く走る場合の方が多いのではないでしょうか。ネット上などでもアリイの走りに難があるなんてあまり聞いたことが無いです。しかし以下のような調整の結果から、きちんと直すともっと良く走りそうだぞ、との感触を得ています。

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 C56では左右のズレは「あまり」直さずに動輪の接地中心にベデスタルをヤスリで削って調整してありました。再び少し接地がズレてしまっても動画の通りです。TOMIXC57程のスペシャルではないにしろ、良く走るレベルと思います。
 左右のズレを「あまり」直さず、とわざわざカギ括弧でくくったのは、アソビの少ない側のフレーム(うちのC56では左側)の各軸のベデスタルを左右のズレを緩和する方向に微妙に拡げてもみたからです(削る量はもちろん右フレームのアソビの範囲内)。9600での緩め実験での経験と、ゴムなし動輪の確保でスペアのフレームが出来たから冒険してみました。手回しでの感触も、第一第三動輪間に微妙に引っ掛かりがあったのが取れました。

 さて一方C12は別の方法でズレを緩和。左右のフレーム間のスペーサーを少し削り、ズレが直る方向に押しながらネジを締めて止めてみました。こちらも手回しだと第一第三間に引っ掛かりがあったのがほとんど取れ、左第一動輪のベデスタル後側に軽くペーパー掛けでOKでした。ズレが完全に直っているわけでは無いし、接地もC56より悪いですが、いきなりC56と同等の走りになっています。以上はちょっと試しに、といった程度のラフな修正ですが、効果が大きかったです。


 というわけで、やはり本格的に左右のフレームが正しい位置に付くように何らかの加工をするのが本来の調整だろうなと思います。動輪の接地も同時に揃うようにします。9600ではこのあたりのズレの修正を、すべてヤスリで削って対処していたのですが、完全に直そうとすると削りすぎでガバガバになってしまいます。手っ取り早くヤスリ修正というのも一つのやり方ですが、フレームのズレ具合が小さい時のみに使うべきだと思います。

 フレームを合わせるやり方は大体考えてあるので、あとはやるだけです。やるかどうかは未定です(笑)。Nの走りに多くを求めてはいけないというのは重重承知。しかし潜在的にでも可能性があるのなら出来る限り引き出してみたいと思っています。

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 今回はこんなところですが、ここから長ったらしいオマケが付いています。アリイの蒸機を調整してみて気が付いたことなどを書いておきます。もちろん読んだからといって調整がうまくいく保障は全く無いです(笑)。当然試す場合は自己責任です。


・ベデスタルを削りすぎた時の対処法(ベデスタルの詰め方)

 ベデスタルを削るなんてとんでもない、と思っていましたが、好結果になる時もありましたから場合によっては使える手段です。ただこれは最終手段にして、まずはフレームの合わせから直すべきとは思います。
 それでも覚悟の上でちょっと削って調べたいとか、削りすぎだけでなく、アソビを減らしたらどうなるだろう?なんて時もありますから、ベデスタルの詰め方、として私なりの技法を書いておきます。

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 まずは簡単にアルミホイルを挟むやり方。L字型に折って挟まないと走行中にはずれてどこかへ行ってしまいます。一枚だけのペラペラの状態では挟み込むのにも難渋しますから、二つ折り程度にしてからL字に折って挟みます。歪みやすい上、軸箱を外すたびに取れるので面倒ですが、ちょっと調べたい位の時によく使います。

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 ダイキャストは結構やわらかいので、針で突くと周囲が盛り上がります。この表面を仕上げて調整します。0.1mm位なら簡単に詰まります。最初は一箇所で様子をみて、最終的には何箇所か突いて決めています。なお、コレで盛り上げるのはベデスタルの前後のどちらかに限った方が良さそうです。両側がコレだと軸箱の支えが不安定になりそうな気がします。

 針で突く時、結構力をかけるので、手元が狂うと支える側の手を刺す可能性大です。充分注意の上でやってください。

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 接地方向の詰め方は金属板を挟んで調整しています。以前蒸機の調整用に作ったアイテムがあったのでそれを使っています。ズレるのを防ぐために穴を開けたりピンを使ったりと面倒なことになっています。集電とズレ防止を考えてこんな形になりましたが、ピンの無い単なる金属板でもLOCOなどをたらしておけばそんなにずれないようです。アルミホイルを挟むやり方でも出来そうに思います。しかしこういう専用アイテムを部品箱から出してくると「あたしゃ模型の調律師〜♪」なんて気分が出るのでいまだに使っています(笑)。

 接地方向は削りだけで済ませられるようにするか、フレームの合わせを直すかで対処が良いと思います。車体重量がかかるので針で突く技法は弱いような気がして使ってませんが、小さなロコなら大丈夫な気もします。


・頻繁に調整するなら、ロッドピンはKATOのものも用意しておく。

 うちのものに限ってかもしれませんが、アリイの蒸機は輪芯の材質がもろいように思います。アリイのピンは抜け止めの段がついているのは良いのだけど、調整などで段付のピンの抜き差しを頻繁に行うには輪芯がとても耐えられそうに無い感じ。ゆるんできたらKATOのピンに交換というのがうちでの対処法です。

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 アリイに比べ0.0いくらか太いというのが好都合で、Assyで手に入ります。タイヤのゴムを交換するのに必須となるクランクピンの抜き差し(そもそも交換ゴムの分売も無いのですが)でも穴がゆるむ不安があるのはやはりまずいと思います。また、段付ピンとゆがみやすい輪芯では、下手な押し込み方でピンを傾けてしまうこともあります。うちのC56で、最初から傾いて押し込まれていた所もありました(私が傾けた可能性も無くはないですが、多分最初からです)。調整好きの方はKATOのピンも用意しておくことをお勧めします。


・一応、ロッドとフレームを重ねてみて、ずれていないか確認する。

 ダイキャストが変形したのか製造の誤差かわかりませんが、9600ではロッドの穴とベデスタルのふちを合わせてみると第一動輪が微妙にずれていました(フレームが左右とも0.1mm強位短い?)。私のようにベデスタルをヤスリで拡げたならずれて当たり前ですが、ヤスリを当てていない面で調べましたのでそれは無いはずです。ロッドの穴はエッチング処理で残ったバリのような部分をリーマーで除去したのでここでずれたのでしょうか?とりあえずベデスタルをそれなりに広げて対処。緩みが大きくなった分は詰めました。ロッド穴をいじる前から第一動輪を手回しすると引っかかりがあったのが軽く回るようになったのだからズレはあったのだと思いますが・・・ただ、コレだけだとまるで怪しい情報です。手順を間違えました。先に調べておけばよかった。確証も無いのに書くべきでないかもしれませんが、ダイキャストが歪む話は時々聞くので一応書いておきます。一応ということでご容赦願います。

・その他

 ネット等で言われていることで、動輪押さえ板のネジをゆるめると調子が良くなる、というのがあります。うちでも押さえ板が軸箱をガッチリ挟んでしまうような状態のものがありました。軸箱のアソビが全然無いとギクシャクしがちだし、集電も悪いです。私はネジをゆるめたままというのは不安なので軸箱相当位置を少し削って対処しています。

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 調整後の再組立に不備があるせいで不調を来してしまうと、せっかくうまく調整出来ていたのに「失敗だ」、と勘違いして台無しにする可能性があります。クランクピンの押し込み具合はちゃんと元のように。一体になっているクロスヘッドやスライドバー周辺は、モーションプレートのあたりでフレームに留めるようになっていますが、うっかりここの押し込みが足らないと加減リンクの動きが渋くなってギクシャクします。再組立直後の不調は、とりあえず組立の方に不備が無かったか充分チェックしましょう。



・・・他にもいろいろあると思いますがこれでおしまいにします。蒸機の調整は根気が要ります。ダメにする場合の方が多いかも知れません。しかしうまくいくと自分の中でものすごく価値が上がってうれしくなります。やるかやらないかはあなた次第。それではGood Luck!



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
読んでて笑いました。
だいたい同じことやってたので。
アルミホイル⇒真鍮箔
針でつつく⇒ポンチ

動輪のギヤはゴム輪のとこだけあればあとは取り除いても走りはします。
有井の96はロッドの右先行、左先行が逆だとか..

まーくん
2009/11/28 08:06
まーくんこんばんわ

 あーっ!やってましたか(笑)。ポンチいいですね。Nのベデスタルにうまく届く細いの持っていないのでうちは針です。指刺しそうで恐々やってます。アリイの9600、ロットで違うようです。うちのは正常。その代わりC56、C12が逆位相でした(笑)。
 ロッド連動って意外と回りますね。アリイのロッド、主動輪のピン穴が相当でかいのですが回ってしまった・・・実は私はこの辺ちょっと自信が無かったので、先にもっと穴の小さいので調子をみてからやりました。あんまり意味のない情報ですが、TOMIXのC57って穴間隔がアリイのC56と同じです。
バラックモデル
2009/11/28 21:33
どうも、確かにアリイの蒸気は軸箱辺りが微妙なところがありますがよく走りますね。ちなみに、C56私のところにもアリイがおりますが、ゴムタイヤ付きでギアをとりましたが、なんもなしに走りました。ピン穴がでかくとも!90度違うので問題ありません。それで、1つ聞きたいことがあるのですが、2軸貨車のカプラーにC140のS字が通過できるものはありませんか?または、そのように改造はできないでしょうか。
銀狼モデルロード
2014/10/21 22:42
銀狼モデルロード様

 2軸車って短く見えて意外とカーブ通過がキツイですよね。うちでもファイントラックミニカーブポイントの渡り線(140のS字カーブ)を走らせますが、「ちょっと無理があるのかな」という場面もあります。中間の貨車が傾く、推進で浮き上がる、そして脱線・・・(泣)。
 お尋ねの件、私はマグネマティックを使っていますが、このように完全ではないです。しかしKATOカプラーでは充分に調整しないと首振りが引っかかり、カプラーが外れたり脱線したりということが多かったです。アーノルドは、近年は全く使っていないのでわかりません。お答えにならず申しわけありませんが、以下にうちの状況を書いておきます。

 うちでは2軸貨車でも「ワ」や「ト」クラスの小さなものが中心です。5〜6両の編成、スロー運転という条件下では、上記Sカーブは牽引、推進共まずは問題なく通過しています。マグネマティックは首振りが柔らかいので、KATOカプラーよりは具合がいいです。それでも時々「ん?浮いているかな?」と思う時もあります。
 大き目の「ワラ」クラスが入ってくると無理が出ます。ワラ+ワラ+ワラで推進、ではポイント上で結構脱線します。ワラ+ワ(またはト)+ワラのように、間に短い物を挟むとまず脱線しません。しかしこの場合、軽い「ト」では時々浮き上がりが見られます。

 S字カーブで2軸貨車編成の走行が悪い時は、間に軸距の短い物を挟んでみる、というのが私なりの解決策です。2軸貨車は台車に比べ結構軸距が長く、このクラスのカーブでは抵抗も馬鹿になりません。カプラーの柔軟性も大事だと思いますが、走行抵抗を減らすというのも重要と考えています。
バラックモデル
2014/10/22 23:24
銀狼モデルロード様(追加)

 ちなみに「ワ」や「ト」、うちのはPECOの「小型貨車下回りキット」に、上回りをプラ板工作で作りました。この下回りは非常に転がりが良いです。「ト」はあまりに重量が軽いので車軸に糸ハンダを巻いています。また、マグネマティックを収めるにはカプラーポケットの形が悪く、加工を要しました。製品を詰めるとか、アルモデルの部品を利用などで手配する方が早いかもしれません。
バラックモデル
2014/10/22 23:25
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2017/04/27 10:48

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