鉄道模型机上の空論

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zoom RSS TOMIXC57

<<   作成日時 : 2009/10/22 23:58   >>

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 すごいですね〜TOMIXのC57。大型の蒸機はうちではほとんど出番がないのですが、走行性能の評判があまりに良いので買ってしまいました。いや〜、良く出来ています。精密なディテール、スケールのシルエット等の外見的要素はもちろんですが、スタート時の、動輪の最初の4分の1回転からゆっくり動き出すさまは見ていて気持ちが良いです。私はこういう動きこそが一番のディテールに感じます。Nゲージもついにここまで来たか、という感じです。
 反面、少ないながらも今まで集めてきた蒸機が、特に走行の面でかすんでしまうのも否めません。でも製品の発展には仕方無いことですね・・・

 で、早速分解しました(笑)。

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 小型モーターとフライホイールでまとめた細身のユニットに、今後発売されるであろう(?)製品のスケール感の向上を期待出来ます。モーターはBトレインのものの長さを5mmほど伸ばした大きさで、走らせるとフライホイールが効いているのがはっきりわかります。小さいモーターほどフライホイールの効果が出やすいのだと思います。
 動力部だけ見ると、フライホイールを一つ外せばC56にも入る大きさです。動輪径は違いますが軸距は同じですね。パッと見にはこの細身に目が行きますが、走行性については従来の蒸機との決定的な差は軸箱周辺の構造じゃないかと考えています。

 従来の蒸機と言いましたが先にKATOの新C62について述べておきます。TOMIXC57はKATOのC62にいろんなところがそっくりだと言われます。実は私は買っていないのではっきりはいえないのですが、弟に見せてもらったりネットの写真などから判断してもそう思います。

 ここで話題に上げる軸箱周辺の構造もそっくりだから最初にこの構造をとったのはKATOです。しかし走行の評判はTOMIXC57程ではないようです。弟のC62のスタートもそれなりに滑らかさはあるのですがC57程ではありませんでした。
 C62は第三動輪へギア、他へはロッドで連動。しかもロッドは関節式で主動輪の軸箱が上下するという、特殊な伝動の構造でした。ここが通常のやり方だったらどうだっただろう?との思いは浮かびます。

 では話を戻します。

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 左がC62以外のKATO製品やアリイに使われているNゲージの蒸機の標準とも言える構造。右がTOMIXC57です。

 実際動輪を触るとわかりますが、従来品に比べC57の方はガタつき、横動ともにかなり小さくなっています。軸箱の納まるベデスタルの位置を、動輪の内側ギリギリまで広げてあるので軸の安定が違います。従来品はもう少し内側なのでどうしても軸が首を振ります。さらにC57では軸箱のフランジが溝にはまる構造で、とにかく動輪の動きを制限しています。ロッド連動するものでは軸の首振りが小さいのは当然有利です。
 横動が小さいのはロッド類の寸法を車体幅に収めやすいという利点があります。逆にカーブ通過が心配ですが、通常のカーブは充分通過するので問題はありません(D型になるとちょっと心配)。先台車が触るのを無視すればR177も通りました。

 ひっくり返して通電すると、C57の方は動輪の蛇行が小さく、ほとんどまっすぐに回転します。一方で従来品はガタが大きく、通電するとある程度蛇行しながら回転します。

 従来品は同じ車種でもこの蛇行の状態が色々で、それによって走行性能が大きく違いました。いわゆる「当たり」と「はずれ」です。それこそTOMIXのC57と同じ位滑らかなスタートをするものからラビットスタートの上に酷いギクシャク走行という状態まで大きな幅がありました(一番酷いものはASSYで買ったものです。店頭で見ていたら買いません)。もちろんモーター等他の要因もありますが、一概に言って走りの良いものは蛇行も小さく、「当たり」のものでは蛇行の幅はフランジの厚みほどもない感じでした。

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 蛇行、とは言いましたが立体的に考えると円錐運動のような感じですから、ひどい時は走行時に車体の肩を揺らしてしまう原因にもなります。蛇行の力がある程度小さく、車体の重量がすべての軸箱にきちんとかかっていればいいのですが、一つだけアソビの大きい軸箱があったり、急カーブで第一動輪が浮き気味になったりすると、そこの動輪だけ上下するのが見られます。

 ロッドの動力だからどうしても蛇行の力は発生しますが、本当なら軸箱を押さえれば打ち消すことが出来るはずです。がんばって「はずれ」を「当たり」にしようと躍起になった時期もありましたが、いろいろな原因でどうしても余分な蛇行の力が発生するようで、なかなかうまくはいきませんでした(泣)。モーターを強くすればフォローできる感触はありましたが、やっぱりメカで直したかったです。

 従来品は30年以上前から実用にされてきた構造ですので、当時の工業精度を基にした設計のはず。ロッドやクランクの精度に誤差があっても軸箱周りのアソビでこの誤差を吸収出来るようにしてあったのでしょう。
 余談ですが私の自作したロッド連動の動力で、誤差のあるロッドでも軸穴を緩めたらロッドの回転は軽くなったという経験があります。その代わり盛大に蛇行しましたけど(笑)。


 アソビの小さい軸箱周辺の構造が採用できるというのは、今の技術でロッド、クランクの精度や組付けを安定させることが出来るようになったからなのかも知れません。

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 ギア比はウォームで22:1、同軸の14枚から車軸の24枚への減速で、37.7:1です。車輪径の近いKATOのC57やC50に比べ10位大きいギア比ですが、モーターがかなり小型なので、もう少し高く取ってあるのかと思ってました。しかしコレで走行性能は上記の通りですから充分なのでしょう。モジュールは0.3です。

 さわって感じるのは、連動ギアのアソビが少ないことです。違うかも知れませんが、何かギアのガタツキを押さえるようなパーツがはさまっています。
 連動されている動輪は、片方を押さえてもギアのアソビでもう片方が少し回ります。お互いのクランク位置がずれるのでロッドの穴の寸法にもアソビを持たせて引っかからないようにしています(・・・のだと思います)。従来品ではリターンクランクの入る主動輪のロッド穴にかなりアソビを持たせてありました(特にアリイ)が、C57では連動ギアのアソビが少ないためか、他の穴と同程度かむしろ小さい位です。

 この、ギア連動とロッドのアソビの兼ね合いに、何かポイントがあるのだとは思いますが、素人には解析はとうてい無理なのでしょうね(泣)。しかし直感的にも上で言った蛇行をさせる力の発生に大きく関わりそうだ、という感じはしますね。

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 動輪は裏側が少しへこんでいます。軸箱で支える位置を出来る限り広く取る配慮でしょうか?KATOの新C62もこの形ですね。金属部は十字型に抜いてあり、スポークの輪芯をつけても透けて見えるようになっています。
 私はボックスよりはスポークの方が好きなので、何かはめ換えられる部品があればいいのにな〜、と思っていたら、いつも見ている「Nゲージ蒸気機関車」という超有名サイトに、あれよあれよという間にC11の輪芯をはめ込んでC55に改造していく記事が発表されました。しかも元と変わらずスムースに走るというのだから驚きです。さすが蒸機神と呼ばれるまでのお方です。


 分解したりいじったりしてみると、従来と比べちょっとずつアソビを減らし、総合的に大きく性能がアップした印象があります。
 しかし以上のことは、あくまで私個人の経験からの推測です。かなり無責任なことを言っている可能性大ですので、お気付きの点があればどんどんお知らせください。アソビが少ないのは単にロッド周りの幅を押さえるためだったりして・・・でもNゲージ二大メーカーで構造が似ているのはやはりワケがあるはずです。今後の蒸機製品の走行は相当安定するだろうと期待を持っています。

 ところで、製品の安定に関係あるかどうかは不明ですが、実は私の買ったものはフレームに傷があり、右主動輪の軸箱が全く動かないものでした。分解しようとした時に外れにくいので気が付いた、という状況ですので自分でつけたわけではないと思います。少し削って直しましたが、走行に変化は見られません。

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 従来品なら必ずギクシャク走行につながったはずです。しかし最初から「全くスムースな走行」でした。もしかしたら勾配にかかる時や走行音に多少違いがあったかも知れませんがもうわかりません。構造的に多少の不具合があっても走行に影響が出にくいのかな?と、半ばあきれています。喜んでいいのか悲しんでいいのかわかりませんが・・・

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 そういうわけで高性能のC57がやってきたのはいいのですが、最初に言ったように今度はうちにいる奴らの走行が気になりだします。新製品とくらべたりせずにそれなりに使うのが賢いやり方だとは思うのですが、まぁしょうがないです。

 実は市販蒸機の調整は泥沼になりがちだからもうするまい、と思っていたのですが、手を付け出してしまいました(笑)。一緒に写っているのは十年以上前に蒸機(C11とC50のみです)の調整をしていた時につけたノートです。久しぶりに見たらまぁ字は汚い、図は殴り書き、そして肝心の内容は思い込みやら勘違いだらけのものか、直感的に解りそうなレベルのお粗末なもの・・・今や作業の気分を出す程度にしか役立ちません(笑)。



 以前快調と言ったアリイ動力のC56ですが、やはりC57と比べるとスローの走行、特にスタート時には見劣りがします。自分で上回りを加工したものなので愛着があり、出来るならC57並みのきれいなスタートをさせたかった(なんと無謀な!)のです。上で言った動輪の蛇行が見られる動力で、微妙に軸箱の浮いている箇所(右第一動輪)がありました。

 動画はベデスタル調整後の状態ですが、当たりの製品なら始めからこの位のスローで安定して走りますね。パックはN1000CL相当(以前出たザク)のもの。Rは140です。ちなみに一緒に写っているB6は強引にギア比の高い自作動力を入れたもの。カーブ通過がきつかったのですが、フレームを少し削ってR177は通るようになりました。
 C56はまだスタートでいきなり半回転したり、ゆっくり回りだしても途中で引っかかる時があります。最初の4分の1回転をきれいに、とはなかなかいきませんね(泣)。余分な蛇行が残っていて、直すべき(らしき?)ところもあるのですが・・・今までの蒸機でも、良く走るものは本当にスタートから滑らかですから、直せるのではないかとついつい意地になってしまいます。だけどこの位で良しとすべきでしょう。10年前ならいざ知らず、この歳で泥沼はやはりイヤ(笑)。


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